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第五章 覚醒 第八節 影法師 第六話 眼鏡

蒼真は、葛の葉と警察庁と討魔庁の合同対策本部に行った。


対策本部長から説明があった。


この棒グラフから分かるように、妖による被害は毎日増加している。


そして、昨日は、50件を突破した。


妖の名前は、山彦と夜行さんと影法師と鎌鼬の四体だ。この四体は、一緒に行動している。


具体的には、山彦で耳を騙し、夜行さんで、気配を消し、影法師で目を騙し、鎌鼬でとどめを刺すという非常に巧妙な犯行である。


警察の無線を使って混乱させたり、本人しか知らない情報を使って警察に連絡してきたりする。くれぐれも、注意して行動してもらいたい。


蒼真は、会議が終わると、葛の葉と一緒に蒼也の病院に向かった。


手術は終わり、集中治療室に移されていた。 


そこには、レイカと首を包帯で巻かれた蒼也がいた。


お父さん... 葛の葉さん...


蒼也は、言った。


お前の仇は、お父さんが取るからな...


うん...


蒼也は、そういうと、すぐに、眠ってしまった。


しばらくして、楠木さやかがやってきた。


お父さん、蒼也君の容態は?


あぁ...大丈夫だよ...心配かけたね。


さやかは、蒼也の顔を見て、違和感を感じた。


レイカは気づいた。


さやかは、眼鏡を掛けていた。


さやかは、レイカに外で話したいと言った。


さやかは言った。


今、祖父の遺品である妖が見える眼鏡を掛けています。


さっき、蒼也君の顔を確認したら、別の人物が映りました。


まだ、蒼也君に乗り移っているということでしょうか?


レイカは、青ざめた。


さやかから眼鏡を借り、蒼也の顔を見た。


レイカの背筋に冷たいものが走った。


確かに、蒼也の顔では無い違う人物の顔が写っていた


レイカは、そのことを蒼真に話すと、蒼真は、葛の葉に聞いた。


蒼也は、本物か?


私が見る限りは本物です。何かあったのですか?


眼鏡の説明をすると、驚いた。


「私にも蒼也さんにしか見えません……。もし、その眼鏡が真実を映しているなら、影法師の能力は私の妖力すら欺いているということになります。」




影縛りをして、犯人をつかまえ、本人確認をしたいが、今は、蒼也さんの身体の方が心配です。


もう少し、様子を見てからで良いのではないでしょうか?


そうだな...そして、一週間後、蒼也は、一般病棟に移された。


レイカは、さやかから借りている眼鏡を使って蒼也を見ると、間違いない。蒼也だった。


医師の回診の時間だった。医師は、首の包帯を取り、傷跡を確認した。


大丈夫!包帯は、一週間位で取れるからね!


すぐに退院出来るよ!


有難うございます、先生。




医師は一瞬だけ口元を歪めると、そのまま病室を後にした。




第六話 了

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