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【ユニークスキル:強欲の目】
目の横に浮かんでいる画面にそう表示されていた。
「……なんだこれ?……目の前に文字が……?」
喜一は疑問に思いながらも、まるでゲームのウィンドウのような画面を見つめる。
「……スクロールできる?」
驚きよりも好奇心が勝った。喜一はウィンドウに指をなぞらせて、スクロールをする。
【強欲の目】
レアリティ:ユニークスキル
効果:自分以外の10秒以上凝視した対象を知りたいと強く欲することで、基本ステータス・欲状態・現在の欲・好感度・スキル・■■■・■■■・■■■などを視覚的に鑑定できる。
鑑定内容の削減可能。
その他のステータスはスキルがレベルアップすると鑑定できるようになる。
また■■■が可能になる。
自分自身を視る場合、10秒の凝視は必要ないが『知りたい』という欲求と言葉、そして鏡が必要となる。
成長度:★☆☆☆☆☆☆
「これが強欲の目……」
喜一は夢を思い出した。誰かに目を触られる前、俺は『知りたい』と強く欲した。
その結果【知りたいという欲】に落ちたのだろうか。
「専門用語が多すぎて頭が回らないな…よくわからないけど、とりあえず使ってみるか…」
まずは自身を鑑定してみる。目の前の鏡を見つめ呟く。
「知りたい」そう口に出しながら
ステータス確認:対象 "雑賀 喜一"
年齢:15
身長:171cm
体重:58kg
種族:人間
欲落ち:強欲 (ユニーク)
現在の欲:知りたい
好感度:80
レベル:1
HP:42/50
MP:45/50
その他ステータス:開示不可
スキル
・【ユニークスキル:強欲の目】
新たにウィンドウが出てきた。
「なんだ…これ…」
夢は、ただの夢ではなかったのかもしれない。
あの内容を覚えてるだけでも不気味なのに、現実が夢を肯定してくる。
「まずは確認しよう」
鏡に近すぎて、文字が大きく見えすぎる。俺は少し距離を取った。
「年齢はわかるが、種族?人間以外にも動物とかを鑑定できるということか?」
「それよりもレベルとは何だ? RPGでもあるまいし、レベルが必要な場面ってなんだよ……」
「自分への好感度が高いのかわからんが、開示がされない情報もあるのか……まったく意味がわからない」
喜一 15歳 頭を働かせようとするが、今まで勉強から逃げてきたせいで、理解力が圧倒的に足りなかった。
「馬鹿が考えるだけ無駄なような気もするが、もしかしたら特別な力を手に入れたんじゃないか?」
「この力をどう使えば未来を変えられる?それに、使い道がまだわからない……」
「それよりもっ!強欲の目という名前は、そそられるものがある!」
馬鹿でポジティブ。この場面に必要な力を喜一は幸いにも持ち合わせていた。
「ってことは、最初に落ちた欲に定まるんだったよな?つまり俺は性欲落ちすることは今後ないんじゃないか?」
馬鹿なりに少し頭が回った。
一通り考えたが答えは出ず、空になったペットボトルでベッドをペシペシと叩きながら足りない頭をフル回転させていた。
ドアの外から母の声がかかる。
「起きてるの?もう柚子は準備できてるわよ!着替えて降りてきなさい!」
俺はとりあえず返事をすると、寝汗で汚れたシャツだけ着替えた。
着替えながら、ふと思いつく。
「母さん鑑定したろっと!」




