12 出発。
何とかアップできましたぁ!
ありがとうございます!!
どうも、エスカレーターの前に住み始めて約2月が経った進藤です。
あっという間に時間が経ってしまった。
実は探索はそんなに進んでいない。
訓練に明け暮れて探索はほぼやっていないのだ。
偶に魔物と戦うために売り場へ行くが、他は上の階に上がった所くらいかな。
食料は増えていくから、外に出たら商売を始めようと思っている。
そうそう、サバゲーバックパックが一杯になったので、登山用にも収納してサバゲーバックパックに登山用を入れる事が出来たのだ。
これは実質バックパックが2倍になったような物。
なので登山用を食料で満タンにしました。
このマジックバッグは満タンに近付いてくると、見た目が普通のバッグのように膨らんでくるのだ。
なので中が一杯になると、バッグパックがパンパン状態になっている。
自分で作ったが不思議なバッグだな。
で、武術がどうなったかと言うと……。
もう達人の域に達しましたよ。ええ、それはもうカルマもズールも余裕で素手で殺せますから。
スキル情報の感覚からして約80年程武術をやった程の技術ですね。
これは証を鑑定で見た時にあった『武術の成長が増す』っていうのが影響してるんだろうと思う。
まあ、職業の影響だね。
刀術はスキルだけなので成長は遅いが。
それでも普通よりは格段に速いけど。
此処まで戦えるようになって感じる事があるんだよなぁ。
それが何か……おそらく今の俺でも『倒せない魔物』は居るはず。
スキルを得て訓練して現代の常識から遠く離れた強さを手に入れたけど、それは地球の常識であって、ファンタジーの常識ではまだ入り口にすら立っていないかもしれないからだ。
初めてハイズールと戦った時に感じた事。
普通の刀で斬っても斬れない、あいつらの身体は『硬すぎる』。
それはあいつらも魔力や気を元から使っているからなのかもしれない。
今では余裕で倒せるズールだが、本来あいつらは定番ファンタジーのスライムとかゴブリン相当なのかもしれないのだ。
そう思うと、もっと強敵が居ると思えるのは必然だ。
もっともっと強くならないと、気楽に生きていけない世の中になったんだなと、改めて思えた。
そしてこの約2月で集めた職業の証がこちら!
武闘家×6
魔導士×4
料理人×7
鍛冶師×3
薬師×5
暗殺者×3
商人×1
騎士×2
幻術士×1
運び屋×6
と、合計38個の証をゲット!
これも商品にするつもりだが、怪しい職業は売らないと決めている。
暗殺者とかね。
まあ相手を見て売ってもよさそうなら売るが。
一応自分の分はそれぞれ1つずつ確保しておくぞ。
さてと、一旦商売をしに外へ出ようかね。
外がどうなっているのかも気になるし。
此処の居心地が良すぎてさ……。
スマホを確認するともうすぐ夜なので明日出発しようと、また訓練を始める。
3時間程して最後に食料を収納すると、食料売り場の食材を使って牛肉ステーキを作って食べる。
一応ダンジョン産の食材を食べられるのかスコープで覗いたら、普通の食材だったのでこうして遠慮せずに食べているのだ。
今まで食べた事が無い最高級肉はうめぇえ!!
ちなみに大便を拠点から離れた通路でやった後、時間が経てば便も綺麗に無くなる事が分かった。
スライムは見てないのでたぶんダンジョンが吸収しているのだろう。
ありがたや~。
翌日目が覚める。確認すると6時でここ最近、早寝早起きが癖になっているようだ。
朝食に包装されているサンドイッチを食べて一服する。
もう10月か……そろそろ寒くなってくる時期だな。
まあこの服で十分だろうけど。
荷物を纏めて準備を整えると、俺は入り口に向かって通路を歩いていく。
ノートに書いたマップを見ながら来た時とは違う通路から戻っていると、聞いた事が無い音が聞こえてきた。
パパパパパパパパ……遠いな。
そのまま歩いていくと。
タタタタタタター……これはもしや?
『囲め!! 動きを止めろ!!』
と離れた場所から声が聞こえてきた。
やっぱりこれは銃声か!?
って事は、警察か自衛隊かそれとも、やっちゃんですかね?
とにかく様子を見る為に壁に沿って交差点の壁から顔を出して確認する。
流れ弾に当たるのは嫌ですから。
おうおう、ハイズールってあんなに動けたのか。
壁から顔を半分出して覗いた20メートル程先では、自衛隊っぽい人達がハイズールに向けて銃を撃ってるが、ハイズールがちょこちょこ動いて躱している。
それでもハイズールには少し当たってるが、全く効いていないようだ。
まあ、あの硬さだもんなぁ。
もっと口径がデカいのじゃないと無理じゃね?
デカくても無理かもしれないが。
「銃弾が切れました!」
「俺もです!」
と、次々と銃弾を無駄に消費していく。
リーダーっぽい人が苦虫を噛み潰したような顔をしながら撤退を指示した。
当然の結果だな。
いや、目が覚めた頃の俺でも銃なら余裕だろうと思ったかもね。
徐々に撤退を始め入り口付近まで下がると、一人遅れた隊員にハイズールが迫り蹴りを放つが、何とかライフルの銃身で蹴りをガードしたようだが、銃がひん曲がっている。
やっぱりこいつら魔物も魔力を使ってるっぽいな。
じゃないとあの硬さはおかしいぞ。
それとも元々ああいう身体なのか?
まあ魔物だし?
ってそれどころじゃなかった。
「せいっ」
俺は角から飛び出し、吹っ飛んで壁に叩きつけられた隊員にとどめを刺そうとしているハイズールの横っ腹に、掌底をアッパー気味に打ち込むとハイズールの身体が少し浮いたと思えば身体が弾けた。
自衛隊員達全員が固まっていた。
「お勤めご苦労様です! 大丈夫ですか?」
頭に手を当て軍隊式の挨拶をしてから労う。
壁に思いっきり当たってたが大丈夫のようだな。
すると立っている隊員達が全員銃口を俺に向けた。
「貴方は誰ですか?」
リーダーっぽい人が聞いてくる。
そうなりますよね~。
黒いヘルメットにゴーグルを着け口元を隠す様な深緑の布が巻かれ、耳が隠れるようにヘルメットには布が付いている。
そして、全身黒の戦闘服にタクティカルベストまで着て、手は黒のサバゲー用ハーフフィンガータクティカルグローブで、テントを括り付けた大きなバックパックを背負っていればどこの特殊部隊ですかってなるわな。
しかし俺は既にどう答えるか決めていたのだ。
「どうも商人です」
と言って、ヘルメットを上げる。
全員ポカーンだ。
この寒さと忙しさで心が折れそうでしたが、評価と登録といいねと感想の御かげで折れませんでした。
ありがとうございます!!




