今度こそ町へ
おっす、おらつっぱり。
はっ!気付いたらあの草原にいた。セリアがまだ膝の上でうなされているから時間もそうたってはいないのだろう。
「おおーい。そろそろ起きてくれないかな。日が暮れちゃうよ」
「誰のせいだ!誰の!」
ガバっといきなり起き上がったセリアに驚く。
「なんだ、起きてたの?」
「いや、なんか突っ込みたくなって…じゃない!!おい、どういう事だ!なぜ私を餌にしたあああ!」
うわ、やばい。これ結構怒ってるな。
「おい、目をそらすな!こっちを見て話せ!」
「さ、日が暮れる前に町に行かないと」
腰を持ち上げ取りあえず町の方向に歩く。
「おい、そっちは逆だぞ!」
…。
「そんなに気まずそうな顔になるな。説教は後だ取りあえず町に行くぞ。日が暮れたらさすがにお前がいてもスライムたちが面倒だ」
「分かった、急いでいこう。俺も野宿はしたくない」
***移動中***
ここ町か。まあ、何というか想像してたようなもんだ。石の建物を木の柵で囲んだものとかじゃないだけマシだろう。石の壁あるし。
「どうだ、なかなかに拠点として良いだろう。ご飯もおいしいところがある」
飯、メシかぁ。そういやこっちに来てからまだ何も食べてなかったな。ああ、朝に食べたのが文化的な最後の飯だったのか。もっと味わっておけばよかった。
「何か考えているところ悪いがまだお前は飯を食えないぞ」
「え?どうしてさ」
「町に入るのにも審査がいるだろう。ほらさっさと受けてこい」
そいってセリアが指さした方向にあるのは詰所?だった。
「え、なにあの怖いおっさん。めっちゃいかつい顔してるんだけど」
「ああ、ジギルさんか。本人も気にしてることなんだ言わないでやってくれ。根は優しくて正義感にもあふれているいい人だから」
「いかつい顔で悪かったな。あいにくと生まれつきなんだ」
後ろから声が聞こえた。さっきまで詰所の所にいたジギルさんがいない。まさか
「まったく、相変わらず人を驚かせるのが好きなようだな。そんなんだから怖がられるんだぞ」
「うるせぇ。仕方ないだろそういう性何だよ」
一体つの間に移動したんだ。もしかしてこの人、すごく強い?
「そんで、坊主。見ない顔だな。取りあえず中に入ろう審査だ」
詰所の中に戻っていくジギルさんの後ろをついていく。
「えっとセリアは来ないのか?」
「私は外で待っている。そんな子犬みたいな目をしてもだめだぞ。私はついていかないからな」
くっ、昼間の事を根に持ってやがるのか。仕方が無い一人で行くか。扉を開る。はあ、気が重い一対一で話をするのって苦手なんだよな。
「何をしている早く入ってこい。つったくこんな時間に来やがって嫁さんの晩飯に間に合わなくなったらどうすんだ」
「はあ、失礼します。って結婚してるんですか!?」
こんな人でもできるんだ。
「そんなに驚くことか、さすがに俺も傷つくぞ。そんなことよりこの書類にサインしてくれ」
渡された書類に目を通す。文字が…読める。あの爺たまにはいい仕事するやん。ふむふむなるほど。
「要するに町の中での犯罪行為とか行うなってことか」
「まあ、そうだな。確認できたらサインしてくれ」
はいはい、サインっと。文字も…書けるな。日本語書いてるはずなのに変な感じだな。
「よし、これが許可証だ。町に入るときには俺にこれを提示してくれ」
金属のプレートを渡される。意外と軽い。
「ようこそ、テレーゼの町へ。君を歓迎しよう」
こうして、一日目の終わりにしてついに。俺は町にやっとの事で着いたのだった。
お疲れさまでした。




