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森で叫んだら怒られた。  作者: 龍堂 七波
6/7

『えっと…。私には、弟がいたの。3つ違いの。弟が生まれてから私は、毎日話しかけて、毎日遊んだ。弟が、すっごく可愛かった。それで…ある日突然離ればなれになったの。私が寝てる間に環境も家も変わってた。もちろん、弟はいない。いるのは、母だけ。両親は離婚したらしい…まぁ今だから分かることなんだけどねっ。でも、なぜか4歳の私は母に何も聞かなかった。そこから、母と私、2人の生活が始まった。私は毎日、保育園に朝から夜遅くまでずっといた。母は、仕事を掛け持ちして一人で働いてた。私が成長するにつれて、母の元気は減っていく…。時が経って、中学卒業後の進路を考えたときに、私は就職したいと母に言ったんだけど、高校だけは行ってほしいと聞き入れてくれなくて、しょうがなく高校に行くことにしたの。高校生になって少し経ったとき、私は学校で倒れた。知らぬまに、私の体を病気が蝕んでた。医者にすぐ治る!といわれ、入院した。狭くて誰もいない病室で1人、何もすることがなくて、暇で暇でさぁ。音楽聴いたり?テレビ見たり?飽きてきて…だんだん私は塞ぎこんでいったわ。仕事で忙しい母に、私は大丈夫!大丈夫!って。まいには、もう来ないでっ!って病室から追い出してしまった…。でも、私にはどうすることも出来ない。何か自分に出来ることはないかと思って、いろいろ試したけど、続かないし、才能もない…いつも中途半端で時間だけが過ぎていった。薬も効かないし、治る気配もない、私の病気は進むだけ…。病室の窓から見える景色は、凄く色鮮やかに見えて、私だけが置いてかれてる気がした。でも、もう前の私には戻れない…。前の私がどんなだったのかも分からない…。それで、私が生きた時間は空に消えた…。ほら見て?あれが私…』

せつなさんが指を指したところには、小さい星が輝いていた。


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