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Tricky Duo + 1  作者: 薄桜
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6/12

2011年2月12日

功一、真優、のぞみのバレンタイン話三部作の2番目です。

「こんにちはー。」

「功ちゃん上がるよ?」


母親に呼ばれて玄関に来るとまたこいつらがいた。

いつも連絡も何も無く突然来る。三連休の中日、もしどっか旅行に行ってでもいたら無駄足を踏むぞ?

まあ実際には旅行に行ってるわけも無く、それどころかどこにも行かず、家でぬくぬくとしていただけで無駄足を踏ませる事は無かったのだが・・・あぁ、悪かったよどうせ暇人だよ。


二人はそれぞれオレンジと水色の、何かの詰まったエコバックを手にしている。

「・・・あー、それ、持とうか?」

重いかどうかは知らないが結構膨らんだ袋を見ていると、そう言うのが正しいのかな・・・と、柄にも無い事を考えてしまった。

「あーっ、ありがとじゃぁよろしく。」

のぞみは素直に差し出し、俺がそれを受け取るとさっさとブーツを脱ぎ始めた。

一方、真優は何故かうつむいて遠慮した。

「あ、いいよ、別にこれ重くないし。」

遠慮されたのが何となく癪な気がして、ブーツを脱ぐため下に置いた所を勝手に奪った。

「これ部屋持ってけばいいのか?」

「うん!」

のぞみが元気のいい返事をした。

ちなみに袋はそんなに重くなかった。


「ってオイ、これをここでやる気か?」

「えー、だって美味しそうでしょ、チョコレートフォンデュ?」

部屋に入るなり水色の袋から中身を広げた。パックに入ったイチゴと4本の房のバナナ、安い駄菓子のマシュマロと小さなドーナッツの袋が次々コタツの上に並んだ。

そして、オレンジの袋から板チョコ5枚と何かの箱を取り出した。全部出し終わると、次は箱の中身を取り出して、何か妙な道具を組み立て始めた。

空になって放り出された箱を見ると、茶色い液体・・・ってまぁチョコだな、が三段の噴水のように流れ落ちている所に刺したイチゴを近付けている手の写真がプリントされている。

バレンタインの当日は平日だからと、前倒しで押しかけた・・・と、この二人はそう主張した。

これは、もらったと勘定していいものなんだろうか? しかし、どう見てもプレゼントされる側より、する側の方が楽しむ気満々だ。

「オイ絶対部屋汚すだろ? ・・・その前に洗ってないよな、道具。」

すると二人は顔を見合わせ、のぞみが組み立てた道具をバラし始めた。

「そっか、台所借りなきゃだね。」

真優はこたつの上に広げられた食べ物を、水色の袋に詰め込みながら、

「道具もだけど、果物も切らなきゃダメだよね。」

俺は床に投げ出された説明書を拾って眺めた。

「・・・チョコそのまま使う気だったのか? 刻んで溶かすってここに書いていあるぞ? あと牛乳無いよな?」

「えーそうなの?」

のぞみは目を逸らしもせず平然としている。

・・・説明書と作り方くらい最初に目を通せよ。


袋に戻した食べ物を持って台所に下りた。

「母さん、台所使うよ?」

そう一言断ると、説明を要求された。

「何するの?」

「果物とチョコ刻む。」

袋から先程詰め込まれた食べ物を取り出しながら答えると、

「チョコ?」

母さんの顔つきが変わった。

・・・そんな期待を抱かないでくれ。


「これ触ると解けて切り難い~。」

嬉々としてチョコを刻むと言っていたのぞみが、早くも投げ出した。結局そのチョコを刻むのはフォンデュの道具を洗ったばかりの俺の役目になった。さっさと場所を譲ったのぞみは、マシュマロとドーナッツの袋を開け菓子器に入れている。

別に触らなくても切れるだろ? そう思いながらガシガシと包丁を押し当てていたら母親が介入をかけてきた。

「へー、色々あるのね、これ何の準備?」

「チョコフォンデュです。」

イチゴを洗う真優がそう嬉しそうに答えると、

「そうなの? 面白そうね、今朝焼いたパン出すから私も入れて。」

と、母親の参加が決定した。


だが、そう悪い事でもなかった。おぼつかない俺たちの様子に仏心を出したものか、それとも台所を汚されるのが嫌だったのか分からないが、チョコの湯煎作業をやってくれた。そして、足りなかった牛乳はうちの冷蔵庫から提供され、おまけに場所が居間になった。


少し耳障りなモーター音を響かせてチョコが上から流れる・・・というより押し出されて下へ落ちていく。

のぞみはそのチョコをシュガードーナッツにべっとりと付け一口に放り込んだ。

口に入るまでの間に、何滴かのチョコの雫が落ちた・・・やっぱり俺の部屋じゃなくて良かった。

「そのドーナッツにプラスチョコって、相当甘くないか?」

「ほぉ? んっ、食感が面白いよ、シャリシャリしてて。」

・・・やっぱそのまんま砂糖だよな、そして次はマシュマロを突き刺している。

俺別に甘い物嫌いじゃなかったはずだけど、のぞみを見てると食欲が減退してくるのは何故だ? 

真優は真優で手作りのパンを食べ『美味しい』と言ったがために、母さんに捕まり・・・そのまま嬉しそうに話す母さんに話を合わせて、相槌を打っている。

すまない真優・・・実は最近ホームベーカリーを買った事で、母さんはパン作りにはまっている。だが俺も父さんも食べはしても作る方には興味が無い。色々なパンが食卓に並ぶものの、もう『またパンか』くらいにしか思っていない。

・・・という事は、もちろん母さんの方にも色々と不満があった事だろう。それが今、好意的な興味を示してくれた真優に向けられている。ここまで楽しそうな姿を見せられると、さすがに罪悪感に苛まれる。

・・・この事は一言父さんにも言っておいた方が良さそうだ。

真優、本当にすまん。


チョコファウンテン、家には無いし、使った事ないですよ(オイ)

近所のスーパーで、ポイント交換の景品としてあって面白そうだなと思ったので利用。

そして、昨日偶然通販番組で紹介してたので、動く姿が見られまして、

それに合わせて、少し文章直しました。

いやー、ただチャンネル変えただけだったのに、グッドタイミングでした♪

ちなみに、ホームベーカリーも無いです(笑)

欲しいねと、旦那と話していて店にも見に行ったのですが、

その日は目的のホームベーカリーより、BRレコーダー(東芝BZ700)ばかり見ていたという・・・。

秋に6年くらい使ったHDDレコーダーが壊れてしまい今の録画はテレビから直のHDD(i-Link)しかなく。

同時期にテレビも昇天しそっち優先で。これまたレグザ+USB-HDD(キャンペーン付録)

まぁどっちにしろ、HDDに溜めた物一切出せないんですよね・・・


って、どこまで書いてるんだ、私は。


あとは当日の話です。

ついでに、美晴達の方の話も一緒にUPです。

はい、今からテキスト起こし頑張ります。

(2011.02.03)

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