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海のように深く  作者: 心雨
第11章
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同じ運命だ

6月の末頃、また1年1回の透析学会の時期です。今回の会場は神戸でした。土曜日の朝、静香は早朝の新幹線で神戸に行きました。亮のことが心配ですが、でも彼女の心のストレスも半端じゃないので、彼女も少し息抜きのために出かけました。

神戸はもう何回も行きました。新幹線で新神戸駅に着くと、静香はすぐ在来線で三ノ宮駅に行きました。森田先生と三ノ宮駅で待ち合わせしていました。

新神戸駅に着いた時、静香は健に電話をかけました、亮の状況を聞きましたが、「よくないです」と健が言いました。静香の心が重苦しくなりました。

12時半の前に静香は三ノ宮駅に到着しました。遠くから見ると、駅前に森田先生はすでに待っていました。静香はすぐ速足で行って、森田先生に挨拶しました「先生、お久しぶりです」

森田先生すこし笑って言いました「静香ちゃん、新幹線は疲れたか?」

静香はすぐ言いました「大丈夫です」

「それじゃ、行こうか?」

森田先生は静香を連れて、駅から少し離れたホテルの上層階に行きました。静香は神戸があまり詳しくないですので、何も言わずただついて行きました。

レストランに入った後、二人はいつものように普通に会話をしました。

「静香ちゃん、最近はどう?」

「そのまま、先生はどうですか?」

「疲れたよ!」

「え?どうして?」

「両親が残した実家をリフォームして、大変疲れた」

「そうですか」

「リフォームにお金がかかって、最近夜の透析バイトをいっぱい入れました」

静香は思わず森田先生の顔を見て、確かに疲れた色が濃く残していました。

「先生、夜間の透析は終わりが遅いですので、そんなにたくさん入れないほうがいいですよ」

「それに透析のバイトが終わると、また電車に乗り、大阪から神戸の実家に帰ります。家に着いている時すでに12時過ぎ、次の日はまた仕事」

「先生、大阪に家を借りて住んだらどうですか?」

「実家に人が住まないとだめ、だから毎日通っていた」

「そうですか、先生も体に気を付けてください」

「静香ちゃんも疲れて見えるね、何かあるか?」

「わたし?そう?」静香はつい亮のことが言いたかったが、でもやはり飲み込みました「仕事が忙しいだけですよ」

「静香ちゃんも自分の体に気を付けて」

「うん」静香は素直に聞きました。

彼女は話題を変えました「先生の息子は最近来ていましたか?」

「毎週来ていました、毎回遊びに連れて行きました」

「先生は結構のいいパパですね!」静香は褒めました、でも、彼女はひとつの疑問がありました「先生は二人の息子がいますね、次男さんは?先生はあまり言わないですね」

森田先生は少し沈黙して、その後笑顔が消えました「あの子は自閉症なんだ、今は特別養護学校を通っていました」

「え?」静香はびっくりして慌てて謝りました「すみません」

彼女もすごく悲しくなりました。森田先生はそんなに頭がいいのに、なぜこどもは自閉症ですか?もしかして、これは森田先生離婚の原因かもしれません。

自分の息子もうつ病で苦しんでいる、森田先生の子供は障害があり、自分たちは同じ運命ですねと静香は感じました。


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