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海のように深く  作者: 心雨
第3章
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つい、頭に浮かべたのは・・・

翌日、仕事が終わるともう夜の10時半過ぎ、静香は足早くホテルに行きました。遅いですけど、無事チェックインして、予約した部屋に入りました。部屋は狭いですけど、でもなんだかホッとしている静香でした。彼女はシャワを浴びて、ベッドに入り、寝る前にまた亮のことが思い出しました。亮は受診さえしなくなり、内服もやめたことについて、静香はとても心配でした。医者ですので、病気治療のために最低限のことは定期的受診と服薬ですが、亮はすべてやめて、病状は絶対に悪化します。でも亮も健と同じく頑固ですので、他人の話は聞かないし、また病気のせいで、自分の両親に対して敵対の態度を取っており、説得するには至難の業です。最近見る見る衰弱していく亮を見て、静香は思わず涙が出てしまいました。かわいそうな息子よ、ママはどうやってあなたを助けますか?静香は心の中に叫びました。

次の日も静香は仕事が終わるとホテルに戻りました。今日の仕事終わりは午後の5時ですので、少し時間の余裕があり、静香はベッドに横たわって、漫然としてスマホを見ていました。でも、息が苦しくて、胸は何か重いものが圧迫されている感じでした。大きい声で叫びたくなりますが、静香はグッとこらえました。このまますると自分は壊れてしまう、どうしても自分の苦しみは誰かに言いたい、そう思っていたら、突然一人は静香の頭の中に浮かびました。高橋先生です、今彼は静香が一番話をしたい相手でした。静香は体を起こし、メールを送りました。

「高橋先生 

お久しぶりです

実は最近の2日間、私は桜木町のホテルに泊まっています。表面の理由は私のクリニックにコロナ陽性の患者が出ましたので、家族に感染させたくないということですが、実際の所、私は自分の家に戻れないです。2週間前から亮はメンタルクリニックの受診を拒否して、その後薬の内服も拒否しました。亮の表情はいつも硬いままでした。また最近風邪が引いて、体調が悪いのに、病院の受診も行きませんでした。私はできれば話をかけていますが、ほとんど返事はありません。毎日家に帰ると亮の表情を見て、自分が崩壊しそうでした。今はホテルに泊まっています。大学も卒業できそうだし、就職について私たち何も言わなかったし、私の年収なら、亮は働かなくても生活できるのに、ニートのままでいいから、昔の亮を返してほしいです。なぜこうなったか、いつまで続くか、絶望しかありません。今日もホテルに泊まりますが、明日は家に戻ります。何も食わぬ顔で、亮と会います。今は家に帰るのは苦痛で、むしろ仕事に救われています。仕事をすると亮のことが忘れて、同僚と談笑もできます。私、いつまで持つだろう。」

すぐ、高橋先生はメールを返しました

「陳様 

メール拝見しました。大変ご心配のことと思います。

明日11時より亮君とゼミを行う予定です。その時に亮君の様子を拝見しつつ、またご報告します」。

今は何も考えず、明日のゼミの様子を見ようと静香は心から決めて、ようやく寝ることができました。


日曜日は恒例の休みです、来週もよろしくお願いいたします

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