↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/68

33 僕と親友と大切なこと

本日2話目です。



「はぁ・・・」


「元気出せよ親友!」


「誰のせいだよ、まったく・・・」


バシバシ背中を叩いて励ましてくる本日の不幸の権化たる親友の笑みが、なんだかひどく憎たらしく感じる帰り道・・・ため息しか出ませんよ。ええ。


あれからなんとか抜け出した僕は白石さんに次のシフトの話をされてから、現在、順一と共に肩を並べて帰る途中なのだが・・・うん。ほんとに疲れたよ。


中学の頃を思い出してのほほーんとしていたあの時の自分に戻りたい・・・いや、やっぱり嫌だ。もう一度繰り返しでメイドさんやるのはかなり辛い。


とはいえ、来週からは定期的にメイド服を着用しなくてはならないわけで・・・あれ?僕はどこで人生の選択肢を間違えたんだろ?


「まあまあ、飯でも食って帰るか?奢るぞ?」


「あー・・・瑠璃さん家に待たせてるからやめとくよ」


「あれ?同棲始めたん?」


「違うよ。茜姉さんいないから夕飯作りにきてくれてるんだよ」


本当に毎度のことだけど瑠璃さんには頭が上がらない思いだよ。

毎日の弁当もそうだけど、夕飯まであのおいしい手料理が食べられることはかなり楽しみだし、多分これから先、僕は瑠璃さんの料理無しじゃ生けていけないかもしれない。


「ふーん・・・」


「な、なんだよニヤニヤして・・・」


「いやー・・・これは学生のうちに子供出来て退学もありそうかなー・・・って」


「そんなことは・・・」


ないと言い切りたいところだが、瑠璃さんのあの積極性を考えると一概に否定できずに愕然とする。・・・・い、いや、僕が鋼の精神で耐えれば大丈夫なはず!別に瑠璃さんとの子供が欲しくないわけではないが・・・学生のうちに妊娠なんてことになっても僕の今の状況じゃ、子供も瑠璃さんも不幸にしか出来ない・・・というか、色んな意味で責任を取りきれないからダメだ。


よく、後先考えずに行為する人が多いけど・・・僕は生まれてくる子供と瑠璃さんを幸せにしたいので、社会人になって安定するまでは我慢だ。


そんなことを考えていたら不意に止まった親友にぽんと肩を叩かれてひどく真面目な表情で言われた。


「まあ、お前なら大丈夫だとは思うが・・・避妊は大切だぞ?」


「僕と瑠璃さんは健全な関係だから!邪推するなよ!」


どうやらピンクな想像したらしい親友に大声で否定をするが・・・順一はそれに微妙な表情を浮かべていた。


「そうなのか?まあお前がその気でも向こうが張り切るかもしれんし・・・」


「う・・・だ、大丈夫だよ!僕はエロゲ主人公より、健全なラノベ主人公くらいの鋼の精神がある・・・はずだから」


「詰まるあたり怪しいが・・・まあ、でもお前なら大切な人を傷つける結果にはならないだろうし大丈夫か」


何やら納得して首肯く順一・・・・まあね。


「瑠璃さんを・・・家族を一時の快楽のために不幸にすることは絶対ないよ」


そう、それだけは絶対に断言する。瑠璃さんのためにも・・・いや、家族のためにも僕個人の快楽のために、不幸な結末を受け入れたりはしたくない。

へたれと言われてもチキンと言われても・・・僕がきちんと責任を取れるようになるまでは我慢する。


他人の不幸が蜜の味・・・という人には申し訳ないが、僕個人はハッピーエンド至上主義なんだよね。不幸な物語の方が受けるこの世の中で日常系というジャンルをこよなく愛する僕は絶対バットエンドには向かいたくない。


「家族ねぇ・・・もうそこまで信頼してるのか・・・」


「?」


「なんでもないよ。少し・・・親友が遠くに感じてな」


何やら呟いてからそう珍しく苦笑する順一・・・なんだろ?


「なんかよくわからないけど・・・僕としては順一のこと親友だと思ってるし、信頼もしてるよ?」


「親友か・・・うん。俺もお前のこと信じてるぜ!」


少ししてからいつもの順一に戻ったけど・・・大丈夫かな?


そんな感じで最後はいつも通りだった順一と途中で別れてから瑠璃さんが待つ家に帰るのであった。


それにしても・・・・濃い一日だったな・・・・


色んな意味で疲労が酷い僕はゆっくりと息を整えると玄関をゆっくりと開けてーーー


「ただいーーー」


ーーーそのまま、フリーズした。


脳のフォルダーから現在の視界の状況に当てはまる言葉を検索ーーーーロード開始しますた。


検索件数1件・・・・フォルダー名『瑠璃さん』から認識。


そんな脳内が色んな意味で混乱する僕に対して瑠璃さんはにこやかにその(・・)格好で言った。


「おかえりなさいご主人様!」


端的に言おう。本日2度目のメイド服拝見です。

そんな訳で・・・メイド服を着た瑠璃さんにお出迎えされました。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。