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24 僕と人質と彼女の登場

本日3話目です。


やはりこの作品の配役ミス感は否めないけど・・・達也さんピンチ姫ですかね?

「お・・・・姐御!目を覚ましたぜ!」


意識が戻ると同時にそんな声が聞こえてきた・・・うん。あれ?体が動かない。

地面に倒れている状態から起き上がるどころか・・・どうやら縛られてるらしい。


床に倒れてる視界からの光景はどこかの廃虚のような・・・そんな場所に見えるがどうしてこんなところに僕はいるんだろ?


状況に疑問を抱いていると視界にすらりとした綺麗な足が移る。


足フェチなら状況を忘れて喜びそうなシチュエーションだが・・・生憎その素質は薄い僕にはただただ困惑が強かった。


「あんたが雲雀瑠璃の彼氏?」


上から降ってきた声に足から視線を上に向けると・・・そこにはV系(ヴィジュアル系)も真っ青なほどに青く染めた髪の女性がいた。


「だとしたらどうなんでしょう?」


その返しに女性は「はん!」と鼻を鳴らした後に、縛られて動けない僕の胴体に蹴りを一撃入れた。

貧弱な僕にはその細足からの一撃でも結構なダメージで・・・悶絶するしかない僕に女性は再び問いかけた。


「質問に答えなさい。あんたが雲雀瑠璃の彼氏なの?」


「なら・・・なんですか・・・」


痛みに顔を歪ませても僕は肯定も否定もせずただ質問に質問を返すように答えた。

すると、女性は少し感心したように言った。


「ふーん・・・カタギの人間だと聞いてたからもっと脆いと思ってたけど・・・案外強情なのね」


「それはどうも・・・」


正直、怖いという気持ちは強いが・・・とりあえず時間を稼げれば何か活路が開けるかもしれないと思い僕は更に質問をする。


「僕を拐って・・・何が目的なんでしょう?」


「答えると思ってるの?」


当然思ってはいない。が、意外なことに女性は「まあ、いいわ」と言って話はじめてくれた。


「目的は簡単よ。あんたが雲雀瑠璃の彼氏なら・・・あんたを餌にあいつをここに呼び寄せるのよ」


「・・・人質?」


「間違ってはいないわね、それにしても・・・案外落ち着いてるわね。いきなり拉致されたら普通はもっと恐怖してそうなのに・・・」


「十分怖いですけどね・・・」


正直、荒事が苦手な僕にはあまりにも刺激が強い展開だが・・・不思議と恐怖はそこまでなかった。

どちらかと言えば・・・そう、この後の展開に対する心配が大きいかもしれない。


「そう・・・まあ、いいわ。あなたはそこで大人しくこの後の展開を見ていればいいわ。私達、『舞屡隊』が『烈兎隊』を潰すところを・・・」


聞き覚えのない組織の名前に内心で首を傾げていると、何やら外が騒がしくなってきた。


「姐御!奴等が来ましたよ!」


「そう・・・人数は?」


「そ、それが・・・」


「どうかしたの?」


「アジトの周りを奴等に囲まれました!仲間もかなりやられて・・・」


「なんだって!?」


青い髪の女性・・・多分リーダーと、部下とのやり取りで何となんとなく状況は掴めた。


どうやら瑠璃さん達が来たらしいが・・・すでに制圧されかけてるみたいだ。


「ちっ!こうなったらこいつを使って・・・」


「何をするのかしら?」


凛とした声がその場に響く。

リーダーらしき女が僕を持ち上げようとする中で顔を歪ませる中で・・・僕はその声の主の名前を呟いた。


「瑠璃さん・・・」


「遅くなってごめんねタツ」


そう言ってこちらにニッコリと笑いかけてきた瑠璃さんの姿は・・・どこまでもかっこ良かった。




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