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閑話 水面下で動き出す《蠍(さそり)》
少しシリアス前・・・本日2話目です。
繁華街より外れた路地裏・・・その地下に向かって一人の女が歩いていた。
少し道を外れると、夜の賑わう町並みは途端に息を潜めて・・・不気味な静寂が辺りを包む。
しかし、女はそれに対してはとくにリアクションをせず、まっすぐに目的地へと向かっていた。
しばらく同じような道を歩いてから、女は目的の場所・・・廃墟とかしたビルの、意図的に作られた地下への道を進んだ。
そうして長い道を進むと聞こえてくる複数名の男女の声に女はほくそ笑む。
(ようやく・・・戻ってこれたよ。待っててね。今すぐ助けてあげるから・・・)
胸の蠍のペンダントを握りながら女はこれから起こすこと・・・自分の大切なものを取り戻すための策に対して固い決意を抱く。
「ねぇ。あなた達」
女の声にその場にいた数名の男女は眉を寄せるが・・・次の言葉に驚愕の表情を浮かべた。
「『烈兎隊』の総長の情報と・・・その弱点の情報・・・欲しくない?」
キラリと胸の蠍のペンダントがライトの光で輝く。
蠍の胸の内にあるのは愛しきものを取り戻すための・・・愛ゆえの炎が煌めく。




