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セカンドエンド  作者: 米西 ことる
第5章 氷雨の夜に
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未来改変計画

 智也と黒戸様は未来改変の計画を練り始めた。


目標としては、親しい人々の全員生存を必須とし、なるべく多くの人を救い、元凶を討つことになる。


まず初めに、直近で起こる事件、深淵教団による魔術連の襲撃を防がなければいけない。

智也の未来改変により、本来は起こらないはずの八月での深淵教団の襲撃が起こる。


阻止できなければ、幹部メンバーが半数以上死亡する。

しかし、これはチャンスでもある。



 今後起きる大事件、霧の都事件は別時間軸でも多大な犠牲が出た。ひとまずの目標は、霧の都事件が起きる前に未然に防ぐことだ。


そのためにはすべきことがある。


霧の都事件で多くの犠牲者が出た主な原因は、『魔人』と『蛇骨』が関係している。


魔人の復活に関しては、魔人の復活前に紗由理を取り返す他ない。また、紗由理が魔人に体を乗っ取られるまでには二週間はかかる見込みだ。


蛇骨の召喚に関しては、蛇骨と強い縁を持つ触媒を事前に破壊しておけばいい。


つまり、"紗由理の救助"と"触媒の破壊"だ。



そして、深淵教団は幹部メンバー襲撃時に分散するため、逆に奇襲の情報を知っていれば返り討ちに出来る可能性もある。

加えて、その間に紗由理の救助と蛇骨の触媒の破壊を行えば、援軍が来る可能性も低い。


目下の決戦は8月21日。

深淵教団の戦力を減らし、災禍の芽を摘む。

みんなが笑う未来のために、犠牲は出させない。




 その後、救世団の協力を得て、深淵教団の壊滅作戦を決行する。本拠地の場所は青い狼の記憶でわかっているので、なんとか魔術連と救世団を焚き付けるのが智也の役目だ。


救世団の長、ノックス・ドームに関しては、二条昏を殺害する危険人物であるとマークしつつ、仲間として近くで監視を行う。



深淵教団壊滅後、智慧の魔女を倒す。

これが最も難しい。黒戸様ですら、いどころも力もわからない。


これに関しては智慧の魔女を発見次第攻撃するほか無い。

深淵教団を崩壊させる前に倒すのがベストだ。


「兎も角、まずは霧の都事件を未然に阻止するのが最優先ってことだな!」


「そう。そのためにも、君には魔人と蛇骨の復活を止めてもらう」


紗由理は、ヨーロッパ地方にあるゾルデイラ・ヒューラーの所有する屋敷の地下で監禁されているので、それを救助に向かう。


蛇骨の触媒を守っている『使徒の目』は二人、一人は【終焉の目(エンドアイ)】ロスト・ルーク、もう一人は【忘却の目(オブリビオンアイ)】アリス・アーメント。

二人が守護している触媒の破壊が出来れば、蛇骨の召喚は防げる。


「8月21日......そこまでに魔術連の幹部メンバーを説得して、深淵教団の対策を進めるしか無いってことか.......」


「ただ、一つ懸念点がある」


黒戸様は言った。

「魔術連の幹部の中に、一人、深淵教団の内通者がいる。もし内通者にその情報が渡れば対策されるのは間違いない。だから、慎重にことを進めてくれ」


「......わかった」



 かくして、時は過ぎて昼頃になった。


智也が眠っていた部屋に戻ると、昏の姿は無かった。

「外か?」


すると、外から理飛の叫び声が聞こえた。


智也は急いで外へ駆け出した。



社務所の外へ出た智也は、二人の人物を見た。一人は驚いて開いた口が塞がらない表情をしている理飛。


もう一人は、銀色の髪をした人物。その後ろ姿だけが見えている。

智也が近づいてきたことに気がついたのか、その人物はゆっくりと智也を振り返った。


彼女の右目は赫色、左目は蒼色をしていた。


「智也......」


彼女は、二条昏だった──


なるべく話をまとめようと心がけていますが、長くなる...そろそろ現代に戻さねば...

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