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読んで下さりありがとうございます。
文章がおかしかったらすいません…
さあ、やって来ましたよ、入学式です!
まあ、別に気合を入れるものでもないですけどね。
「わああああ!すっげえ!王城みてえ!!」
男の子が、驚愕だといわんばかりの声を上げてますね…
まあ、確かに大きいですよね…
お城かな~?レベルで大きいです。
さすがは金持ち学園です。
「な?あんたもそう思うだろ?」
ん?誰がです?
「あんただよ。あんた。地味な制服の。」
地味な制服ですか…
この場には…私だけですね。
はい。
「ええっと…」
「ちょっと?!そこのあなた!」
へ?私ですか?
「ちがうわよ!無礼者の、男!」
「え?俺?」
「そうよ!」
「で、なにが無礼なんだ?」
「その方は、王太子殿下の婚約者ですわ!無礼な口を利くんじゃありませんわ!」
「へえ!すっげーな!で、なにがダメなんだ?」
「…」
あら…全く話が通じてませんね…
まあ、私はいいですし…
「あの…」
「ぶっは!スッゲー。アホの子って本当にいんだな。」
「え?」
「俺はアホじゃねー!」
「あ?お前がか?脳筋一族の跡取り息子。」
「お前、俺ん事知ってんの?まあ、俺も知ってる、トントンだな!えーっと…引きこもりガリ勉一族の跡取り息子!」
ええ…なんで悪口の言い合い大会になってるんですか?
って、その悪口…もしかして…
「え?て事は、お二人は…」
「俺は、ベリリアス・タットーレだぞ!」
「俺はナレオン・クリカット。誉高き宰相一族だ。」
「なら、俺は気高き獅子の生まれ家将軍家だぞ!」
「あ?うるーせんだよ、犬!」
「うるさいって言ったほうがうるさいんだぞ!…犬だがら…猫?」
「ぶっは!やっぱお前…」
「ちょっと!お静かにしてくださいまし。天下の二柱と謳われる家が実は犬猿の中なんて、冗談じゃありません!このソフィア・レクスターレの名に誓い、この事案もみけして見せます!」
「いや…揉み消しちゃ駄目でしょう…」
「「「喋ったあ!」」」
え…喋ったらダメなんでしょうか?
そういうゲームなんですか?
「や、ビックリしただけだから…大丈夫。」
「喋れないのかと思ったぞ!」
「貴女とお会いするのは2回目ですわね。きちんとお話しするのは初めて…ですね?レクスターレ公爵が娘、ソフィア・ルビー・レクスターレですわ。どうぞよしなに。」
「あ、はい。えーっと…お茶会でお会いした方ですか?エクスタリアス公爵が娘、リリアーネ・トパーズ・エクスタリアスです。以後よろしくお願いします。」
「貴女の事は存じておりました。未来の王太子妃様。」
「そういうの無しにしてくださいませ。私はまだ仮決定ですわ。これからです。」
…それに…逃げ出す算段を立てておりますしね…
「ああ…貴女が。お初にお目にかかります。ナレオン・サファイア・クリカットと申します。以後よろしゅう。」
「え?偉い人?じゃ、失礼しちゃダメだ!おr…私(?)はベリリアス・アメジスト・タットーレと申します(?)以後おしみりおきを?」
「お見知り置きな。」
見た感じみんないい子そうです。
ソフィアちゃんは、典型的なご令嬢ですね。自分の家を誇りに思って、弱きを助け強きをくじく、いい子です。
ナレオンくんは、音楽とか聞いてゲームでもしていそうですね。でも、頭が良さそうで意外と紳士さんだす。
べリリアスくんは、いい子ですね、いい子。戦いは強そうですよ…あほの子ですけど…
ーキーンコーンカーンコーン
「あ、ベルが鳴りましてよ?」
「このベルは…」
「始業五分前ですよ!!」
「マジかーーーーーーーー!」
「いきなり遅刻だーーーーーーーーー!」
ヤバいですーーーーーーーーーーーー!!!
***
はあああ…
疲れました…
初日から遅刻しそうになって、先生に怒られました。
曰くは、初日から遅刻とは何様なんだ?らしいです。
睨まれちゃいましたかね…?
まあ、お陰で三人とは仲良くなれましたが…
ちなみに、三人ともゲームの登場人物です。
ちゃんとキャラ立ちしてる主要人物です。
…と、ずっとゲームについてお話ししてませんでしたね?
そこから行きましょう。
まず、私が転生したゲームは前言った通り「光の乙女と時計の世界~猫の秘密を追いかけて~」です。
これはご存じですね?
このゲームは、攻略対象が全員で7人います。
1人目は、私の婚約者さんである王太子様、リヒト・フォン・ジュエリー殿下です。
リヒト殿下は、いわゆる正ヒーローで完璧超人攻略も隠し抜きなら、1番難しいというキャラでした。
…私的には、どこがかっこいいのかわからないんですけど…
2人目は、ベリリアス・アメジスト・タットーレ君です。
ベリリアス君は、騎士キャラです。イケメンで、強くて優しい、割と攻略も易しいキャラでした…
実際は…いい子です、いい子…アホの子ですけど…
3人目は、ナレオン・サファイア・クリカット君です。
ナレオン君は、秀才キャラです。頭がよくて、クールキャラです。クールさんだけど、照れながら告白してくれた時は、キュンときました。
実際は…毒舌でした。はい。
4人目は、カラクレア・エメラルド・シュタリレンさんです。
1つ下の後輩で、可愛いキャラで、甘えんぼさんで人気キャラでした。
ゲーム開始時は中等部の生徒さんだったので、まだ見ぬ後輩君ですね…
5人目は、サテライト・パール・テラクレスさんです。
1コ上の先輩で、頼れるお兄さん的存在です。
まだ会ってませんけど…
6人目は、エアンクト・ターコイズ・リアレクトさんです。
この学校の先生ですが、めんどくさがり屋でやるときはやる人です。
…私は、タイプじゃなかったんですが…
7人目は、ヤンデイア・ダイヤモンド・クーラリアくんです。
お助けキャラからの、実は学校の理事長かつ、隠しキャラという設定でした。
めちゃくちゃ人気で、私の推しでしたっけ…
それで、私はご存知の通り、悪役令嬢でした。
ちなみに、ソフィアちゃんは、親友キャラです。
優しくて芯のしっかりした、頼りになる女の子でした。もちろん、ナレ死はおろか、死ぬのしの字も出てこないキャラです。
…なんでしょうね、この理不尽…
それから、ソフィアちゃんは王太子さんの事は、ゲームでも好きじゃなかったですし、今もです。
ちゃんと聞きましたし…
ソフィアちゃんたちとは、これから仲良くできたらうれしいですね…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーパン屋の娘になりたい悪役令嬢(予定)は、学園で貴族の友達(仮)ができる。-----------
評価、ブクマ、ありがとうございます!!