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読んでくださってありがとうございます。
「お帰りなさいませ、お嬢様方。」
ずらずらーっと並ぶ執事さんに、メイドさん…
壮観ですね…
「さすが王族も通う学園ね…ちょっと怖いくらいだわ。」
本当にそうです。
ずら~っと並ばれると…威張りたくなるよりも、うすら寒いです。
機械みたいですし…
「新入生の皆さん、スミカスミレ寮へようこそ。私は、92期生のレナーノ・ラピスラズリ・テフォアリスと申します。この寮の寮長をさせていただいております。以後お見知り置きを。」
「すごいわね、とってもお綺麗…さすが生徒会長。」
スミカスミレ寮というのは、女子寮の名前です。
男子寮はカエデリデア寮らしいです。
スミレとカエデですね…
ちなみに、女子寮の寮長はレナーノ・ラピスラズリ・テフォアリス様という方です。
今のアマリリス王立学園の生徒会長さんです。
「まずは、組分けをしますね。ラベンダー、ローズマリー、カモミール、レモングラスの四つに分けますわ。」
全部ハーブですね…
いい匂いがしそうです。
「ラベンダーは頭がいい方が多くて、ローズマリーは生粋の貴族の方…弱きを助け強気を挫く方が多くて、カモミールは運動の得意な方がおおくて、レモングラスは心優しい方が多いらしいですわよ。」
こっそりソフィアちゃんが教えてくれました。
だとすれば…ソフィアちゃんは、ローズマリーかレモングラスですかね…?頭がいいかは分からないですけど。
ゲームでは、ヒロインもソフィアちゃんもレモングラスでしたよね…
え、私ですか?
私は…原作ではローズマリーでした。
頭もいい、運動もできるパーフェクトレディーでしたから、どこでも良かったんでしょうね。
ちなみに現在は、頭はそこそこ、運動もそこそこ、対して優しくもないし、貴族っぽくもないです。
…原作とは違う意味でどこでも良いんですよ。
「あ、貼り出されましたわ!」
おお!組分けごとに貼り出されてますね。
ソフィアちゃんは…
「私、レモングラスでしたわ!…リリアーネ様はどうです?」
おお、ソフィアちゃんは、原作通りでしたか…
じゃあ、私はローズマリーですかね?
「あ、ありましたわ!レモングラスですわよ!一緒です!」
「あ、本当ですわ…」
「部屋も一緒だといいですわね!」
「ですわね!」
レモングラスですか…
まあ、ローズマリーよりはレモングラスですしね。
「では、ラベンダーの方はこちらのアナスタシア様に、ローズマリーの方はあちらのクラストベリア様に、カモミールの方はそちらのリコマレス様に、レモングラスの方は私に着いてきてくださいませ。」
「「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」」
おっと…返事を忘れてましたね。
ちなみに、生徒会長さんは完璧な方ですから…ゲームでの私状態だったんでしょうか…
「では、レモングラスの皆様、これより皆様の過ごされる寮へ案内いたしますわ。私は生徒会長で寮長ですけど、レモングラスのクラス長ですから気軽に声をかけて下さいね。」
おお…聞くだけで忙しそうですね…
「ちなみに、レモングラスでの新入生指導係は、ハワリオス様という方です。とてもお優しい方ですから、気軽に頼って下さいね。」
「「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」」
「では、部屋に分けますわね。名簿順に札を渡しますから、札に書いてある部屋番号の部屋へ行ってください。部屋は2人1組です。」
札ですか…
「どうぞ。」
薄いブラウンの髪色をした優しそうな先輩が、札をくださいましたね…
「ありがとうございます!」
ここでスマイルです!
別に引っ掛けようとかそういうのじゃないですけど、そうした方が好感度上がりますし…
「…」
きょとんとされました。
あれ?違いました?
…ちなみに、部屋番号は208ですね。
二階でしょうか?
「リリアーネ様は何号室でしたか?」
「208ですわ。ソフィア様は…」
「209です。ひとつ隣ですね…ああ、そうです。」
?
なんでしょう…
「気軽にソフィーとお呼び下さいね、あと敬語も入りません。」
「わかりま…分かったわ、ソフィー。私のこともリリーと呼んで?敬語も無しで。」
「分かったわ、よろしくねリリー。」
「よろしくね。」
ソフィアちゃん…いいえ、ソフィーを愛称で呼ぶことになりましたね。
まあ、友達ですし、いいでしょう。
同室の方はどんな方でしょうかね?
ワクワクしますね。
「失礼しまーす…」
あら?どなたもいらっしゃらない…?
私の方が早かったんですかね?
「ばああああああああああああ!!!」
「わっ!」
びっくりしましたああ…
「ありゃ?思ったより反応薄い…?」
肩口でバッサリ髪を切りそろえた女の子が、ひょいっと顔をのぞかせました。
ちょっと出っ歯気味な愛嬌のあるかわいい子です。
「まあいいや。あたし、カイリアス・レトナスっていうの。レトナス男爵って知ってる?金で爵位を買った、金持ち商人。」
「えと…」
「あんたは?」
「あ、私、リリアーネ・エクステリアスです。同じ部屋…ですか?どうぞよしなに。」
「ええ!!!あんた、王太子殿下の婚約者の、トパーズの名を冠した公爵家のご令嬢なの…!どうしよ…不敬罪まっしぐらじゃん??ああ、お父様に怒られる…!!」
「別に、大丈夫ですわ。むしろそういった態度の方がありがたいです…よろしくお願いしますね?カイリ。」
「うん!よろしくね、リリアーネ。あたし、敬語苦手だしタメ語でおねがいね。」
「リリーでいいよ。私もタメ語にするね。」
「うん!じゃ、とりま電気つけよ。あと荷物片しちゃって。」
一気にフレンドリーになりましたね…
まあいいですけど。
「右のベットと、クローゼットは私が使うし、左使って。」
とりあえず、ベットの上に荷物置いちゃいましょう。
片付けるのは明日でいいでしょう。
「にしても、驚かせたかったのになあ…」
「驚いてたよ?顔とか表情にでないだけで。」
「まじ?ポーカーフェイス極めてるね~」
極めてないですけどね…
「失礼します…リリーいる?」
ソフィーちゃんですね。
「はい!」
「いるんですね!はいります!」
ちょっと言葉使いが、砕けてきましたね…
「どうも…」
「やっほ~」
「え!」
「え!」
?
なんでしょうか。
なんで皆さんそんなに驚いて…あ。
「えっと…ソフィー、こちらルームメイトのカイリアス・レトナスちゃん。カイリ、こちら私の友人のソフィア・レクスターレちゃん。」
「ソフィア・レクスターレです。よろしくお願いしますわ。」
「あ、カイリアス・レトナスです。よろしくお願いします…あ、でも、敬語が苦手なのでできればタメ語だと嬉しいなあ、なんて…」
「別にいいわよ。気軽にソフィーって呼んで。」
「よかった!あたしんことも、カイリって呼んで。」
「わかったわ。」
2人とも仲良くしてくれそうです。
2人を引き合わせた張本人としては、一安心です。
「にしても、私すごくない?下級貴族のくせに、宝石の名をうけた公爵家と仲良くなるとか…」
「そんな事ないわよ。みんな勝手に怖がって距離を感じてるだけよ。」
「まじ?じゃあこんな距離感でいいってこと?」
「ええ。そうよね?リリー」
「うん。私からしたら、王太子殿下の婚約者ってより子供の子守だし…」
「うへえ!辛辣だね~」
「そんなになの?」
「そんなになの。」
お金の概念も理解してないような馬鹿でしたし…
あんな人が王族で大丈夫かしらとまで思いますし…
「てゆーか、リリーってぱっと見、無口っぽく見えて、口を開けば結構辛辣だよね。」
「確かに。」
ええ…そうなんですかね…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー悪役令嬢(予定)は、愛称でよびあえる友達ができるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
評価、ブクマ、ありがとうございます。




