23
少々遅れてしまいすみません!
読んで下さりありがとうございます!!
「リリー先輩!これはどこに…」
「あ、それは、講堂の方に運べる?」
「はい!」
「リリー先輩!これはどうしたら…」
「それは…えっとね…」
やばいです。
忙しすぎて、頭狂ってきました。
あ、見ての通り絶賛忙殺中の、リリアーネです。
予想がつく方も多いと思いますが、ただ今武闘会の支度中です。
去年のように、2学期の終業式と、冬休みは省略です。
今年の冬休みは、ソフィーとカイリと遊びに行った後に、弟妹達と過ごしました。
冬は王太子様が来ないので平和で良かったですよ。
…え?夏には来るんだっておっしゃいました?
思い出させないでください。
嫌な記憶は消しとばしたい物ですから。
おわかりになられますよね?
触れないでくださると、嬉しいです。
ちなみに、今日こんなに忙しいのは、ソフィーがお休みだからです。
ソフィーは、本日熱を出して寝込んでいます。この作業終わったら、お見舞い行かなくてはいけないですね。
先輩方は、そろそろ卒業ですので、もう引退されています。
つまり、代替わり済みです。
…今でも時々手伝いに来てくださいますが。
今期の生徒会はこんな感じです。
会長 ソフィー
副会長 シュタレリンくん
書記 私
会計 ヴィネットちゃん
庶務 リーフィーちゃん
ルーニャちゃん
本来生徒会の副会長というのは、時期生徒会長がやるものなんですよ。
ですが、去年は先輩が2年生しかいらっしゃらなかったので、何も変えずに続けました。
今期はきちんとしましたよ?
別に、私がめちゃくちゃ使えないとかいう訳じゃないですから!!
「せんぱぁい!!動かなくなっちゃいましたぁ!!」
「あぁ、それは…」
「うん。インクが詰まっちゃってるね。貸してみて。」
「あ、サティー先輩…」
「冷やかしに来たわよ?」
「レリィ先輩いい!助かりますー!ありがとうございます!!」
「いいのよ…これ、片しとくわね。」
「はい!準備室にお願いします!!」
噂をすればなんとやらとは言いますが、本当に先輩方がいらしてくださいましたね。
遠慮なく手伝っていただきますよ!
「リリー先輩!」
「はい!今行くー!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…と、また地獄のような時間を乗り越えて、武闘会が始まりました。
本当に、血と汗と涙の結晶ですよ。
「今年もカイリは出るんだっけ…」
「うん!!ブロックBだから…あっちかなぁ。」
カイリは、今年も武闘会に出るみたいです。
去年は悔しい結果になってしまったので、今年こそはTOP10に!と、燃えていました。
勿論、応援しますよ!
生徒会特権で座席はありますが、今年はちょっと早めに行く予定です。
去年みたいなバタバタは嫌ですしね。
「あ、あれって…」
ソフィーがどなたかに気づいたみたいですね…
先輩ですかね…
あ。
「ん?君たちは…レクスターレ嬢にエクステリアス嬢。レトナスさんの応援かな?」
「うん。クリカット様も…」
「ああ。不本意ながらあの馬鹿の応援だよ。」
はい。ナレオン君でした。
どうやら、ベリリアス君の応援みたいですね。
なんやかんや言って、やっぱり仲良いじゃないですか。
嫌い嫌いも好きのうちっていいますしね。
「へー…行かないでいいんですか?席、埋まっちゃいますよ?」
「あー…友人が抑えてくれているから、大丈夫。俺は、飲み物を買ってきただけだから。」
「そう…ごめんなさいね、邪魔してしまったようで…」
「いや、気にしないでくれ。」
「いえいえ。」
なんだか、久々に会った気がします。
最近、あまり出会ってなかったですしね。
ベリリアス君も、一応同級生ですし、頑張ってほしいですね。
ゲーム内では、騎士キャラでとても強かったですからね。
今から片鱗を見せていても、おかしくはないですね。
「さ、そろそろ行かなきゃ?」
「あ、うん。今行く!」
とりあえず、カイリを応援しましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい。
久々にワープしまして、現在寮の自室です。
武闘会は、結果からいいますと、なんとも言えない感じでした。
カイリは準決勝敗退で、4位でした。
女の子、そして2年生としては、良くやった方なんじゃないでしょうか。
本人は悔しげにしてましたから、来年は目指せ優勝ですね。
ベリリアス君は、5回戦敗退らしいです。
いまいちパッとしませんね…
ゲームの高等部武闘会では、毎度1位でしたから、意外です。
まあ、もしかしたら身分的な事情があったかもですけど。
まあ、この話は置いておきまして、本題に移りましょう。
わざわざワープしたのは、説明したい事があるからです。
皆さんも、もしかしたら気になっていらしたかもしれないですが、一応この学園は高等部と中等部に分かれています。
ですので、生徒会や委員会、部活、イベントなども同様です。
管轄が違うので、似たところはあれど仕組みが違う…みたいな感じです。
生徒会に入ったばかりの頃は、気付かなかったですが、中等部は割と実力主義、高等部は身分主義のようです。
なので、高等部生徒会は、ほとんど公爵家や伯爵家です。
聞けば委員会や部活のトップもそうで、なかなかに怠けていらっしゃるようです。
…もしかしたら、ゲーム内でのキャラクター設定も、そこに起因する部分も多いかもしれないですね。
今後は注意して見ていきましょう。