表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/39

18

投稿、少し遅くなりすみません!

前回ちょっと長かったですかね…(^◇^;)

今回は普通の長さです!

そんなこんなで、武闘会も過ぎ、ぼーっとしていたら、中間期も終わり、テストも過ぎ、冬休みも終わり、年も越していました。

気がつけば終盤期も暮れ、卒業式が近づいています。

おっと、ぼーっとし過ぎました!!


卒業式といえば、学校行事ですね。

学校行事といえば、はい、生徒会が忙殺されます。

という訳で、只今絶賛走り回り中です。


「レリィ先輩、これを…」


「あ、ありがとう!そこ置いといて!あと、これとこれを東口の方まで運べる?美術部長が待ってる筈よ。後、余裕があれば去年の資料を資料室から持ってきてくれない?」


「分かりました!」


生徒会室に戻ったと思ったら、休む間もなく出て行きます。

忙しいですね。


ちなみに、先輩方は使えない人のクビを斬りまくっていたら、2年生しか居なくなってたらしいです。

つまり、卒業生はいません。


「祝うべき先輩方に知り合いがいないってなんかなぁ…」


「仕方ないじゃない。生徒会には先輩がいないんだから。」


わ!リア先輩が突然真横に現れました。

心臓止まると思いましたよ…


「生徒会に3年の先輩がいないのは、リア先輩方のせいでしょうに…」


「仕方ないじゃない。みんな無能なのよ。」


みんな無能ってかなり酷いですね。

中々の酷評ですよ。


というか“みんな”で一括りにされると、優れている人に失礼ですよ。

剣道部の先輩方など優れた先輩もいらっしゃいます。


…え?突然名指しして何があったかですかる

カイリがお世話になってますからね、軽く上げておかなくてはです。


「リア先輩…」


「さ、こんな所で駄弁っている時間なんてありませんわよ?クビを切られたくなければ、さっさと働きなさい。」


わ、怖いですよリア先輩。

しかも横目でこちらを見るんです。

明らかに本気ですよ。

美人でツンとした目元ですからね、恐ろしいです。


「ふふ…ふふふ…冗談よ、冗談。本気にしないの。」


「…冗談のたちが悪いですよ、リア先輩。」


「ふふふ…後輩からかって遊ぶのも、案外気晴らしになって楽しいのよ。」


なんですか、そのストレス発散法は。

つくづく、厄介な方を先輩にしてしまいましたね。


あれ?後ろから近づいていらっしゃるのは…テラクレス先輩?


「いーかげんにしろ、リア!」


「あたっ!」


あ、リア先輩、頭を強く叩かれましたね。

痛そうです。


「面倒くさい奴になるんじゃない。後、リリーちゃんは大荷物持ってるだろ?」


「えー私面倒くさいかなー。大荷物持ってんのは私も一緒だしー。」


「知らんし…ほら先に行っておいで、トパーズのお嬢さん。」


「…ありがとうございま…あとその呼び方辞めてください。」


トパーズのお嬢さんと呼ばれると、悪寒が走ります。

この先輩に言われると違和感しかないですね。

始めは何とも思わなかったのに、いつの間にか違和感を覚える様になりましたね。


「あっはは!分かった分かった!辞めるよ。エクステリアス嬢。」


「…それも…なんだか違和感が…」


「じゃあ、リリアーネ嬢かな?」


「んー…」


「なら、リリーちゃん?」


「それで…」


軽い人みたいに見えますが、それでいいでしょう。

私的な違和感が少ないので。


…なんでかなーっと思ったら、理由が分かりました。

乙女ゲームでずっと“ちゃん”呼びされていたからです。

私は、意外に微妙に引きずってるんですね、前世の記憶。


「って、そんな事してる場合じゃないね。ほら、どうぞ。」


遠慮なく通して頂きますよ。

この荷物重いので、早く降ろしたくて堪らないんです。

ごめんなさいね、先輩方。


「ってか、私の荷物くらい持ってよ。」


「やぁだね。僕はこの資料を職員室に持ってくんだし。」


「ちょ!じゃあ交換してよ!私の荷物重いんだけど。」


「はいはい、頑張れ〜」


…なにか背後で会話が聞こえますが…

知らないです。聞こえません。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうこうしている内に、卒業式準備が終わりました。

もう今日は卒業式です。


と、言っても私達在校生が参加できるのは、夜の卒業パーティーだけですけどね。

卒業式といってもほぼ夜会の様なものですし。

卒業パーティーは、デビュタント前の最後の夜会練習です。


…お分かりの方もいますね?

乙女ゲームの断罪も卒業パーティーで行われます。

それも高等部1年の卒業パーティーです。

デビュタントもとうの昔に終わってるんですよ。なので、卒業パーティーも正式な夜会です。

それを断罪とか言ってぶち壊しにするんですよ?

私は馬鹿ですと、内外に明言している様なものです。


「あーひまぁ…」


「まあまあ、カイリアス様。御押さえになって下さい。折角整えたのにドレス崩れてしまいますでしょう?」


「御気持ちは分かりますが、落ち着いてくださいませ。ほら、南の特殊な茶葉が手に入ったのです。御味見なさってくださいな。」


「あらあら、奇遇ですね。私最近、北の方で有名な御菓子を手に入れましたの。御一緒にどうです?」


「いいですわね!早速侍女を呼びましょう!」


ソフィア様が呼び鈴を鳴らされましたね。

では、侍女さんに色々とお願いしましょう。


あら?なんでしょう?

何方がお話になられているか、分からないですか?

あらあら。お嬢様モードになっているだけで、お分かりになられなくなるのですね。

では、説明いたしますね。

始めがソフィア様、次が私、その後交互にという感じでございます。

ちなみに、話し方ですが社交用猫を3匹程被っているだけですから、お気になさらず。


「…ソフィーもリリーも気持ち悪い。」


「あらあら、言葉遣いが宜しくなくってですわよ。」


「御気をつけ下さいね、カイリアス様。」


「…調子狂うぅ…」


と、そろそろ夜会の時間ですわね。

支度をして参りましょう。


「さあ、カイリアス様、リリアーネ様、参りましょう。」


「ええ。ですが、私、王太子殿下にエスコートされる事になっておりまして…」


「あら、ではこちらでお待ちになられるのですか?」


「いいえ。会場で待ち合わせですわ。」


「なら、参りましょう…カイリアス様?」


カイリアス様が遅いなぁと振り返りますと、あんぐりと口を開けていらっしゃいました。

何故でしょうか?


「2人ともよくこんな重装備で、軽やかに歩けますね…なんで?」


あら?そうですか?

…そうですね、理由と申しますと…


「「訓練の成果です。」」


「うへぇ…スゴイなぁ。」


貴族令嬢というのはそういうものです。

頑張ってくださいまし、カイリアス様。


「エクステリアス嬢、レクスターレ嬢、レトナス嬢、そろそろ夜会が始まりますので。」


「ええ。今参りますわ。」


「わざわざ、すみませんね。」


さて、参りましょうか。(3回目)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後王太子殿下にエスコートされまして、全然知らない先輩方をお祝いして参りました。

一つ上の先輩にペコペコされるのは、変な気分でした。


あ、完璧令嬢モードは解除済みですよ?


ちなみに、王太子殿下のエスコートは相も変わらず、面白味がありませんでしたよ?(失礼)











時間軸いきなり飛んですみません!

ちなみに、次回からはリリー達は中等部2年生になります!


お読みいただきありがとうございますm(_ _)m




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ