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0493勇者VS妖刀クニク
――――――その刀は斬ったものの血を浴びてなお輝き、
その持ち手は対するものの間合いに容易に踏み込み、
その身一つで全ての魔物から将軍と呼ばれるようになった、
狗頭侍、コボルトジェネラル。
何合耐えただろうか? 幾度、即死の太刀をすんででかわしただろうか?
「はあっはあっはあっ!」既に勇者の身体は限界を迎えていた、限界を越えた魔術による強化は、
「ふん、どうやら化けの皮が剥がれたようだな」筋肉を破壊し、全身の腱を痺れさせ、神経は麻痺し、
もう、敵の踏み込みに耐えきれる力は残っていない!
「――――――妖刀クニク!」「勇者ナマエナンダッケ斬!」それでも攻める!
「「!!ホーリーブレス!!」」
天から一条の光が勇者の身体に降り注いだ!
「むっ!?」コボルトジェネラルはすかさず間合いを取った、だが胸に傷を受けた。
「お前の得物では防ぎきれないようだな、そしてこの力、あいつのと似てる、な」
次の一撃で全てが決まる!
「届いたわ! 僧侶! このまま最大出力を持続しなさい! 私の魔力を注ぎ続ける!」
「魔法使い! 勇者様! どうか、勝って!」
「ぷるぷる! ぷるー!」




