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24 ボスは謎に包まれる

広大な空間に一気に走りだし、当たりを確認する。

ボスの姿は……最初から存在していない。なら、扉がしまったら出現するタイプ。

即座に端っこに移動して、扉が閉まるのを待つ。

現れた瞬間に、攻撃してくるタイプのボスもいるという情報もあるので、どうきても対応できるように端によったのだ。


自然に扉がゆっくりと閉まっていくのが視界に入る。逃げたいという心を強制的に押さえつけ、それを俺は見守り続ける。


「ふぅ……」


水を一口、深呼吸一口、武器構え。


扉はゆっくりと閉まっていき、ガチャンと大きな音が立てられる。

もう、これで逃げる事はできない。後は……闘うのみ。


「キュイイイイイイイイイ!」


金属音の様な音が響き、宙に光が発生する。

その光は、一瞬光り輝いた後、急速に減っていき……魔物が姿を現した。


敵の姿は、言うならばゴーレムの様な形。だが、武骨な感じではなく、軽い光沢のあり、しかも宙に浮き続けている。

攻撃手段は腕か……それとも何かか。


「とりあえずっと!」


俺は指先に火の弾丸作り、飛ばしてみる。すると、弾丸は狙いの通りに敵に向かって飛んでいき……急に飛び出してきた何かに防がれる。

いや、代わりに犠牲になったのだろうか。地面の石で造られたような壁がそびえ立っていて、その中心に小さな穴があいているのが見える。

盾を作り出す……能力だろうか。


「ならっ!」


風纏で線を作りだし、腕から鞭の様な形にする。頭の中で意識してそれを手と共に動かして思いっきり前に飛ばす。

細い線はまっすぐと飛んでいき、壁に横一直線の跡を刻んだ。壁はそこからずれるように倒れていき、ドシンと大きな音を立てる。


「今だ!」


急いで作りだした石の弓で、まっすぐ敵に向かって矢を思いっきり放つ。軽い放物線を描きながら敵の頭に衝突して刺さる。

だが、ダメージはあまりないようで、なめらかな動きでゴーレムは動き始める。


そして……周りの壁が変形し始めた。


「チッ!」


ゴーレムの近くに合った地面が一部だけえぐれ、浮かび上がり、そして変形していく。

これは……物体の形状を変形させていく力!?


変形した結果にできた物は……細い槍の様な物。鋭利な細い棒の様な物で、相当の切れ味だろう。大きさも……相当の物だ。

直後……頭の中に一つのイメージがよぎった。

一本の細い棒に……体を串刺しにされた俺のイメージ。


「とりゃっ!」


慌てて地面を蹴って右に跳ぶ。直後、見きれないほどの速さで石が飛んできて地面に思いっきり突き刺さる。

これに当たったら……死んでいただろう。あのイメージは……予知の物だ。という事は、回避が遅れていたら死が確定していたという事だ。


今の攻撃でなんとなく、こいつの能力がつかめた。

たぶん、物の形状を変化させる能力と、それを操る能力のはずだ。

俺の持っている武器生成とは違って、作り出せるものは自由なのだろう。武器生成の場合、作れるのは武器だけだが、何にでも変化できるなら、こっちの方が便利なはずだ。

言うならば、錬金術とかいう物だろうか。


敵の強さは相当の物だろう。防御力も高く、首とかを一気に落とさない限り倒せる気はしない。

でも、一度に操れるのは一つだけと想定すれば、少しだけは簡単に倒せる気がする。


「とうりゃっ!」


爆地を使って、地面の爆発と共に俺は敵に一気に接近して、持っているナイフを使ってゴーレムの首らしき所を切り裂く。ナイフだからか、小さい切れ跡しか残らなかったがこの攻撃なら効く事は分かった。


「このまま繰り返せば……行けるか!?」


ゴーレムが、地面から針の様な物を発生させて俺を貫こうとしてくるが、それをぎりぎりで避けて、そのままゴーレムの首に火弾を飛ばして溝を少しだけ広げる。

一度に一つしか飛ばせないため、一気に押し込む事は出来ないが……ナイフで切り裂いて、火弾で穴を広げるのを続ければ簡単だろう。


ためしに、俺は武器生成で石の大きな斧を作り出そうとする。頭の中に思い浮かんだイメージに任せて真上から飛んできた槍をよけ、地面に手を置くと、そこから大きな斧の形の石が作り上げられる。

それを、力を入れてもちあげる。少し重いけど……持てないレベルの重さではない。ナイフよりも少し重いぐらいだろう。

風を纏わせて軽く斧を持ち上げる。上がったからだの性質からか、あまり重さも感じなく、敷いて言うなら振りまわす時の空気抵抗が重いだけだ。


「とりゃっ!」


爆地で地面を思いっきり蹴りあげ、ある程度体が上昇したところで、斧を全力で振るいゴーレムの首元に思いっきり叩きつける。

だが、ゴーレムも一筋縄ではいかないようで、なかなかの速さで持ち上げられた腕に斧がぶつかり、斧の柄の部分がポキリと折れる。

柄には風纏を付けてはいなかったので、あっさりと折れてしまったようだ。


「くそっ!」


右におもいっきり跳んで、下から突き出してきた針を避けて火弾を放とうとする。だが……その直後、腹の部分に体が引き裂けそうな痛みが発生した。


「く、くそが……」


腹には……新しく発生した針が突き刺さっていた。


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