前へ目次 次へ 84/121 偽りの五夜目4 「ほら、ちゃんと受け入れろ。お前が誘ったんだろう?」 散々もてあそばれた末に、解放される。ランドルフ様は衣服をまとうのもいとわしいようで、乱雑に整えて部屋を去って行く。 そのとき、刺激臭が消えて、私は声をひそめて泣いた。 今が不運なわけじゃない。これまで幸運すぎたのだ。 ひりひりと痛む身体を引きずって、ウィリエール様の元に向かう。 どんな事情があれ、私はウィリエール様の無実を晴らすために動かなければいけない。