手紙の真相2
「どうすれば、よいのでしょうか?」
「軍神の巫女を傍に置くことだと思う。それか、狙っている人物を倒してしまうとか?」
「た、倒してしまう?誰だかも分かりませんし、そのようなことは可能でしょうか?」
「魔族ではない人が使い魔と契約するとなれば、対価が必要だよ。寿命を削るとか生贄を差し出すとか、痛みを負うはずだ」
「痛みを……?」
「どこかに証拠があらわれるかもしれない」
ランドルフ様やリドムンド様のお命を狙っている可能性があるお人?可能性とすれば、後継者争いが一番最たるものだと思う。
次点で、妻の座かもしれない。
お二人は一番王位に近いと目されている。現在の国王陛下は健在だけれど、病に臥せっておられた。さらに東方のフロスティン国との緊張関係は続いている。いつ何が起こるとも分からない状態だ。
ここで王子を狙うとなれば他国からの襲撃の可能性もある?
いくつかの可能性が浮かびあがるけれど、後継者争いを疑うことはウィリエール様を疑うことにもなる。
「僕を疑っている?」
「いいえ。もし、本当にお兄様達のお命を狙っておられるなら、私にヒントを与えてくださりすぎています。それにヴィルヘルム様のお耳にも、軍神の巫女の話は入っておりますし」
「それが作戦かもしれない。ヴィルヘルムに言われてきたんだよね?僕はラドルを使って攻撃することが出来るかもしれない」
ウィリエール様の顔は少し曇っていた。本心ではないことを告げているように思える。
「私はウィリエール様を信じております。私の主ですから」
私の言葉に、ウィリエール様は私の顔をじっと見つめてきた。どこか深刻な色を帯びていたので、私は胸騒ぎがしてくる。




