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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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我が君の秘密2

「も、申し訳ございません!ウィリエール様。いらっしゃるとは思わずにっ」

「ミリア?」


 ウィリエール様が近づいてくる気配があったけれど、湿り気のある者が這う音がして私は足元を見る。ウィリエール様の足の指先は赤く変色し、所々腐食しているようにも見えた。


「ウィリエール様っ、そのおみ足は一体」

「人間界にいると、腐敗が進んでしまうんだよね。だから時々生血を拝借しているんだけど」

「生血を拝借、随分と物々しいお話ですが……」


 視線をあげようとすると肢体が見えてしまうので、私はウィリエール様を直視できない。

 下に向けたままでいれば、少し先の床に何かが横たわっているのが見えた。人のようだ。レースを施した襟飾りには見覚えがある。


 さらにその下の首筋や金の細工の施された襟ぐりは、王族の方々のものだ。ブロンド髪がウィリエール様の足の隙間から見え、私はハッと息を飲む。


「ベアラル様?」


 私の呟きは、そうだよ、とウィリエール様の屈託のない言葉で裏付けされる。そして、ウィリエール様はガウンを拾いあげてまとうと、ベアラル様と思しき人影の元へと歩いていく。一体何をなさるのか、と私はその挙動を見守っていた。


「どうして、ここに?」

 葬儀を行った亡骸をむやみに動かすことは死者への冒涜になる。なぜこのような形でベアラル様の亡骸があるのか、私には理解しかねていた。


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