27/40
亡き王子との関係1
ベアラル様が亡くなった後、裁判所の調査が入る。
ベアラル様のお部屋や亡くなった温室などを詳細に調べ始めたのだ。
ベアラル様のお部屋からは宮廷画家が描いた絵が何枚も見つかった。ベアラル様が絵を好んでいたのは知っていたし、彼のお部屋には数々の絵が飾られている。驚くべきことではない。
けれど、皆が驚いたのは見つかった絵がすべて私の似姿だったことだ。
私はすっかり驚いてしまった。身に覚えなんてないのだから。私は思いがけずに裁判所に呼び出されてしまった。
裁判官の問いかけはすなわち、男女の関係にあったのか?という点に尽きる。何度聞かれても、「ありません」と繰り返すしかない。だって、本当にないのだから。
お仕えしている殿下の兄君とそんな淫らな関係を結ぶわけがない。いや、そもそもお仕えしている殿下と淫らな行為をしてしまったようだけれど……。
それが明らかになるまでは、内密にしている。明らかになった途端に、首が飛ぶに違いない。
私の命の時間は意外に短いかもしれないけれど、今は身に覚えのないことは「ない」と告げるだけだ。




