北方の地へ2
まさかウィリエール様が国王になるとは想定されていなかったために、様々な問題が発生している。
国王が王子の即位を公示したところ、北方の国から使者がやって来た。ウィリエール様のおじい様は、北方の国、ノーストスの為政者のようだ。
ケセラスルン国の王になるならば、まずはノーストスへ挨拶へ来るようにと、文が届く。文を届けてきたのは、空飛ぶ多角獣だ。
私はウィリエール様と共にノーストスへ向かう。樹海にて魔獣に襲われるけれども、私達にはあまり問題はない。ノーストスへ向かうまでの間に何百もの魔獣を葬ってしまい、私は頭をさげて手を合わせる。
樹海を抜けた先に見えたノーストス国は巨大な山に、おびただしい数の墓石が立っていた。
「あれがきっと、家なんだろうね」とウィリエール様はおっしゃる。ではあれが、お城でしょうか、と私は頂上に見えた巨大な棺桶を見あげるのだった。
ノーストスは死者の国のようだ。
私達は、棺桶の城で一夜を過ごした。
棺桶の城の謁見の間でウィリエール様がおじい様に謁見すれば、
「お前のお母様はケセラスルン国の瘴気にあてられて、間もなくして亡くなっている。この大陸で最も日が当たる国があの国だ。お前には向かない」
とおじい様はおっしゃられる。




