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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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血の雨降る七夜目3

「注ぎ込み、子種を植え付ける方が手っ取り早いかもしれないな。メアリの生家がピーチクパーチクとわめきたてる前に、後継者を得ておくのがいい」


 元より思いを遂げることは考えていなかった。けれど、結実してしまったものがあるならば、それを無視できない。

 意思で懸命に抑制する。


 今にもはい出てきそうな気配をなんとかおさめるのだ。

 ランドルフ様が私の衣服を脱がしきったとき、彼の顔には驚愕が広がった。私の身体に浮かぶ文様をひとしきり眺めている。


「まさか、お前」

「おやめになるのですか?」


 ランドルフ様に戸惑いの表情が浮かんだ。ちっと舌打ちをして、私の身体にシャツをかぶせた。


「ご自身の価値はお分かりのはずですのに、なぜおやめになるのです?」

 なけなしの皮肉には、

「命が欲しいからだよ」

 素直な言葉が返ってくる。


「お命を賭けてみたらよろしいではありませんか」

「その賭けは負けるに決まっている」

 私を膝からおろし、ランドルフ様は両手をあげた。


「そうでしょうか?」

「軍神の巫女ならともかく、軍神と寝るつもりはない」


「残念です。もしここで賭けていただけたならば、そのご遺体からキリムド様を引き離したところですが」

「キリムドお兄様?」


 ランドルフ様のお顔がさあっと青ざめるのを見た。ランドルフ様はかつて停戦協定を結ぶ際に、後方に控えていらしたようだ。

 停戦がなされなかった場合の後詰めの軍を率いていたらしい。


 結果後詰めの軍は不要となり、キリムド様が功を立てた。ご本人はご無事ではすまなかったようだけれど。


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