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生あるモノへ  作者: 雄すけ
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亀万年

 亀が池のなかポカポカと浮いていた。気持ちよさそうに、、。時折、池の端、コンクリートの日向(ひなた)で甲羅干しをする。それも井戸端会議のようにどこからか集まってワイワイガヤガヤ。いなワイワイガヤガヤはない、寡黙、でも濃密な時間。


 亀は万年というけれど、君は今何歳?  いにしえからいるの? 僕は尋ねる。 

聖徳太子が法隆寺から橘寺へいく途中、この池の畔で休憩したって? 君は生の聖徳太子を見たの? どう? お札の肖像そのまんま?


「彼は飛鳥時代のヒーローだった」と一匹の亀がドヤ顔したような、僕はそんな気がした。


 うるさいなぁ、さっきからなんやねん? なんでもかんでも亀万年って、噛めまんねんって、私ら亀はそんな強い歯もってないわ。何のこっちゃ。

亀は万年も生きるはずないやろ、私ら亀は生きる化石か? 万年の奇蹟か? 悠久の軌跡か? カメハメハか! 何のこっちゃ。 

私らは生き物のなかでは長生きやねん。寿命30年ぐらいかな? 叔母亀なんか100年生きたんや。せやから、人間どもが勝手に万年生きるって例えているだけやってーー 


 せやけど、聖徳太子は知ってるで、、、 。私ら亀は先祖の記憶をリアルに受け継いできてんねん。先祖が太子道を通った聖徳太子を知っていたら、私も知っていることになる。そういうもんやねん。卑弥呼、行基、筒井順慶も知っている。そういうことや。伝説のかぐや姫さへリアルに知っている。せやねん。


 聖徳太子? その時、「彼は飛鳥時代のヒーローだった」と、一匹の亀がドヤ顔をして言った。

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