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生あるモノへ  作者: 妻戸裕次


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55/117

真実と嘘ーーローマの休日より

世の中は

真実ゴロゴロ 嘘ゴロゴロ

雷様はゴ~ロ ゴ~ロ


真実は南の島の海の色

嘘のようなブリリアントモア  そして

裏なく 建前もなく 透明のガラスひとつ


嘘の色 おサルのお尻のように

真っ赤っか 真っ赤っか


嘘の色 塗り込められた嘴(くちばし)の赤

白いスカートに映えた赤いルージュの女

キツツキの突(つつ)いた真っ赤なスイカ


嘘の口は奇妙きてれつの二枚舌

饒舌の割り切れぬあり余り 余りある


真実の口に呑み込まれた嘘の手

泣き出した王女の休日の傍ら


暴かれた嘘つきの嘴

吹き飛ばされたスイカの種

真実の口から勢いよく吐き出されて


嘘を見破った口 真実を見極めた眼

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