オラァ!第21話 新人潰し
勇者パートの最初の話を少し書き直しました。
後々重要な要素だったり…?
(…ここがギルドか…)
モヒの目の前にあるのは巨大な建物…『冒険者ギルド』
街の中心部にあるこの建物は石で作られていて、いかにも頑丈そうな見た目の円形の建物だ。
何はともあれ、とりあえず入ってみないとわからないのでモヒはそのまま中に歩いて行った。
「たのもーう」
Bランク冒険者の俺…ザッコは入口から聞こえた声を聞き
(また新人か)とため息を吐いた。
俺はギルドの奴らから『新人潰し』の愛称で呼ばれている。
初めて来た奴らにここでの礼儀を教えてやってるからな…ぐへへ
「おい、新人!テメェここをどこだと思ってやがる!」
ドスの効いた声で呼び掛ければ、大抵の奴はびびって出ていきやがる。
…こうすることで無駄に魔物に殺される奴が減るってんで
ギルドから直々に『悪人ヅラ』の俺が新人潰しを指名されてるって訳だ。
どうでもいいことを考えながら俺はそいつをみた。
「冒険者ギルドだろ?」
奴は言った。俺は思わず目を見張ったね。
『あぁ、こいつも俺と同じ悪人ヅラのせいで
悪い奴と決めつけられて大変だったんだな』って。
だが俺は引き受けた仕事はきっちりこなす…
「あぁ…だがな!お前のような弱そうな新米はさっさとお家へ帰りな!」
再度ドスの効いた声で脅しかける。
少し心が痛むが…そいつが死ぬよりはマシだ。
ピリピリとした空気の中、奴は口を開いた。
「お前…苦労してきたんだな…。俺と同じだ…」
青髪の奇抜な髪型であいつは言った。
「…お前、その髪なかなかイカすな。新人!お前の名前は?」
新人はスゥっと息を吸うと
「俺の名前はモヒ、カンタロウだ。」
ん?最後の方がよく聞こえなかったが…まぁいい
「フッ、いいだろう歓迎してやるよ!モヒカン!なぁ!お前ら」
俺が言った途端ギルドの空気はさっと元どおり。
そしてみんながいっせいに
「「「よろしくな、新人。」」」
こうして新人はギルドに受け入れられていく。
俺はこの瞬間がたまらなく好きだ。
プロフェッショナル ザッコは語る。
完
…よくわからないが和やかになった空気の中、俺はポカンとしていた。
本当によくわからないが、とりあえず俺はギルドの受付嬢の元へ向かう。
「あのー…すみません。冒険者登録をしたいのですが…」
さっきの出来事で呆気に取られているのか、口を開いたままどこかを見つめている受付嬢
「あのー?冒険者登録をしたいのです「ウェ!あ、はい。じゃあ冒険者手続きを致しますね〜…」
何事もなかったかのように手続きを始める受付嬢
「えーと、じゃあまずは名前…たしかモヒカンさんですよね?」
「いえ違いま「文字は書けたり読めたりしますか?」
そういえば文字は見かけてないな…
「すみません…何か文字が書いてあるものってありますか…」
受付嬢はきょとんとした表情になったがすぐに気を取り直して
「ではこの注意書きは読めますか…?」
さっと広げてられた文字をみて俺は顔を顰めた
〜〜〜〜〜〜
lઈભઇત્રさખભિ l
l મં્લકકરえલ l
lોいત્ર્એઉથલ l
〜〜〜〜〜〜
「えーと…すみません…全然わからないです。」
「…そうですか、では私が代わりに記入しときますね。」
そう言うと受付嬢は難解な文字をスラスラと記入していく…
その途中様々な質問をされた。
「魔物と戦った経験は?」「あります」
「得意な武器は?」「…拳です」
「こぶし…」スラスラ
「好きな食べ物は?」「…肉ですかね?」
「嫌いな魔物は?」「豚の顔で体が筋肉すごい奴です」
「えーと…オークですね」スラスラ
でも好きな食べ物って何の役に立つんだろう…
そんなことを考えながら記入が終わるのを待っていた。
「では記入が終わりましたので、4日後の初心者講習を受けてくださいね〜」
「まだ冒険者として活動はできないのか?」
「初心者講習を受けてからでお願いします。」
「…わかった。」
どうやら冒険者はすぐにはなれないようだ…。
ちなみにザッコはそこそこ強い方です。
別に雑魚じゃないよ。




