計画
こうして城に戻ってきた私達はすぐに、中に入れてもらえるよう話をする。
そして戻ってすぐにこの国の王……つまりロジェンの父に話をすることに。
だが一番話すのに躊躇したものはというと、
「お父様、ボク、女の子になっちゃった!」
ロジェンが楽しそうに言う。
もう少し言い方を考えろと私は思ったが、凍り付いたこの国の王とお妃の表情を見ていると……私もどういうべきかと少し迷ってしまう。
だが、ここは言っておかないとさらにややこしい話になってくるので、
「私もロジェンを最初は疑いましたが、ロジェンしか知りえないことを知っていたために本人だと気づきました。ロジェンが本物だと思えるような質問をされるとよろしいかと思います」
そう私が話すと、さっそくお二人はロジェンに質問して、
「なぜそれを!」
「それ、母様は全部知っていると思うんだ」
「……」
といった何かのやり取りがあって、ロジェンんだと認めたこの国の王。
そしてお妃には、
「どうしてそれを!」
「明日の誕生日プレゼントはそれにするって相談されたもの」
「……ロジェンだわ」
とお妃は納得してくれた。
だが、その後はさらにこう、ややこしい説明が必要なのだけれど……どう説明しようかと思っていた私の前でロジェンが、
「実はボク、この城で僕となり替わっていた人と一緒にいた白い女がいたでしょう? あの人に崖から突き落とされて死にかけていたんだけれど、そこの人に何とかしてもらったんだ。代償で女体化しちゃったけれど☆」
「俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない」
悲鳴を上げるようなミナト。
とりあえずそう言う話で女体化しましたといった話で何とか終わらせた私は、女体化問題の棚上げを行ってから白い女について話す。
どれだけ危険な敵なのか、新たにこちらに向かっているのが一人いることなどを告げる。
そこでお妃が、最近あったデマで城が今、手薄になっていること、その人員は今は私達が途中で遭遇した場所に人員がいくらか割かれていること、そこに危険な人物がいるといった話になり討伐に向かったらしい話を聞いた。
それらも白い女の策略の一部ではといった話になる。
また、このまま彼らを呼び戻すのではなく、別の方法をとれないかと提案を私はする。
つまりこの城自体を、大きな罠にするのだ。
また、その提案は私が“夢”で見た世界そのものだったりする。
それは受け入れられて……すぐに準備を始めることになったのだった。
戦闘も含め疲れているため、部屋でいったん私達は休憩をとることに。
ロジェンの部屋で、久しぶりに集まり椅子に座るのだけれど。
「ふう、久しぶりのボクの部屋は落ち着くね。それでさ、そろそろ教えてもらえないかな? ハルト」
ロジェンがハルトにそう問いかける。
それにハルトが沈黙して、
「……それは俺の能力か? あの白い女が言っていた」
「そうそう、どんな能力なのかな? 気になるよ」
「……“全てを終わらせるもの(デウスエクスマキナ)”、強制的に世界の“規則”に介入し、改変するちからだ。だから、“定められた運命”さえもかえられるらしい」
そう私達に告げた。
それを聞きながら私は、
「その力があの白い女たちは欲しいの? ……でもすべては私が知っている乙女ゲームの記憶と一致している。彼女たちは勝てないようにされているから、ハルト王子の力が欲しい?」
「……そうかもしれない。でも俺は……」
そこでハルト王子が私の方を見てそして、
「大切な幼馴染たちがいるから、大丈夫だ」
そう答える。
それが嬉しくなりながらも、今後の話をそれから私達はしたのだった。
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