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【連載版】悪役令嬢は、偽聖女と踊らない~婚約破棄から始まる溺愛スローライフ~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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簡単なおさらい

 さて、ここでこれまでの経緯について軽くおさらいをしようと思う。

 私、公爵令嬢であるリリーは、ロジェンという王子の婚約者がいた。

 そのロジェンはハルト王子と共に私の幼馴染でもある。


 この歳まで三人仲良く“遊んで”いたのだけれど、ある時からロジェンと会えなくなり、おかしいと思って調べていくと……偽物となり変わっていたのだ。

 しかも偽物の“聖女”なる人物に入り込まれて、偽物の王子が私に婚約破棄を告げるという笑うしかない状況になった。

 だが、たまたまだろう、私には妙な知識と妙な能力が発現した。


 その能力のおかげでロジェンは生きているが、戻ってこれない状況にあると分かる。

 そして偽物は捕らえられるもまだほかにも仲間がいたり、そしてどうやら私は本物の“聖女”であるらしいといった話も分かった。

 とはいうもののそのあたりの話やロジェン関係は、これから私には関わらせないようだった。


 危険だから、といった話やもし本当にロジェンが見つからなければ、本当の婚約破棄が成立してしまうから……などの理由があるらしい。

 でも私は、こう、幼馴染で大切な“友人”でもあるロジェンを見つけ出したいと思う。

 それに、探している範囲も違えば、それはそれでいいことだと思うのだ。


 また、ハルト王子の別荘に遊びに行くと告げると私の両親は少し黙ってから、


「リリーは行きたいの?」

「はい」

「……遊ぶだけですよ。ハルト王子も、遊ぶだけでお願いいたします」


 と言われてすぐにいいよと言われた。

 ハルト王子は微妙何か変な顔をしていたが、私にはよくわからなかった。

 そしてまずは、とある小さな村で宿をとる予定で、私たちは現在山道を馬車で走っていたのだった。

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