第四十二話
ゲームの概要の説明が終わるとロロフィが出てきた。
ロロフィがマイクをポンポンと叩いて確かめる。
「ハイ皆さんこんにちはぁ~~、今から能力とアイテムの説明をしますよぉ~~ 」
相変わらず気の抜けるような緩い声だ。
説明を聞き逃すまいと真剣に聞いていた参加者たちがざわざわ騒ぐ、
「何だあの脳天気な天使は? 」
「あれで天使が務まるのかよ」
「おほっ、可愛いじゃないか」
呆れるもの、バカにするもの、微笑ましく頬を緩めるものなど様々だ。
秀樹たちも呆れ顔だ。
「ロロフィさん、相変わらず抜けてるな」
「でもそこが可愛いよね」
「ああいうタイプは結構怖いんだぜ」
楽しそうに頬を緩める秀樹と栄二と違い恒夫は顔を顰めている。
「ロロフィさんって言うのか、可愛いな、幼顔で少し生意気そうな所がいいよな」
「ああ、守ってあげたいタイプだな、抜けてるところがまた可愛いぜ」
秀樹たちの横にいた佐伯と中津も口元を緩めてロロフィに見惚れている。
「まったく男共は……私にはリーア様が居るからいいけど、ねぇリーア様」
東條が軽蔑するように言うと隣りに立つ天使リーアに甘えるように体を寄せた。
「あははっ、ロロフィ様はいつもあんな調子だからね、でも騒がないで話を聞いたほうがいいよ、アドバイスしたからね」
リーアは体をくっつけてくる東條を少しも嫌がらない、かといって肩や腰を抱いたりはしないあくまで担当天使として仕事をしていると言った様子だ。
「アドバイス? 」
恒夫がボソッと呟いた。
「皆さぁ~ん、静かにしてくださぁ~~い、説明を始めますよぉ~~ 」
ロロフィがニコニコ笑顔で参加者たちを見回すが当然というか誰も言う事を利かない。
「皆さぁ~ん、もう一度だけ注意しますよぉ~~、静かにしてくださぁ~~い」
言った後でロロフィが笑顔のまま黙り込む、
「お前ら黙れ、無駄口を叩くな、中津たちもだぞ」
険しい顔で振り向いた恒夫を見て何事かと中津が口を開く、
「なんだ? そんな怖い顔して」
「何かあったのヘンタイ? 」
リーアに抱き付きながら東條も首を傾げている。
「いいから俺の言う事を聞いて黙ってくれ、少しの間でいい」
珍しくマジ顔で話す恒夫を見て秀樹と栄二が頷く、
「何か知らんがわかったぜ」
「わかったよ、中津も恒夫の言う事聞いてよ」
栄二に頼まれて中津も頷いた。
「了解した。何か知らないがヘンタイの頼みを利いてやるぜ」
中津に従って佐伯と東條も黙り込んで様子を伺った。
周りの他種族たちは相変わらずロロフィをバカにしたり見惚れながらざわざわと騒がしい。
ロロフィが笑顔のまま周りを見回すと大きく息を吸った。
「黙れって言ってんだろ!! 今話してるやつ全員10ポイントマイナスだからな」
大声で怒鳴るロロフィを見て会場が一瞬で固まった。
静まり返った場内の彼方此方からピピッと電子音が鳴り響く、
「なん!? うぉ、バッジにマイナス表示が付いてるぜ」
驚く声に秀樹たちが振り向くと近くにいたリザードマンの左の鎖骨の下辺りに付いているバッジに赤い数字でマイナス10と表示されていた。
また騒ぎ出したのを見てロロフィが口を開く、
「静かにしないと次はマイナス100ですよ」
マジ顔で言うロロフィを見て辺りが静まり返った。
恒夫が体をくねらせる。
「ああ……マジ顔のロロフィさん可愛い……女王様になってビシバシしばいて欲しい」
「静かにしろ」
秀樹と栄二が慌てて恒夫の口を塞いだ。
静まり返ったのを見てロロフィが続ける。
「早々に参加を決めた人だけじゃなくてまだバッジを貰ってない人も騒いでた人は全員マイナスですからね、私は何度も注意しましたよ、皆さんが悪いんですからね」
近くにいた天使リーアが軽く首を振る。
「やれやれ、ロロフィ様怒っちゃったよ、でも10点で済んでよかったよ、キケロ様やヘカロ様がいなかったら1発目で100点くらい引かれてたよ」
東條が抱き付きながらリーアを見上げる。
「勝手に引いてもいいんですか? 」
「あの壇上にいる四人は運営責任者だからね、正当な理由があればポイントを動かすくらいの権利は与えられてるよ」
「ヘカロさんってそんなに偉かったのか」
驚く秀樹を見てリーアが微笑む、
「そうだよ、ヘカロ様はここに居る天使の中じゃ大天使キケロ様に次ぐ天使だよ、その次が後ろにいるディーノ様、そしてロロフィ様って順番だ。僕たちは下っ端の天使って訳さ」
話を聞いて恒夫が頷く、
「それでか、この前のゲームの別れ際にアイテムをネピアに渡すのをその場で認めてくれたからな、それなりの力を持ってるとは思ってたけど二番目に偉いとは想像以上だぜ」
楽しそうに口元を緩めたリーアが恒夫を見つめる。
「一応僕もアドバイスしたけどよくわかったね恒夫くん」
「目が笑ってなかったからな、ロロフィさん笑顔だったけど途中から目がマジになってた。それとリーアさんが話を聞いたほうがいいって言っただろ、それでヤバいと思ったんだ」
成る程、勘の良い子だ。
ヘカロ様が気に掛けるのがわかったよ……、
リーアが愉しそうにフッと笑った。
ロロフィがまたマイクをポンポン叩く、
「では説明を始めまぁ~~す」
満面の笑みを浮かべて間の抜けた声で言った。
怒るのも早いが冷めるのも早い、感情の起伏が激しいタイプらしい。
「先ずは能力とアイテムが分配される仕組みを説明しますよぉ~~ 」
相変わらず間の抜けた声だが周りは静まり返ったままだ。
ゲームも始まっていないのにポイントを引かれてはたまらないと考えているだけではない、神様から与えられる能力とアイテムに全員が興味津々なのだ。
「周りを見て貰えるとわかると思うけど参加者には色んな種族がいますねぇ~、魔族のように大きな力を持っているものから力は無いけど知恵が回る人間やエルフさんも居ますよぉ~~、怪しい術を使う妖怪さんや力自慢の獣人たちなど色々いますね」
満面の笑みを湛えて参加者を見回してから続ける。
「そこで、そこでですよぉ~~、ゲームの公平を保つために参加者を三つのレベルに分けました。レベルによって与えられる力が違ってきまぁ~~す」
一段大きな声で言った後、反応を見るように参加者を見つめた。
秀樹たちが自分の持つバッジを見る。
「Cって付いてるぜ」
「僕もCだよ」
秀樹と栄二が恒夫に振り向く、
「俺もCだぜ、中津たちもCらしいな」
中津と佐伯が『そうだ』と言うように頷いた。
恒夫がニヘッといやらしい笑みをして近付いていく、
「東條もCなのか? 確認するから見せてくれ」
確認するように見ていた東條がバッと胸元を隠す。
「なっ! 見せるわけないでしょヘンタイ、佐伯くんや中津にリーア様ならともかくあんたらには絶対に見せないわよ」
「そんな事言うなよ、俺と東條の仲じゃないか」
「お前と仲なんてあるか! 誤解されるような事言うな! ドヘンタイ! 」
「ああん、怒った東條はやっぱり可愛いぜ」
頬を赤くして体をくねらせる恒夫を見て東條がぞわっと震える。
「江藤何とかしなさい! ヘンタイの飼い主でしょ」
「飼い主って何だよ……ゲームの中だけだからな」
秀樹が恒夫の首筋を掴んで自分の元へと引き寄せた。
「んだよ、俺の楽しみを止めるなよ」
「まだ説明の途中だぜ、ロロフィさんに100ポイント引かれるぞ」
秀樹の言葉で恒夫だけでなくその場の全員が前に向き直った。
辺りを確認するように見ていたロロフィが話を続ける。
「バッジを持っている人は確認しましたね、まだの人は後で確認してくださぁ~~い、それではグループの説明でぇ~~~す」
ロロフィのテンションが高くなる。
「力のあるAグループには能力もアイテムも与えません、神様が与えなくとも己の持つ力で充分だと判断しています。少し力のあるBグループは能力を一つにアイテムを一つ貰えます。全く力の無いと判断されたのがCグループですよぉ~~、Cグループには能力を一つとアイテムが二つ与えられまぁ~~す。これで全く公平になるわけではありませんが差は縮んだはずです。もちろんゲームの中だけで使える力ですのでゲーム終了と共に力は無くなりますからね」
一息つくとロロフィが声を大きくする。
「では、能力とアイテムについて各個に説明しますよぉ~~ 」
楽しそうなわくわく顔で能力とアイテムの種類を話し始めた。
神様から貰える能力は次の六つだ。
① 熱さや寒さに痛みは感じるが怪我などをしても直ぐに治る不死身の能力
② 大きな岩を持ち上げることが出来、身体を固くして岩を砕く事も出来る怪力
③ 風のように空も飛べ、素早く動く事の出来る駿足の能力
④ 剣豪のように剣の使い手となれる剣術力
⑤ 低級魔法が使える魔法の力
⑥ 上級魔法レベルの治癒能力
以上の六つの内のどれか一つが与えられる。
アイテムは次の12個だ。
① 魔剣、単品でもかなりの力があるが剣術力と使うことで勇者となれるアイテムだ。
② 魔法の杖、単品では低級魔法しか使えないが魔法の力と合わせることによって中級レベルの魔法が使えるようになる。二つ合わせて本物の魔法使いとなれるアイテムである。使わないときは掌サイズまで小さくすることができるので鞄やポケットに仕舞えば邪魔にならない。
③ 天使の鎧、神様が作った鎧で物理的な攻撃はもちろん低級魔法クラスなら防いでくれる防具だ。勇者が装備するもよし、怪力を持つ戦士が装備してもいいアイテムだ。
④ ゴーレム、大きな岩で出来た何でも命令をきくロボットのようなものである。使用時以外はゴルフボールくらいの大きさになっている。肩や背中に乗ることはもちろん物を運ばせたりトラックのような使い方も出来る便利なアイテムだ。
⑤ イカサマサイコロ、賭け事やクジなどの勝率を高める事が出来る。戦いには役に立たないだろうが何かの駆け引き事には力を発揮してくれる。あくまでイベント内で使うことの出来るアイテムなので双六のサイコロを有利にするなどは出来ない、ハッキリ言って遊び人用のアイテムである。
⑥ サトリ眼鏡、相手の考えている事が分かる眼鏡だ。人間だけでなく動物や鳥などの考えが読める。といってもその場で考えている事が読めるだけで先読みが出来るのではない、だがその場の考えから先を読んで相手より早く動くことが出来れば有利に事が運べるだろう、頭の良い者が使えば役に立つアイテムだ。
⑦ 魔法のペンダント、単品では低級魔法しか使えないが魔法力や魔法の杖と合わせる事によって一段上の魔法が使えるようになる。つまり魔法能力と魔法の杖と魔法のペンダントの三つを組み合わせれば上級魔法が使えるという事だ。但しクラスが上がるほど気力を消耗するので普通の人間などが上級魔法使いになっても一つのイベントに上級魔法は数回しか使えないだろう、考え無しに使える力ではないという事である。
⑧ 影マント、姿を消す事が出来るマントだ。可視できなくなるだけでなく気配も消す事ができる。但し見えなくなるだけで物理的に存在が消えるわけではないので攻撃を防ぐ事はできない、姿と気配を消すだけで匂いなどは消えないので鼻の良い獣人には効き目は薄いだろう。
⑨ 天使の羽、空を飛ぶだけでなく素早く動く事もできる。駿足の能力と同じようなものだがスピードは天使の羽の方が若干遅い。
⑩ 空気玉、魔法の玉が付いている首輪で一定時間息を止める事ができる。付けてから一時間は水中だろうと真空だろうと呼吸が出来るアイテムだ。水中や炎に囲まれても酸欠にならずに動く事ができるのだ。但し、一日に使えるのは合計一時間までというタイムリミットがある。
⑪ 無敵札3枚、一定期間どんな攻撃も効かなくなり自身の攻撃は5倍の威力になる魔法の御札だ。個人だけでなくチームを組んでいればチームの各自が同じ効果を持つ、但し使うと消滅するのでゲーム中に3枚しか使えない、有効時間も十五分だけだ。十五分間なら魔族にも負けないだろう。
⑫ クリア札2枚、どんなイベントでもクリア出来る御札だ。但しイベントクリアで貰えるポイントは半分以下になる。使うと消えるのでゲーム中に2枚しか使えない、ここぞという時に使うアイテムである。
以上の12個の内のどれかを一つないし二つがレベルによって貰えるのだ。
秀樹が『どうする』というように栄二と恒夫を見つめた。
「能力はともかくアイテムは倍に増えたな」
前回のゲームと比べて能力は⑥の上級魔法レベルの治癒能力が増えてアイテムは⑦から⑫まで六つも増えている。
秀樹たち人間はCグループなので能力一つにアイテムを二つ貰う事ができる。
「今回のゲームは長いから慎重に選ばないとね」
「だな、取り敢えず能力は不死身を貰うとして問題はアイテムだぜ」
マジ顔の栄二に秀樹も同意して頷いた。
「アイテムは二つ貰えるんだからどうにかなるだろ」
恒夫がいつもの飄々とした様子で言った。全く緊張していない。
「あははははっ、せこいゲームだぜ」
大きな笑い声に秀樹たちだけでなく参加者全員が注目する。
「何事かと思ったらちんけなゲームですね、私たちが参加するほどのものではありません」
角を生やした大男と長髪に髭を蓄えた優男がバカにした様子で大笑いしていた。
優男は普通の人間に見えるし大男も2本の角が生えている以外は普通の人に見える。
だが二人の周りにぽっかりと空間ができていた。
近寄りがたいと言うより威圧感があって近付かないと言ったほうがいい。
離れている秀樹たちでさえ圧迫感のようなものを感じていた。
「獣人も近寄らないほどかよ、何者なんだ? 」
秀樹が顔を顰めた。
周りには屈強な獣人や魔法使いらしきものに昆虫と混じったような強そうな他種族たちが沢山いるが二人から距離を置いて空間ができている。
壇上にいるロロフィが二人を指差す。
「そこ静かにしてくださぁ~~い」
「もう説明なんていいだろ、さっさと始めようぜ」
大男がバカにしたように止めろと手を振る。
「そもそもゲームで決めるというのがおかしいんですよ、力の無いものから順番に滅亡させればいい、その上で力ある者が世界を分配すればいいのですよ」
長髪男が髭を撫でながらバカにするように周りを見回した。
ロロフィが二人を睨み付けた。
「まだ説明の途中ですよ、騒ぐなら100ポイント引きますよ」
「がははははっ、100でも千でも引いてくれ、そんなもの直ぐに取り戻してやるぜ、だが気を付けろよ、俺たちを下手に敵に回すとあんたら神も後々厄介な事になるぜ」
笑い飛ばす大男の横で長髪男も愉しげに口元を歪ませている。
ロロフィの顔から笑みが消えた。
「お前らぁ…… 」
バッとマイクを掴んで怒鳴ろうとしたロロフィを後ろからヘカロが止める。
「そうか千ポイント引いてもいいのだな、では引かせて貰うよ、それとこれ以上文句があるのなら参加してもらわなくても結構だ。後々厄介な事になる? 其方とは上の方で話が付いているはずだ。ゲームは全て記録されている。もちろん今この場も君たちの言動もな、ここで君たちを棄権としても文句などいわれる筋合いはないよ、厄介な事になるのは君たちの方だ。それでもいいなら続けたまえ」
ヘカロは落ち着いた声だが有無を言わせぬ迫力がある。
「 ……わかった。文句など無い」
「悪かった。謝ります。上には報告しないでほしい」
不服そうに従う大男の隣で長髪男が頭を下げた。
それを見て恒夫が楽しそうに口を開いた。
「彼奴らも凄いがヘカロさんも凄いな、本気で怒らせたらヤバそうだ」
「そうだよ、恒夫は天使さんとか関係無しにバカをするんだから気を付けるんだよ」
弱り顔で言う栄二の隣で顔を強張らせた秀樹がリーアを見つめた。
「彼奴ら何者なんです? 」
いつも穏やかなリーアが顔を顰めて口を開く、
「彼らは魔族だよ、種族の存亡とは関係ない、神様が大きなゲームをすると聞いてやって来たんだ。どういうわけか知らないが神様も参加を認めた。十人だけだけどね、各予選に二人ずついるんだよ、彼らの動向がこのゲーム一番の厄介ごとかも知れないよ、彼らと表だって争わないようにみんなも気を付けるんだよ」
「魔族かよ…… 」
流石の恒夫もマジ顔で言葉が続かない。
「二人だけっていうのが救いだぜ、イベントで遭わない事を祈るだけだな」
険しい顔の秀樹の隣で栄二が心配そうに口を開く、
「予選はまだいいよ二人だからね、でも魔族が予選落ちするわけないだろうから本戦には十人が参加するって事だよ」
「でもどうにか味方に出来たら勝ちを狙えるぜ」
本気とも冗談とも取れない恒夫を少しビビリの入った顔で秀樹が見つめる。
「あんなの味方に出来るわけないだろ……魂取られたらどうすんだよ」
「そうだよ、目を付けられると困るから変に近寄らないほうがいいよね」
栄二も弱り顔で同意した。
「二人の言う通りだよ、彼らには近付かないほうがいい、魔族と契約でも結ばされたら僕にはどうしようもなくなるよ、ゲーム内だけでなく現実でも困る事になるからね」
リーアが秀樹だけでなく中津たちにも聞かせるように言った。
会場が静かになったのを見計らってロロフィが説明を続ける。
「ここで与える能力やアイテムは本戦でも使用可能です。ですので回数制限のあるアイテムなどはよく考えて使ってください、本戦で思わぬ活躍をするかも知れませんよ、もちろん本戦でも新たに与えますから使い切ったとしても安心ですよ、それとアイテムは貸し借りすることが可能です。個人だけでなくチームを組む事も可能なのでアイテムにしろ能力にしろバランスを考えて選んでくださいね」
ペコッと頭を下げてロロフィが下がる。
入れ替わりにヘカロがマイクの前に立った。
「一つ言い忘れていた。先程説明したようにゲームは個人戦が基本だが六人までならチームを組むことも可能だ。1チームが一つの駒としてサイコロを振ることになる。協力出来るのでイベントのクリアは楽になるがポイントも分けることになる。一長一短があるがBやCグループはチームを組んだ方がいいだろう、選ぶ相手は慎重にな、イベントの最中は別れる事はできない、途中で裏切られて双方ポイント無しという事も有り得る」
ヘカロが参加者を見回した。
「何か質問はあるかな? なければ三十分の休憩の後に能力とアイテムの授与をするので向こうのテントに並んでくれ、その際にポイントや行動を記録するバッジも渡すので受け取るのを忘れないように、能力もアイテムも数はあるので慌てる必要はない、三十分の間にじっくりと考えてくれ、なお辞退するものがあればあちらのテントに行ってくれ、その場で帰そう、もちろんペナルティなどはないから安心してほしい」
休みに入る。
休みといっても能力やアイテムを決めるための時間だ。




