【27】
「これは"一"提案として聞いてもらいたいんだが…」
皆、イザナギの次の言葉を待つ。
「ギルド同士、協力関係を結んで現実に戻る方法を模索したいと思っている……」
「…なんだよ!戻る方法がわかったのかと思ったじゃねえか…クソっ…」
卍丸が悪態をつく。
「ガハハハ!そんなわけないだろ。もしわかってたら、こんな所さっさとおさらばだ」
「ふふ。確かにそうですわね」
《スワロウテイル》千早も同意する。
「何かアテはあるのか?」
《倶利伽羅》桜だ。
「いや……ない!」
「「「……」」」
馬鹿正直なイザナギに皆、呆れている。
「ガハハハ!まぁ、"アテ"が見つかれば協力して"こと"にあたろう、というお話だ」
「ええ、《スワロウテイル》は問題ありません」
「僕達《カーペンター組合》も賛同します」
イザナギが返事のない面々を見回したが、特に異論はなさそうだった。
「じゃあ、その時は宜しく頼む。で……あと一つ。 これは緊急の案件だ 」
イザナギが真剣な表情をする。
「NPCが脅威になったのはみんなの知るところだ」
「ええ。正直、想定外も想定外です。はい」
「だね。オレっち斬られちゃったし」
お前か!騎士団を挑発した馬鹿は!と皆、思った。
「そこでなんだが……」
イザナギの提案は至極簡単なものだった。
街で手出し出来ないのであれば、街に入れなければいい、と。
協力して関所を作ろうと言う話だ。
「大賛成です。施工は是非、《カーペンター組合》にお任せ頂ければ……」
「草案の段階だよ、まだ…」
イザナギは苦笑している。
「まぁ、"詰め"はソルティキャットを交えて話そうじゃないか」
その一言で皆のスイッチが入った。




