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第42話 あなたは誰?

短いので、41話の追加ということで。


 波高は格納庫前で飛行機を停止させ、エンジンを切ると、パーキングブレーキを掛けて、外に出た。セイン、ロック、シャールカも外に出てきた。プレーンはまだ復活していない・・・。


(どこかに初代 アンクス王がいるはず・・・)


しばらくすると、管制塔(神殿)から小柄な男が出てきた。どう見ても、この世界の人間ではなく、作業服を着た整備士の姿であった。


『あの~。JA4169の方ですよね?』


作業服を着た整備士が話しかけてきた。王らくしない・・・。波高は首を縦に振って見せた。


『あなたが、初代 アンクス王ですか』


セインが問うと、


『私は、あくつ、阿久津 翔大(あくつ しょうだい)といいます』


<ええええええええええ~>


セイン、ロック、シャールカの3人は、彼こそが初代 アンクス王だと思ってしまったのか、臣下の礼をとった。波高は、その姿を唖然として見ている・・・。一方、波高は、初代アンクス王ではないと理解して驚いていた。


『ひょっとして、あなたも日本からやってきたのか?』

波高は作業服の男に問いただした。


・・・


『・・・ということなんです』

阿久津に言われるまま、格納庫にあった事務所スペースに移動した波高、ロック、シャールカは、阿久津の説明を聞いた。阿久津は、岡南飛行場にある使用事業会社に勤めている整備士で、たまたま、朝一番で職場についたところ、謎の光に身体を包まれ、意識を失った。目が覚めたらこの飛行場にいたとのこと、管制塔に入ったら、レーダーが動いており、レーダーを覗き込むとメモがおいてあったという・・・。

波高がそのメモを見せてもらうと、


Cessna172がこちらに向かって飛行中。112.8MHzで交信可能。


とだけ日本語で書いてあった。


レーダーを覗き込むと、5000ftで飛行する機体を発見したので無線で話しかけてみたとのこと。


『なあ~るほど』


波高は一言いうと、これまでの経緯を阿久津に説明した。

JA4169ごとこの世界に召喚されてしまったこと。

この世界の瘴気を封印しないと魔物であふれてしまうこと

瘴気を封印するためには、5ヶ所の発生地点にブイを設置した後に討伐基地の装置を動かす必要があるということ・・・。

ボンネヒルの洞窟にCessna172があったこと。



すると阿久津は何故か笑い出し、

『だから、私をアンクス王だと思ったんですね。納得です』


(???阿久津は妙に納得している。どういうこと?)


しばしの沈黙の後、セインが

阿久津(あくつ)様が初代 アンクス王ではないのですか?』

と問うと、

『あったりまえです。そんな訳ないでしょう!!』


・・・


阿久津と話しているうち、Cessna172にプレーンを忘れていることを思い出した波高は、阿久津を伴って機体にもどった。


『実は、もう1人いるんです』


カーゴドアを開けると、プレーンが落ちてきたので、両手で救い上げる・・・というより、そのまま一緒に地面に倒れこんでしまった。


『ここはどこ?』


ようやく目が覚めたプレーンであった。


『5人で飛んでいたんですか?』

阿久津が呆れるようにいう・・・。


『まあね、さすがに9000ftに上がるのは大変だった・・・』

波高が答える。


『おすすめしないですよ。あっちならともかく・・・』

と阿久津はJA4169を指さした。


・・・


『ちょっと機体のことで確認したいので来てくれないか?』

波高は、阿久津だけをJA4169に連れて行った。


JA4169の操縦席に座ると、アンクス王宮で見つけた本に挟まっていたメモを阿久津に見せる。


『あなたの説明とこのメモが矛盾するんだ!』

波高はそういいながら阿久津を見ると・・・


『まさか・・・』

と阿久津がつぶやいた。

『このメモに覚えはない。だが、この筆跡はまぎれもなく私ものだ・・・』


(???)

『どういうこと』

波高の問いに、


『わからない・・・だが、この世界ってまさか・・・』

阿久津の様子がおかしい・・・。


『事情を話していただけますか』

波高は阿久津に説明を求めた。


阿久津の正体は?

明日から、第4章に入ります。

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