↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄のその後  作者: pipi
PR
6/10

有名店の店長は相棒と話す




よお、トニック。


明日、城行くんだって?

しつこいよな、こないだお断りしたってのに。


で、どうするんだ。


………そうか、やっぱりな。


ははっ、ほぼ間違いなく断ると思ってたからな。



言っておくが、俺はお前がどんな処罰を受けたって、手放す気ないからな。

はっ、解雇する気になったらその時に捨てるけど、まだトニックが作るケーキを隣りで見てたいからな。田舎に追い出されても、営業許可が下りなくなったとしても、まぁ、なんとかなるだろ。昔だって、なんとかやれてたんだ。


………そうだな。

夢みたいだよ。

こんな立派な店の店長できて、天才パティシエがいて、有望な部下を抱えて。

ちょっと前まで、あんなクソ小さい店をなんとか経営してたのにな。


別に環境が一からになってもいいだろ。

あの頃にちょっとばかし戻るだけだ。




あの大会が、俺らの大勝負だったな。


…あー、実は今まで隠してたことがあるんだ。


はっ!そんなわけないだろ!俺は世の中で賄賂が一番嫌いなんだよ。……あぁ、賄賂をどれだけ恨んだことか。王家御用達なんかクソくらえだ。



……黙ってたけど、あの当時……大会の時だ。

金が無かったから、とりあえずトニックが必要としてる材料を買っといて、そのあとに残った金で俺はテキトーにケーキ作ってたんだよ。


……いや、当たり前だろ。練習だのしてて、材料費はかさばるし、そん時は店を閉めてたんだぞ?どこに収入源あるんだよ。


だろ?だから、お前にバレないようにアルバイトしてた。日雇いのやつ。


なんでって………。

トニックに言ったら、トニックもアルバイトしただろ?練習時間少なくして。


それが嫌だったんだ。



言っておくけど、お前天才だからな。


専門学校通ってる頃は、周りから理解されてなかったけど、超絶美味くて、斬新で、有り得ないくらい繊細。

凡人じゃあ、作れないケーキばっかだ。ただ、周りの想像を越えたもんを作っちまうから、理解されなかっただけだ。


そんな天才に、アルバイトなんかさせるかよ。

まぁ、限られた金から作ったケーキで、審査を通った俺も、わりと凄いけどな。…………いや、なんか言えよ。



とにかく、トニックなら優勝できるんじゃねぇかなって思ってたから、金を優先的に使ってた。足りないなら、俺が稼ぐ。それだけだ。


つまり、トニックが天才なことを一番分かってるのは俺だ。


明日何かしらの罰を課せられて、俺から逃げられると思ったら大間違いだからな。俺達は共同経営者だ。落ちる時は二人とも落ちる。

…あ、死刑だったら即距離おくから。


まぁ、とりあえず明日城行って断ってこいよ。


俺は俺で、準備でもしておく。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。