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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く 最終章《一夫多妻エンドVer.》  作者: 東音


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座練躍再び 《後編》

横恋慕している良二の妻、桜にアプローチをかけるべく、運命的な出会いを画策していた座練だが……。


「ううっ。よかった、良織くん。ここは結構車通りがあるから、飛び出したら本当に危ないんですよ?もう、絶対やめて下さいね?」 


 ぎゅうっ。

「さくママ、分かったよ。苦しい…!」


 呆気にとられるあ座練の前で、桜は良織と呼ばれた男の子を涙目で抱き締めていた。


 そして座練に、感謝の目を向けて来た。


「良織くんを捕まえて下さって本当にありがとうございました! えーと、どこかでお会いしたような……??」


「! /// 座練です! 石藤営業次長と同じ会社の!!」


「ああ! そうでした! 座練さん !(確か、前の部署で、嫌がらせや仕事放棄などをしていたものの、その後勤務態度が少し改善された方でしたね)

 確か、一度家にも飲みに来て下さいましたよね?

(その時、良二さんに対しての態度が歪んだ愛情の裏返しではないかと疑惑を持ち、しっかり私と良二さんの絆を主張し、仕事上の付き合いのみにしてもらうよう釘を刺したのでした。これは、その後怪しい動きがないか再調査した方がいいかもしれませんね!)」


 桜は一瞬目をキラリと光らせると、座練にニッコリと笑いかけた。


「今日は主人も早く帰ってくる予定でしたし、お礼も兼ねて、よかったら、夕食でもご一緒にいかがですか?」


「え、ええっ。よろしいんですか? ぜひ! ///(やったぜー!! なんか、考えていた出会いのシチュエーションとは、かなり違うが、さくらさんにアプローチをかけるチャンス✧✧)」


「むぅ〜??」


 家に誘われ、喜びを隠せない座練の様子を、良織は訝しげな表情で窺っていた。


         ✽


「何もありませんが、よかったらどうぞ」

「あ、ありがとうございます。//ずびっ」


「喰らえ、怪獣めっ、バヒュンッ! ドヒュンッ!」

 パスッ! ポスッ!


 居間に通され、ソファの席についた座練は、さくらに出されたお茶を緊張気味に啜り、近くでパチンコで的倒しをしている良織の様子を横目に見ながら、気になっていた事を質問した。


「あの、ところで、その子は……?(も、もしかして、石藤との間に出来た子だったり…?だったら、ショックでかいな〜。||||)」


「ああ。この子は、2番目の奥さんの香織さんと、良二さんの間に出来た良織くんです」


 さくらの答えに、安心する座練。


「そ、そうなんですね! (でも、2番目の奥さんとの間に出来た子供の面倒を見させられているのか? さくらさんはやはり、不幸な環境にいるようだ! 俺が救ってやらねば!) 血の繋がってない子を育てるのは大変じゃないですか…? この僕でよかったら、お話聞きますよ……?✧✧」


(自分的には)王子っぽいシリアスな表情を浮かべて、そう言う座練に、桜は礼を言い、考え込むようなポーズになった。


「ありがとうございます。そう言われてみれば、大変な時も……。香織さんの血からか、この子はとても運動神経がよくて、この間なんか、かなりの距離から不審者の股間にパチンコ玉を命中させて、気絶させてしまうし……」


「えっ!||||」


 それを聞いて、さっき、良織が自分の股間にパチンコ玉を狙っていた事を思い出し、背筋がゾッとする座練。


「やんちゃなところもありますが、ご実家の古いアルバムを見せてもらったら、小さい頃の良二さんの姿にそっくりで、

 とっても可愛くて堪りません。困りますね〜〜///」


 嬉しそうにそう言う桜に、座練は顔を引き攣らせる。


「そそ、そうなんだぁ。そう言えば、お子さん、石藤営業次長に似てて、か、可愛いですね〜(さくらさんの不遇な様子を聞き、俺が慰める予定だったのに、なんだか、予定と違うぞ……)」


「でへへ。そうでしょう〜」


 桜が、両手を頬に当てて、相好を崩していたところ……。


 ガチャッ。


「桜ちゃん、良織、ただいまぁ!」

「ただいまでございます!」


「「ただいま〜♪」」


「?!!」


「ああ、帰って来ましたね。香織さん、権田さん、スミレ、あおい、お帰りなさい〜今、良二さんの会社の方がみえているんですよ?」

「ママ、お帰り〜! なんか、変なおじさんいる〜」


 玄関先で、わらわらと人の声がして、座練が驚く中、桜と良織が応対しに行き……。


「え? お客様? こんばんは。第二の妻、石藤香織です」

「こんばんは。運転手兼用心棒の権田でございます」

「「こんばんは。スミレ(あおい)です!」」


「こ、こんばんは。座練です…。(え?なんだ、この大人数、第二の妻?用心棒? それに…)あの、この子達は、もしや……」


 居間にやって来た人々の中に、5才位と3才位の女の子二人がいるのをプルプルと指差した。


 二人共、桜にそっくりの顔立ちをしていていて、それぞれ、銀髪に黒い目、黒髪に青い目をしていた。


「ええ。私と良二さんの娘達です♡この子達も可愛いでしょう?」


「ぐはあっ!!(瞬速脳破壊っ!!)」


 さくらは眩い笑顔で座練にトドメを刺した。

         

        ✽


「うりゃー!!怪獣どもめ!っ!」


 バヒュンッ!ドヒュンッ!

 バタッ! ドタッ!

「あーん!ルカちゃん人形、倒されたぁっ!」

「もう、良織くん!シルバニ◯のくまちゃん倒さないでぇっ!」


 子供達が居間のおもちゃスペースで、良織、スミレ、あおい達石藤家の子供達がわちゃわちゃしながら、遊ぶ中、桜は先ほどの出来事を香織達に話した。


「まぁ!そんな事があったのね」

「それは危のうございましたね」


「ええ。良織くんを預かっていたのに、危ない目に合わせてしまってごめんなさい!」


 桜に額に汗をかいて謝られ、香織は首を振った。


「いえ、言う事を聞かない良織がいけないのよ。さくらちゃんを困らせてしまってごめんなさい。スミレちゃんとあおいちゃんは、お利口さんなのに、どうしてあの子はもうっ! よく言って聞かせるわ。

 座練さん、良織を捕まえるのに協力して下さって、ありがとうございました! ご迷惑をおかけしてすみませんでした。」


「ああ、いえ、俺は、ただそこに居合わせただけですから。//(二番目の奥さんも美人だなぁ! 畜生、石藤の奴…!

 けど、さくらさん、二番目の奥さんとも普通に仲が良さそうな……?)」


 香織にも頭を下げられ座練が恐縮しているところへ、桜も重ねてお礼を言う。


「本当に座練さんには、あの場にいて下さった事に、感謝してます。どちらかにお出かけだったんですか?(もしや、良二さん狙いで、家の近くをストーキングしていたのでは…?)」

 ※対象は自分だが、家の近くをストーキングをしていたのは当たり。


「えっ!?」


 桜に鋭く聞かれて焦る座練は、しどろもどろで答える。


「あ、えーと……。知り合いに野暮用で……。も、もう、終わったんですけど…」


「えっ!? 尻狙いにヤる用で?! もう(ヤり)終わった?」

「え、ええっ?!」


「さくらお嬢様、落ち着いて下さいませ。聞き違いでございますよ?」


 桜に血相を変えて詰め寄られ、座練は戸惑い、権田は冷静に突っ込んだ。


「し、失礼しました……。///そ、それにしても、良二さん、遅いですね。ちょっと、連絡して来ます……」


 桜は妄想が先走ってしまった事に赤面し、スマホを片手にその場を離れた。


 数分後ー。


 電話で良二と連絡を取った桜は、居間に戻り、座練に申し訳なさそうな顔を向けた。


「すみません。良二さん、何でも後輩の教育を放棄した部下の方がいらっしゃったみたいで、少し仕事を手伝ってから帰るそうです。先に夕食をお出ししますね」


「そうなんだぁ。ひどい部下がいて、石藤営業次長も大変ですね! 夕食ごちそうになります〜! 桜さんの手料理、楽しみだなぁ。ハッハッハッ!」


 座練は他人事のようにそう言うと高笑いをした。


         ✽


「おじさん、飛行機ブーンしてよ!」


「コラッ! 良織、お客さんに何を頼んでいるの?」


 夕食をご馳走になった後、座練に近付きそんな事を頼む良織を香織は叱ったが、たらふく美味しいご飯をご馳走になり、上機嫌の座練はそれを止めるように手を振った。


「ああ、いいですよ。食後のいい体操になりますし、ホラッ! おいで? ブーン!!」

「キャハハ!」


「「あー、ずるい、良織くん、私もブーンしてぇ!」」


「ハハッ。いいよ? おいで〜? (なんだ?俺、子供に大人気じゃないか!)」


「「わ〜い!」」


「「すみません、座練さん。ありがとうございます」」


「いえ、こんなのなんてことないですよ〜。ハッハッハッ!」


 スミレやあおいにもせがまれ、美人妻達に礼を言われ、すっかりいい気分のところへ……。


「た、ただいま…」


 良二が疲れた様子で帰宅した。


「「お帰りなさい。良二(さん/くん)」」


「石藤様、お帰りなさいませ!」

「「「あ。パパ、お帰りなさ〜い!」」」


 桜、香織、権田、良織、スミレ、あおいに迎えられ居間に入った良二は、こちらを睨んで来る座練と目が合った。


「ああ、座練さん。さくらから聞きました。良織の事でありがとうございました。(子供の事で世話になったらしいし、冷静に、冷静に……)」


「石藤営業次長お疲れ様です。いえ。その場に居合わせただけですから。

 一夫多妻制家庭で皆さんが幸せに暮らしているのは、分かりましたが……。

 奥さん、お子さんが多い事を考えたら、物騒なんですから、早めに帰宅された方がいいですよ?」


「は?いや、座練さん?(お前がソレいうか?)」


 今日は、早めに帰る予定だったのに、元の部署の新人に座練が仕事を教えてくれないと相談を受け、座練に渡されたという仕事の資料(良二が昔作った資料を改訂もせず、そのまま渡していた)も古かった為、改訂版を作り直して彼に渡して来た為、予定外に遅くなったのだった。


 それなのに、帰りが遅れた元凶の座練にそんな事を言われ、開いた口が塞がらない良二。


「ま、石藤営業次長が忙しい時に男手が欲しい時はいつでもこの僕、座練躍が駆け付けますから、言って下さいね? 皆、俺の事を、第二のお父さんと呼んでくれていいんだよ?」


「「ええ……」」


 更に調子に乗る座練に大人は苦笑い、スミレとあおいはドン引き、良織は真顔で言い放った。


「やだ。遊んでくれるのはいいけど、お父さんはパパみたいにちゃんとした人がいい。おじさん、仕事しなよ!」


「かひゅっ…」


 座練は一瞬で石化し、大人達はあまりにも正鵠を射た良織の発言にすぐには諌める言葉も出て来なかったとか……。



✽あとがき✽


 読んで下さりありがとうございます!


 子供は、正直! その後、権田さんからも、石藤家ではセキュリティの為、家の周り、玄関先から居間まで監視カメラが着けてあり、随時財前寺家の者がチェックしている為、言動に気を付けるよう釘を刺された残念な座練くんでありました……。


この話をもって、本作品完結とさせて頂きます。


今まで石藤家を見守って下さり本当にありがとうございました! ✧(;_;)✧


なお、感謝の気持ちを込めて、さくらちゃん&香織さんのウエディングドレス姿をイメージしたAIイラストを投稿予定ですので、よければご覧下さいね。

https://42432.mitemin.net/i1007193/


他作品になりますが、明日明後日(8/21(木)、8/22(金))と、「ダメ猫な俺 女豹なマドンナ先輩」の番外編を投稿出来ればと思います。


よければこちらも覗いてみて下さると嬉しいです。

今後とも各作品をどうかよろしくお願いしますm(_ _)m

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