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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く 最終章《一夫多妻エンドVer.》  作者: 東音


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落とし玉に倒れる白鳥

「ぐ、ぐふっ……。い、石藤! な、なぜここに!! 仕事に行っている時間だろうがっ?」


 スタンガンを当てられて、痛みに呻きながら驚いている白鳥に、俺は呆れて言ってやった。


「アホか! お前が出所する日なんて、警戒して当然だろ?香織もさくらも不安にだろうし、今日は1日有給とったわ!


 探偵の人(権田さんの昔の仕事仲間)に、お前の動向を探ってもらっていたら、出所するなり物騒なもの買って、

「石藤め、復讐してやる……! 香織、待ってろよ……!」

 とか、ブツブツ呟きながらこちらに向かってるって報告を受けて、準備万端整えて迎えてやる事にしたんだよ!」


「なっ。人の事付けていたのかっ?! プライバシーの侵害だっ! ストーカーめっ! 訴えてやるっ!!」


 吠える白鳥に、玄関の上がり口で事の成り行きを見守っていた香織が、激昂して怒鳴り付けた。


「人の家に不法侵入した上、危害を加えようとした人が何言ってるのよっ!! あなた、それ(スタンガン)で私に何をしようとしたのか、言ってみなさいよ!」


「か、香織っ! 僕はただ、こんな粗暴で二股かけるような奴からお前を救って攫ってやろうとっ! 別居までして、本当は奴との結婚生活が辛いんだろっ?」


「はあぁっ? 隣に住んでいるのは、遠くに離れている両親が心配で、良二くんが呼び寄せて一緒に住まわせてくれてるからで、結婚生活辛いどころか、幸せですごく感謝してますけどっ!

 っていうか、私に地獄の結婚生活を味あわせた人がどの口でそんな事を言っているのっ?あなたと最後まで添い遂げなくて本当によかったわっ!!」


「な、なんだとぉっ!!」


 香織の辛辣な言葉に白鳥は、顔を歪め、怒りに拳を握り締めたところへ、俺は彼女を庇うように前に立った。


「白鳥、それ以上何かするなら空手の技をお見舞いしてやろうか?」 

「くそっ……!」


 ここ数年間、白鳥襲撃に備えて権田さんに鍛え直してもらった俺が、構えの姿勢を取ると、白鳥は怯み……。


 バタンッ!ズルズルッ!


「「!」」


 足を引き摺り、白鳥は家の外へと這い出た。


「待て、白鳥ぃっ!」

「ひぃっ……!」

 ドンッ!


 追いかける俺から必死に逃げる白鳥だったが、その先にある大きなものにぶつかった。


「おや。これはこれは、白鳥氏! 弟子よりも師匠の技をご所望ですかっ?」

「ひぃっ……☠」

「やっぱりこっち(弟子)の方がいいのか?」

「ひ、ひぃっ……☠」


 体格のよい権田さんに前方を阻まれ、後ずさったところ、後方を俺に詰め寄られ、行き場のなくなった白鳥は、庭の芝生部分に移動をし……。


 ズボッ!!!! ドズン!!

「グギャアァッ……!!」


 見事、深さ数メートル程の落とし穴に落ちた……!


「石藤様、ナイスです!」

「権田さんも!ジャストミートなタイミングでしたね!」


「ペッペッ!土が口の中にっ…!き、貴様ら何しやがったぁっ!!僕をここから出しやがれぇっ!!」


 権田さんと俺が達成感と共にハイタッチを交わす中、白鳥は、穴の中で土を吐き出し、喚いていた。


「せっかく自由の身になったのに、自ら囚われの身になるなんて、本当に愚かな人ねぇっ……!」


 香織が、近寄って来てため息をつくと……。


「「「わあいっ!! やったぁ! 悪者やっつけたぁ!!」」」


「ああっ、コラコラ! スミレ! あおい! らおくん! 危ないですよっ!」


「「「!」」」


 気付けば、隣の我が家のベランダから、三人の子供達がこちらの様子を覗いて飛び跳ねていて、さくらが必死に窘めていた。


「!? なんだ、あのガキ達は、まさか…!」


「ええ。良二くんと私達の子供達よ?

 あなたのせいで、今日は外にも出れず、家に缶詰めになっていたけれどね?

 良織らお〜〜! 大人しくしてなさいよ!」

「うへっ! ママに見っかった!」


 香織に怒られ、頭を抱える俺と香織の子供、石藤良織(3)はおどけた仕草で頭を抱えた。


「……!! あいつが、石藤と香織の…!!」


「んぁ? やんのか?」


 憎々しげな視線を送ってくる白鳥に最近やんちゃが過ぎる良織はむっとした様子で、パチンコ玉をこちらに構えた。


「「「「ら、らお(くん)(お坊ちゃま)やめっ…!!||||||||」」」」


 俺達が青褪め止める間もなく、落とし穴にいた白鳥に向けて、良織はY字型スリングショットでパチンコ玉を繰り出し……!


 バヒュンッ!!

 ドガンッ!

「パギャッ!!$※✧◯→♂✧※¥ いでー!!!! ガクッ!」


 白鳥は、苦悶の表情で股間を押さえ転げ回ると白目を向いてその場に倒れた。


「も、もしかして…!!」

「パチンコ玉が玉に……!!」


「ジーザス!! らおお坊ちゃま、恐るべきコントロールでございます!!✧✧」


「っしゃぁ!!」

「「「ら、らおくん、すごいっ!!」」」


 奇跡のパチンコ玉玉攻撃に、香織と俺は慄き、権田さんは感動のあまり滂沱の涙を流し、良織はガッツポーズを取り、ベランダにいるさくら、スミレ、あおいは驚嘆の声を上げていたのだった……。



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