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乙女ゲームのライバル役に転生したけど、攻略対象者がヒロインのストーカーになってる  作者: 君影想


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第十二章 かなしみよこんにちは

久しぶりの投稿です・・・ごめんなさい・・・。

「申し訳ありません!!お怪我はありませんか!!?あなたさまの美しい顔に傷が入りなどすれば・・・!!!このジャスミンは・・・・!!」


 ジャスミンが頭をぺこぺこと下げている。あともう少し頑張れば立ちながら土下座ができそうな感じだ。


「いや、気にしなくて大丈夫ですよ。先輩。そう頭を下げられるとなんだか私が悪いことをしたような気分になるのでぜひやめてください。」

「いえ、そんな・・・!!」


 ちなみにクレマチスさんとオダマキさんは大変ご立腹されながらお連れ様とともに帰っていった。残っているのはシレネちゃんとヒメユリちゃんとジャスミンと私・・・・・と、なぜかいつのまにかいたベロナちゃんだ。本当にいつからいたんだこの子。


「ヒメユリちゃん、久しぶりね。」

「うん、シレネも久しぶり。大おじさんの様子はどう?」

「・・・ええ。とっても元気そうだわ。誰とも会うつもりはないようだけど。」

「・・・・・ふーん。変だよね、大おじさんて。私ですら一回も会ったことないし。」

「僕もあの方のことはよくわからないから・・・・・・。」


 ヒメユリちゃんの大おじさんとなると・・・・クロユリ・ユリか。そういや、さっきの神子さま()も黒髪だったな。あの人ももしかして闇の能力使い?・・・って、あれ?あの人・・・っていうより、ベルさん、攻略対象者じゃないか!?私はまだ隠し攻略対象攻略できてなかったからわかんないけど、まえ友達が言ってたぞ!!いやー今日は攻略対象といっぱい会えたなー!まぁ、ベルさんはそこまで顔が整っているわけではなかったけど・・・・可愛い系という奴だ!


「そういえば、あなたさまとシレネは親戚でしたね。一応。」

「そうなんです。はとこなんですよ。・・・・まぁ、血のつながりはないですが。」


 あー、そういえばそうだ。


「くっ・・・・シレネ!ロゼ・ロードンの名と交換しろ!」

「無茶言わないでよ。」


 無理に決まってるじゃん。


「で、どうするんですか?なんか飲みますか?」


 ベロナちゃんがここに来て突然声を上げた。


「いや、この状態では流石に無理よ・・・。」

「じゃあ、他の店行く?」

「というか、誰が弁償するのよ・・・・コレ・・・・。」

「仕方ない。ここは私が全て払います。ですが、後日三大貴族・・・・じゃなくて、四大貴族に請求書を送っておきます。」


 すげえヒメユリちゃん!!流石!!太っ腹!!!・・・・って訳でもないな。

 あ、昔は三大貴族だったけど、今はクロユリ王子・・・・もとい、クロユリ公爵を当主とするユリ公爵家も含めて今では四大貴族って呼ぶようになってるよ。


「いえ、ここは僕が全額出しましょう。」

「では、半分お願いします。じゃ、家直しの魔道具の値段の半額おいていきますね。失礼します。」


 そういうと、ヒメユリちゃんは札束をがばっと出して店の外へと消えていった。お金・・・すごっ。


「あっ。」


 ジャスミンはヒメユリちゃんを追いかけかけてやめた。


「はぁ・・・・。」


 悲し気に目線を下げた後、ヒメユリちゃんと同じように店主の前に札束を積んだ。


「行ってしまわれた・・・・。おい、シレネ。金を出せ。」

「え、ちょっと待ってよ。そんな大金持ってないわよ。」

「曲がりなにも四大貴族だろう。普通それくらい持っているのではないか?」

「カードに決まってるじゃない!現金で持ってたら重いったらありゃしないわ!」

「ふん。では、今度利子つきで返してもらおう。」

「なっ!!?」


 シレネちゃんをちらりと見てから、ジャスミンはすたすたと店を出て行・・・こうとして止まった。


「ベニ。行くぞ。」


 ええー・・・・と、思いながらも待ってくれたことを喜んでしまったちょろい私はシレネちゃんとベロナちゃんに手を振った後、ジャスミンを追いかけて店をでた。






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