3話 ぼくは
3話です。
めっちゃひらがななので読みにくいと思います。
今回は健気系ショ・・・小さな男の子です。
パパ、ママ・・・?ここは、どこ?
くらくて、かたい、へや。
ガチャガチャ、ゴチャゴチャした、テレビ。
ここは、どこ?
パパと、ママは、どこ?
パパは、いなくなっちゃった。
おさけをのんで、ぼくをぶって、しらないおんなのひとと、でていっちゃった。いってらっしゃい。
ママも、いなくなっちゃった。
アンタなんていなければって、ぼくにタバコをおしつけて、しらないおとこのひとと、でていっちゃった。いってらっしゃい。
ふたりがかえってくるまで、いいこにしてるね。
・・・だから、はやく、かえってきてね。
なのに、ここは、どこなの?
ぼくは、いいこに、できなかったの?
でも、わるいこでも、きっと、きてくれるよね。
・・・はやく、きてほしいよ、こわいよ。
ずっと、テレビがこわいおとをだしてるんだ。
ぼくがわるいこなことをして、そとにだされて、いえにいれてもらえなかったときの、あめみたいなんだ。
さむかった、こわかった。
ねえ、パパ、ママ、もういいこになるから、わるいこなことは、しないから。
はやく、むかえにきてよ。ここからだしてよ。
ないちゃった、ないちゃった。
ないちゃダメって、ないたらけられるのに、ないちゃった。わるいこになっちゃった?
やだよ、やだよ!あいたいよ!パパ、ママ!
あめがやんだ。でもぼくのめはぬれたまま。
うでで、めをこすってテレビをみる。
いつかの、かえりみち。
パパとママがわらってる。
そのあいだにぼくがいる。
パパとママと、わらってる。
・・・ぼくは、ここだよ。
ねえ、ぼくはここだよ!
ここにいるんだよ!ねえ!きづいてよ!
やだよ!いかないで、ぼくは、ここだよ!
たすけて、むかえにて!そこにいるのはぼくなんだよ!
やだやだやだ!
てをのばしても、とどかない。
ねえ、もうわるいこでもいいから、いくらでもぶったって、けったっていいから、たすけてよ!
やだよ!やだ・・・。
パパもママも、みえなくなった。