2話 俺は
今回は男です。俺っ娘じゃないです。
リア充です。リア充氏ね!とか想いながら読んだらいいんじゃないですかね、はい。
はっ!
え?え?は?
何だココ?
んっ?
目覚めたら知らない部屋にいた、何故に。
ちょっと意味わかんないんだけど!
周りは石ばっかでゴツゴツしてるし、ガラクタが集まったようなものの真ん中ではテレビがずっとザーザーうるさいし。
待てよ、どういうことだよ。
俺、さっきまで彼女といたハズだよ?なんでこんなトコにいんの?つかどこだよココ!
あー意味わかんねぇ。
くっそ、どうしたらいいんだよ!
とりあえず出口を探すしかねえか?
壁を叩く、蹴る。ダメだ手と足が痛い。
床を蹴る、踏み付ける。足に更なるダメージが。
ガラクタの山に近付いてみる。テレビの裏側を触ってみると分厚く、周りと同じようにガラクタに覆われているみたいだ。暗くて見えん。
適当なガラクタの隙間に手を入れて引っ張る。何も起きない。
・・・なんっだよこのヒント無しの脱出ゲームはッ!
誘拐か?なら出入口くらいあるんじゃないのか?
そっか、天井!
ガラクタの山に登って天井を調べる。
山は不安定かと思ったけど登ってもビクともしなかった。
天井・・・届く範囲は叩いたりしたけどどうもしない、なにも起きない。
何故だ・・・?なんで、俺なんだ?
今まで順調だった。
産まれた家は普通だったけど、暖かくて楽しい家族がここまで育ててくれた。
友達もたくさん出来て、喧嘩をしたりしたけど、それをキッカケに友情が深まったり。
学校も友達に囲まれ、先生との関係もケッコー良いし成績もフツーよりちょっと上。
部活だって頑張ってレギュラー取って、試合でも勝ったばっかり。
彼女だって出来た。俺の部活のマネージャー。とってもかわいい、いい子。
おかしいじゃん、なんでそんな俺が閉じ込められてんの?
このまま死んでくのかよ?絶対イヤだし!
怒りにまかせ、テレビの画面を殴る。
するといきなり砂嵐が消えて何かが映る。
・・・人?でもこれって。
テレビに映ったのは、白い服を着て笑い合う男女だった。
しかしその顔はよく知った人の・・・。
男の方は、少し老けて・・・大人になってはいるが、確かに俺だ。
そして、女の方も、育ってるけど・・・彼女だ。真っ白なドレスを着て微笑んでいる。
しだいに画面は大勢の人を映し出す。
大勢の人は笑い、泣き、喜んでいた。
画面に映るのは、まるで、結婚式だった。
・・・ずっとこんなトコにいたら、みんな悲しむ。
早く、出なきゃ・・・。
このテレビにあるような未来を、作るんだ!
地面が、部屋全体が揺れ始める。
この部屋は夢なのか、何なのか、どちらにしろこれから本当に目覚め・・・、あ。
ああ、なんてこった。思い出しちまった・・・。
俺は、彼女を庇って車にひかれたんだ。
・・・試合の帰り道、俺と彼女は一緒に歩いていたんだ。
そしたら車が猛スピードで迫ってきて、彼女が気付かなくて、俺は、彼女を押し飛ばして・・・。
俺は、死んだのかな。彼女は大丈夫なハズだ。最後に彼女が道の端に転んだのが見えた。
きっとそこは安全圏だ。よかった・・・。
頭に何が小さいものが当たった気がして上を見ると、天井が落ちてきていた。




