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乙女ゲーヒロインにおとされるのを待ってたら、エロゲーの主人公におとされました  作者: KUMANOMORI


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12/19

祝福されるのは大変だ

 ミトリのところに行って戻って来たルークは、オレに情報をくれた。寄宿舎の食堂で、向かい合いながら話をする。


「ラウリィ攻略には知力や武力、センスや美貌などなど。必要とする諸々のパラメータが高いらしい。そして、選択肢も間違えば一瞬でルートが消滅する」

「なんだそれ。女の子に対して、こっちからはそんな要求してないけどな。どんな子でも好きだ」


「それは、たぶん。ラウリィ側の問題じゃないんだろうと思う」

「難しいこと言うよな」


「周囲から祝福されるための、条件なんだよ」

「祝福?」


「ああ、ラウリィを落とすにはライバルが多い。だからこそ、ぶっちぎりのパラメータで圧倒して攻略する」

「主人公目線だなぁ、分からないよ。そんなの」


「ミトリは中々ルートに入れないみたいだ」

「え、ミトリはオレのルートに入る気あるのか?」

 とオレが喜び半分で声高に聞けば、ああ、そうみたいだ、とルークは低く答えた。


「なんか暗いな?」

「そうでもないよ。でも、ブリリアントファルスの主人公であるのが、辛くなってはいる」


「なんでだよ?」

 オレが聞くと、ルークはオレの目を真っすぐに見つめてくる。

 深遠な瞳は一度見てしまうと、引き込まれてしまいそうな引力があった。主人公だけある、と思う。


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