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48番のシヤ。~俺、器用貧乏なんですよ。外伝~  作者: さんまぐ
願いを叶えた少年少女のその先。(全6+1話)
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第64話 願いを叶える者たち。

ミチトがアプラクサスとシック、そしてエグゼとイニットを連れて王都に向かう。

シヤ達はミチトの指示で一晩トウテに留まることになったのでここで別れるアプラクサスとシックに挨拶をする。

「アプラクサスさん、シックさん。ありがとうございました」

「いやいや、シヤ君こそ思い出せて良かったですね」

「今日は思い切りミチト君に甘えるといいよ」


シヤが「はい。ありがとうございました」と言い、その声にあわせてミチトが王都に行くと皆が動き始める。


ミチトの願いをリナから聞いていたローサ達はエグゼの術人間達を残して皆を連れてディヴァントの屋敷に帰って行く。そうは言っても52番以降の予定にされていた子達は別としてローサが連れて行った。

そこにはウシローノ達も居てシヤは慌てて追いかけて礼を言う。


「シーナの事とかありがとうございました!」

「いや、いいよ。ミチトさんが褒めていたから僕達と同じ仲間になったら術とかをお互いに高めようね!」

「本当、頼りにしてるからさ」

「俺達は今は道路作ってるから王都には居ないけど一緒に頑張ろうな」

「シーシー、あなたも来るのよね?女同士頑張りましょう」


そう言った4人はリナ達に挨拶をしてディヴァント家に行く。


「シーシーちゃん」

「ヤァホィさん、さっきはエグゼを蹴ってくれてありがとう」


「お安い御用さ」

「ヤァホィさんの顔が怖くてビックリしちゃったよ」


「そうかい?僕も大事な子供達が泣かされて居たと思うと許せなくてね。あの貴族の手を見たかい?シーシーちゃん達はこんなに細いのに太くてさ、それでイライラしちゃってね」

「怒ってくれてありがとう」


「いいんだよ。今日は大鍋亭なんだってね。楽しむんだよ」

ここまで話すと待ちきれないエクシィが「ほら、ヤァホィ!ちびっ子に絡むなよな。シヤ達は今日は大鍋亭でご飯だよ。俺達は孤児院借りてヒノとヤオの飯だよ」と言ってヤァホィの襟を持って歩き出してしまう。

引っ張られながらエクシィは「じゃあまたね」と言ってシーシーに手を振った。



シヤ達は何故自分達25人が大鍋亭に行くのか最初はわからなかった。

だがイブとライブが「行きますよ」「ほらちび共は大鍋亭だよ」と言って手を引く。


大鍋亭のテーブルはくっ付いていて31人用の席が用意されていた。


「ほらほら、手を洗ったら着席して待っててね。今ミチトも帰ってくるわよ」

リナが大きな皿に乗ったパンを山盛り持ちながらそう言って「イブ、そろそろだからピザを出して!ライブはパスタを仕上げて!アクィ、後どのくらい?」と言う。


この光景に見とれていると「ほら、皆はこっち、パパが帰ってきちゃうよ」とメロが来てアメジストの手を取る。メロは孤児院に残ったアメジスト達と仲良くなっていて皆を着席させる。


そこに「お待たせ!」と帰ってくるミチト。


「マスター、つかまってたの?もしかしてモバテさんが腕輪とかねだったの?」とパスタを盛りつけながらライブが聞く。

「違うよ。この話をしたら食材を買ってくれてさ」ミチトは厨房に行くと山盛りの食材を台の上に出す。


リナはそれらを手に取って「わぁ、凄いねぇ!ミチト、とりあえず最初は私が作ったからね」と声をかけるとミチトは「はい。その後は俺にやらせてください」と言ってリナに感謝を伝える。


「ミチト!イブに生クリームを泡立ててもらったからホールケーキも作ったのよ!」

「ケーキはアクィには敵わないから助かるよ」


そのやり取りをポカンと見てしまうシヤ達にミチトは笑いかけて「さあご飯にしよう!食べて!」と言った。


食べてと言われても目の前のご馳走は山盛りでどうしていいか困るとリナが「好きなものを食べなさい。いくらでも作るから沢山食べなさい」と言う。


「フラとライ、先輩の2人が食べないと後輩達は食べられないのかも、ほらポテトフライを山盛り作ったから食べなさい。そのボウルがフラとライの分よ」

リナが指さすボウルに入った山盛りのポテトフライを見て感激するフラとライ。

「リナさん!これ良いの?」

「ありがとう!いただきます!」


ポテトフライに飛びつくフラとライを見たリナが「ほら、皆も食べて」と言う。

この声でシヤ達は「いただきます」と言って食べ始める。


何故かシヤ達はフォースロットはまず最初に焼き立てのパンを食べて「美味しい!」と喜ぶ。


「良かった!また次が焼けるからドンドン食べなさい」

リナのご馳走はあっという間に減ってくるとミチトが嬉しそうに厨房に入っていく。

そして「シヤ!パスタ好きかな?シヅは?アメジストは?」とミチトが聞いて回る。


「うん…多分好きです」

「俺も好き」

「好きです」


「良かった!沢山作るから食べて!」

ミチトは厨房で嬉しそうにパスタを茹でて茹で上がるたびに色々なパスタを作る。


「ほら、ヨミは?」

「え…シヤと同じの…いいの?」


「勿論だよ!」と言ったミチトはそのまま「ほら、サンフラワーは?」とヨミの横に座る少女に聞く。

サンフラワーの名を貰った22番の少女は「私?」と聞く。


「そうだよ!マゼンタは?」

「僕?ミートボールの入ったアメジストの食べてる奴」


「うん。材料のあるものは作るから遠慮はダメだよ!ピザは足りてる?ハンバーグとか食べる?シチューとかスープは?」


「マスター!イブはベーコンとトマトのパスタです!」

「パパ!メロはソーセージとトマト!」

「マスター、私もいい?カルボナーラ」


ミチトは「了解!皆もイブたちみたいにちゃんと言うんだよ!君達はこれからどんどん成長するんだから沢山食べて!」と言った。


リナが「ミチト、手伝う?」と聞くとミチトは「リナさんは配膳だけ頼んでもいい?お皿は洗い場に置いてくれたら術で洗ってるからさ」と言う。


それを聞いたシヤが立ち上がって洗い場を見ると水が渦を巻いていた。


気が気ではないのはアクィで「ちょっとミチト!私のケーキもあるんだから皆に無理強いしないでよ?」と言う。


「わかってるよアクィ」と言ったミチトはアクィを見て「あ、この前アクィと食べた揚げ焼きのステーキ焼こうか!皆お肉は食べられる?お魚がいい子はちゃんと言うんだよ!」と言うと王都で貰ってきた食材を切り始める。


怒涛の勢いにリナが「ほら、ミチトも食べなさい」と注意をするとミチトは笑顔で「うん、今いくよ」と言って戻る。

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