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48番のシヤ。~俺、器用貧乏なんですよ。外伝~  作者: さんまぐ
トウテでの暮らし。これからの事。(全5話)
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第34話 決まる進路。

暫くして王都から4人の術人間達を連れて戻ったミチト。

イブとライブを混ぜた6人でキャスパー派を倒している最中にトウテから指示を出すミチトの元にエクシィ達が集まる。


「指示出ししながら話せるよな?」

「向こうには声聞かせるなよ」


エクシィに重ねるようにセルースが言うとミチトは「え?エクシィさん?ヤァホィさん?ライドゥさんにセルースさん?何かありました?」と驚く。


「あるから来たんだよ」

「オメェ、今回のチビ共の進む道の話、無理すぎねえか?」

「ミチト君、少し緩めて欲しいんだよね?」

「器用貧乏ならば出来るな?」


「は?何の事です?」

ここで一度決めたら配置換えも不可能な話に悩んでいる術人間もいる事を説明する。


「…え?なんでそんな話になってるんです?」

「…なってるんです?ってお前…ある程度自由利かせるつもりだったのか?」


「当然ですよ!そうじゃないと騎士団で訓練についていけない子とか困りますよ!」

「…それ、術人間たちはわかってないからな?」

「僕たちもわかってなかったよ」


トドメのようにライドゥが「イブもだぞ?」と言う。


「ええぇぇぇぇ!?イブも?まずい!言わなきゃ!」

「バカ!折角ある程度決まったんだからお前は黙ってろ、代わりに貴族達に配置交換の話とかはしとけ!」

「後はあいつらの帰ってくる家はここなんだから休みを与えてキチンと帰れるようにしろよ!」


この話にミチトは「わかりました」と言って頷くとエクシィとセルースは納得をする。


ここで話は終わらずにヤァホィが「じゃあエクシィ達は言ってきてあげてよ。僕はミチト君に話があるんだよね」と言う。

ミチトはヤァホィがこういう事を言うのは珍しいので「ヤァホィさん?」と聞いているとセルースは「んー、んじゃあ任せるわ」と言ってエクシィが「ライドゥ、行こうぜ」と言ってライドゥも「うむ」と言って帰って行った。



「ミチト君、シヤ君と一緒にいる女の子わかる?水色の髪色の彼女だけど訳ありの秘密ありみたいなんだ」

「え?あの子ですよね?シヤに一番最初にヒールを送っていた子」


「うん。記憶があるみたいなんだ」

その言葉に「あ…?」と言ったミチトは「女の子ですからね。無能の施術でも記憶が安定してるんですね。どこからの記憶があるか次第ですね。それで?」と言う。


「うん。本当は彼らと名付けた名前があるけどシヤ君だけが覚えてるはずなんだって、だからシヤ君が思い出さなければその名前はこのまま忘れると言う事で今日はヤオちゃんからブリザードフラワーの名前を貰っていたよ」

「そんな…、シヤの記憶…呼び覚ませば良いのかなぁ」


「ダメだよ。ミチト君には出来るかも知れないけど待ってあげて。後はブリザードフラワーちゃんだけどね、シヤ君の側に居たいけど王都でやっていけるか心配なんだって。だから心配で進路に悩んでいて僕たちが相談に乗ったんだよ」

「ヤァホィさん。ありがとうございます。すみません」


「何言ってんの。トウテの皆は家族だよ」

「はい」



孤児院にいたシーシーの所にエクシィ達が行って「言ってやったからな!安心しろよな!」と言うと早速話が終わった事に驚いた顔のシーシーは「ありがとうございます」と言う。


「ちびっ子、大人にだって根っからの悪人と俺みたいな奴もいるんだよ一括りにしてると損するぞ」

「セルースさん…」


「まあセルースの言い方は良くないが少しは大人にもマシなのはいると言う事だ。これで道が決められるな?」

「はい。ありがとうございます」


このやり取りを見ていたシヤが「ブリザードフラワー?」とシーシーに質問をする。

シーシーは少し困った顔で「私ね、どうしたらいいか悩んでたの。それで皆が話を聞いてくれて助けてくれたんだよ」と説明をすると「そうなの?」と驚いたシヤがセルースたちに頭を下げて礼を言う。


「オメェはリーダー気質だな」

「ああ、お前が一番だな」


セルースとエクシィに言われたシヤはハッとして顔で「一番…、シーナが一番覚えていられるから1番でヨンゴが2番…そうだよ。それで皆は逃げ出す時に記憶がなくなって迷惑かけたら嫌だってエグゼの所に残ったんだ」と言った。


それはエグゼの所から逃げ出す時の事でシーシーは嬉しそうに「シヤ!思い出したの?」と聞く。

シヤは困った顔で首を振って「…それだけ。エグゼのテントで見送る皆を思い出した」と言うとシーシーは少し残念そうな顔をしてしまう。


このやり取りにセルースが「なんでシヤがは記憶が戻ったりするんだろうな?」と言ってエクシィが「ミチトに考えさせようぜ」と言っている所でシヤは「まあ俺のことよりブリザードフラワーはどうするんだ?」とシーシーに進路を聞いた。


「私も王都に行くよ。ダメならここに帰ってくる」

シーシーはハッキリとシヤを見てそう言った。

この言葉にシヤが意外そうに「え?そんな事出来るの?」とシーシーに聞くとシーシーが答える前にセルースが「出来るんだよ。でもまあ今から配置換えするとミチト達が困るから一度決めたらやってくれ」と言った。


「アメジスト、これからもよろしくね」

シーシーがそう話しかけると「私はここに残るよ。ブリザードフラワーこそ皆をよろしくね」と言われる。


「え?なんで?」

「私も記憶はないけど今はトウテに居たいの。マスター達の元に居たい。皆はたまには帰ってくるよね?」


「帰る…」

「当たり前だろ?そこら辺も俺達がミチトに言ってやったから安心しな」


この言葉に術人間の子供達は口々に「ありがとうセルースさん」「ありがとうエクシィさん」「ライドゥさんありがとう」と言うと3人は照れた顔で「おう」「また困ったら言えよな」「大人を頼るのだぞ?」と言うと帰って行った。


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