表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桑の実をジャムにして…  作者: 花好 モピナ
第2章  人格破壊編
20/241

17 仲直り

(そら)は、ケイを自分の部屋に連れ込んだ。

帰っている途中で気が付いたのだが、ケイはどうやら

襲われたショックで、頭が混乱している様だ。


(そうに違いない。

…だって何時もなら恥じらう行動を、簡単にとってるし。)


例えば、人の匂いをぐなんてしないし

何時もなら裸見られたらかくすし…。

この状態で家に帰したら、家族が心配してしまうだろう。



俺は、ケイの母に電話で、ケイが俺の家に居ると連絡する。

するとケイの母は、家が隣だから安心した声で許可した。


「覚えていない?」


俺はまず、彼女にアルバムを見せる。


「思い出せそうだけど…思い出せねぇな…。」



「……そうか。」


俺は悲しそうな声で言ってから、彼女を優しく抱きしめる。

彼女は少しおどろきながらも、ほどきはしなかった。


「…あれ?アタシなぜ…?」


気付くと、彼女の目から涙があふれ出ていた。

彼女は必死に手でぬぐう。

しかし、涙は止まることなく雨のように流れていく。


「おかしいなぁ~、貴方に抱きしめられたから止まりそうもないや…。

なぁ、貴方はアタシの何者だったのか?」


鼻をすすりながら、彼女は(たず)ねた。

抱きしめてる腕に、思わず力が入ってしまう。体が震える。

土砂降りの雨が降るような涙が、ソラの目から溢れる。


「…俺等は恋人同士だよ…忘れるなんて酷いよ…ケイ。」




闇の中で、私を呼ぶ声が聞こえた。

その声に導かれるように、ふと目を覚ますと

ソラ君が、私を抱きしめながら泣いていた。


(あれ…?なんで私ソラ君の部屋にいるのかな…。

あれ…ソラ君なんで泣いているの…?)


泣いているソラをうつろな瞳で眺めながら、ケイは呟く。


「…なぜ私は、ここに居るの?」


「ケイ?…元に戻ったのか?!」


そう言い、私の顔を見て喜びの表情を浮かべた。

そして、また私を力強く抱きしめ、耳元で(ささや)いた。


「ごめんなケイ、俺が油断していたせいで…

ケイをこんな目に合わせてしまって…。


これからは絶対、俺がケイを守ってみせるよ。

どんな手を使ってでも…。」


「こちらこそ…ごめんねソラ君。

心配してくれてたのに、素直に聞けなくて…。」


私は心を込めて、謝った。

ソラ君は「ううん」と首を横に振り


「いいよ。ケイが無事で居てくれたのなら…。」


そう言って私の顔を見つめながら

顔をそっと近づける。そして唇を重ね合わせキスをした。


そっと唇を放し、見つめあって2人仲良く微笑んだ。


「ケイは俺が守る。」


ソラ君は、真剣な顔で言った。


次の日、ソラ君に昨日合った事について、聞いてみた。

私は昨日の事に付いて、何も覚えていなかったので。


しかし、ソラ君は何も教えてくれなかったけど、「まあいいか」と思った。


(そんな事よりも、ソラ君と仲直りが出来て良かったです。)


そう思いケイは、ソラを見つめて嬉しそうに微笑んだ。



https://18749.mitemin.net/i279920/

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ