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一家  作者: 大和香織子
第一章 被害
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弟や妹にはその事は特に伝えませんでした。


 だって、二人がその人を怪しんでいる以上自分も父の方につくと言っても反対されるだけでしょうからね。それに、一々説明するのも面倒でしたし。


 でも、面白いことに後から弟も入ってきたんですよ。入って来た理由はどうやら俺と同じようでした。


 それで、見事に父の味方が一気に増えたということです(笑)


 で、まぁバラバラにメールするのも非効率だということで、SNSでグループを作ってそこで皆で話していく形になっていったんです。


 そのうちに、直接会おうということになり俺は色々と着飾って会いに行きましたよ。


実際に会ってみるとオーラがあるという感じで、会っていてもとても楽しい気持ちになったんです。


しかも経営者でした。そして仲が深まると同時に一緒に暮らすようになったんです。それはもう、嬉しいというか有難いと言うか。


母もすぐにその人と仲良くなりましたね。


 でも妹だけはその人といつまで経っても仲良くなれないみたいでした。その人はある時「いつまでもお世話になるのわけにも」と言ってマンションを契約してきたんですよ。俺はもう慌てて…で、マンションを見に行ったら、なんと妹の会社のすぐ近くだったんですよ。


 それなら妹は会社に近い方が、妹にとっても嬉しいだろうと言う事で母にも話したんですよ。


 そしたら「妹さんにも聞いた方がいいと思うし、だけど…明日には入らないと」って言うのでそれで慌てて妹の荷物をそこに運んだり処分したりするように言ったんですよ。


 俺は仕事があったのでその人にお願いしておきました。


 申し訳なさそうにしていましたからね、妹はきっと喜ぶだろうから大丈夫って話したんですよ。


 そして、妹の部屋をその人の部屋にしました。その人は嬉しそうでしたね。



 妹は、せっかくこの上ない、いいプレゼントを頂いたのに「そんな物件なんかいらない」と言いだしまして結局そこには住まず、自分で家を借りました。

それから、妹が実家に帰って来たのは一度くらいですね。


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