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第1話 突然の召喚

金曜の夜。仕事を終えた私は、最寄り駅から自宅までの道を歩いていた。

今日も残業。クタクタだ。だけど、コンビニで買った缶ビールがカバンに入っていると思うと、それだけで足取りが少し軽くなる。


(あー早く帰ってシャワー浴びて、ぐいっといきたい……!)


そんなことを考えながら信号を渡ろうとした時だった。

視界の端に、ぼうっと光が広がった。

アスファルトの上に、幾何学模様のような魔方陣が浮かび上がっている。


「……は?」


酔ってない。まだ飲んでない。

なのに、どう見てもこれは現実離れした光景だった。


そして次の瞬間、その光の中に二人の高校生らしき男女が吸い込まれていくのが見えた。

手を取り合ったまま、光に包まれて――消えた。


「ちょ、ちょっと!? 今のなに――」


そう言いかけた私の足元にも、同じ光が広がった。

眩しさに思わず目を閉じる。浮遊感、耳をつんざく音。

次に目を開いた時、そこは駅前ではなく――豪奢な大広間だった。


---


「おお……! 勇者様、そして聖女様!」


ざわめく声に振り返れば、さっき消えた高校生カップルがいた。

彼らは玉座に座る国王らしき人物に恭しく迎えられ、周囲から歓声を浴びている。


「は、はい……?」

「えっと……?」


勇者カップルは戸惑いながらも、どこか得意げに微笑んでいた。

……まあ、私だって混乱してるけど。


「ん……?」

その場にいた兵士の一人が、こちらを見た。


「……陛下、もう一人おります」


「なに? ……ふむ。余計者か」


国王は露骨に顔をしかめた。


(余計者って言ったなこの人!?)


私、完全に「オマケ」扱いである。



---


やがて神官らしき男が現れ、勇者と聖女の「ステータス」を鑑定した。

勇者少年のステータスは驚くほど高く、会場は歓声に包まれる。

続く少女――聖女と呼ばれた彼女も、強力な回復魔法の適性を示し、またしても賞賛の嵐。


そして、私の番になった。


「……魔力、なし」


神官が淡々と告げる。


「なし……?」


その瞬間、場の空気が冷え込んだ。

国王は鼻で笑い、勇者カップルもこちらを一瞥しただけで興味を失う。


(いやいや、私、ただの一般人なんで!? 魔力とか知らないし!)


それでも胸の奥に、小さな違和感が生まれる。

国王の目は冷たい。

勇者カップルの表情には妙な傲慢さがある。

――この国、信用して大丈夫なのだろうか。



---


国王は「役立たずは扱いに困る」とぼやきながらも、すぐには追放せず「しばらく様子を見る」とだけ告げた。


だが、私の中で答えは出ていた。


(これは……厄介なことになりそう)


その予感が的中するのは、そう遠くない未来だった。


読み専だったのですが自分の妄想が爆発して自分で書きだしました。

よろしくお願いします。

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