プロローグ「道具屋の養子と異界の少女?」
時は201X年とある山の奥にひっそりとある村の中にある少し立派な建物の道具屋の養子が幻想の世界へ旅に出る物語。
これは前日に起きた私の不思議な出来事が全ての始まりだった。それは私が小さな頃より、神々や妖怪と言った物が何より気に入っていていずれはそう言った世界が本当に存在するなら見てみたいとまで思った程だ。だが、今日に出会った夕方なのに傘を持った不思議な女の人がまるで私の心が読めたみたいな感じで微笑んでいたのは一体なんだったんだろ。しかし私が見たあの女の人は、何かこの世界とは違う物を感じた。何か人知を超えた世界を見てきた様な、そんな物を今日見た人から感じた。気にしすぎと言われるだろう、私もその時は同じ事を考えた。その女の人が再び私の前に現れるまでは・・・
私は普段はとある道具屋の養子として働いている。店主に先行った養子の方の話しをしようとする耽美に何時も活を入れられるので、最近はそれについては触れないようにしている。私の名前は異神界魔と言う。身寄りがいなかった為にこの道具屋の店主が私の事を養子と言う形で引き取る形になってる。店主の内情ついては余り触れない様にしているのだが、過去に私が娘さんや息子さんはいらしたんですか?と聞いた事がある。それを聞くと不機嫌な顔をされ店主は二度とその話しはするなと言われたのでそれ以降はしてないが、前の養子の方が残してくれた日誌が物置から出てきて中を読むと、かなり可愛い娘さんがいたんだなと言う事が日誌を読んでみてわかる。私も会う機会があれば会ってみたいと思った、日誌には母親似と書いている事から店主の妻様の写真からそれは見てわかった。それから数日してだ、私が謎の女の人に再び出会ったのは。
その日は丁度、店主が店を空けてる時だった。時間も夜遅く今日はどこかで一夜を過ごすんだろうと私は考えていたので特に店主の帰りは気にはしていなかった。雨と嵐も凄く、これではお客さんも来ないだろうと思い店を閉めに外に出た時の事である。目の前に私が数日前に見た不思議な女の人が、店を閉める私の丁度横辺りに立っていた。私はその女の人に話しかけた。
「あ、お客さんですか。今閉めようと思ったんですが、まだ中に入れますよ」
その返事に女性は言葉を返す感じも見せずに店の中へとすーと入って行った。ちょっと変わった人だなと思ったが。雨も降ってる事だし、お客さんも目の前にいて雨宿り程度にもなるだろうし。女性が椅子に座ると、私は何か飲み物をと直ぐに粉茶を用意し私の分も置き私はお茶を啜る。女性もお茶を啜り湯呑を置き、周りをゆっくり振り向いては何とも懐かしいものを見る眼差しで店内の風景を見ている。そして湯呑に両手を架け、自分の前に置き私にその女性が話しかけてきた。
「この風景、このお茶の味、あの当時のままね。そう、ここがあの子の生まれた家なのね」
私はその女性の言葉を聞き、前にこの店を訪れているお客さんだと言うのが直ぐに分かった。店主の娘さんを知ってる感じだ、でも何故この不思議な女性が店主の娘さんの事を知っているのだろうか。正直私は、この女性には巨大な力がある様に感じてならない。店主の娘さんを知ってるとは言っても、それは善悪の後者なら勿論私も道連れにされるだろう。悩みすぎててもしょうがない、全てはここにいるこの不思議な女性が知っている。私は言葉を返した。
「店主の娘さんをご存知なんですか?ご存知なら今どこにいるか存じてるでしょうか?」
その言葉に対して女性は僅かな笑を溢す、私は内心ヒヤヒヤしながらその女性をじっと見つめている。そして女性は湯呑に口を付けお茶を啜り、今度は私を見る訳でもなく話しかけてきた。
「幻想鄕・・・」
今、女性から聞き慣れない言語が聞こえた。幻想鄕?、これは何処かの地名の名前なのか、それともこの場所こそ店主の娘さんがいて不思議な女性の世界なのだろうか。そう言えば前に読んだ日誌に書いてあった気がする、そこにはこの世に忘れた者達が集結する幻想の世界があると。まさかそれが幻想鄕と言う世界なのか、ヒヤッとしてる反面そう言った世界の話が好きな私は嬉しさが込み上げて来た。しかし、いきなり幻想鄕について教えてくれなんて言って教えてくれる筈もない。先ずは流れに任せて見ることにして、私が言葉を返す。
「あなたが住む世界の事ですね、その世界にここの娘さんがいると?」
「何故、そこが私の住む世界と思ったかは存じないけど。あなた、良い感してるわね」
女性は微々な笑を見せ私の方を向いてるだけだ、何かを感じ取ってるのだろうか。やはり、この女性は私の思った通り異界の人だった訳だが。そんな異界の住人が何故私の前に姿を見せたのか、店に用件があるのなら店主がいる時にでも十分な気はするが。それとも・・・私じゃないといけない理由でもあったのか。私が、幻想鄕に、導かれてるのか、もう少し詳しく話を聞かないと分からない事だ。私は悩んでる表情で下向きで女性に訳を聞こうとした。
「私の名前は、異神界魔と言います。あなたはその幻想鄕では何て呼ばれてるんですか?」
女性がゆっくりとお茶をテーブルに戻す、先程まで僅かな笑も今では真剣な表情へと変わっている。女性は右手で私の顔をゆっくり上げ、紅く光るその瞳を私に見せその名を語りかけた。
「私は八雲紫、私の名前を聞いてどうするのかしら?」
八雲紫、確かに初めて聞く名前だ。幻想鄕では忘れられた人と言うより、神々が集う世界と言った世界なんだろう。その世界に娘さんがいるのか、だがそんな人知を超えた世界に霧雨店の娘さんがいて本当に大丈夫なのか。目の前には巨大な力を持っている感じを見せる不思議な女性、まさか娘さんはもういないんでは?この紫と言う女性が手をかけて。そして今度は、娘さんに関わりがある者達を消しに来たとか。いや、いくら何でも考え過ぎかもしれない。しかし昔から神々の世界に行った者は戻れないと言う言い伝えがある。それはつまり、死を意味する事だ。だが私も霧雨家の養子だ、たとえ今最悪な事が起きて引ける筈がない。私は紫と言う女性に言葉を返す。
「その世界がどんな世界かは分かりませんが、その世界で店主の娘さんが生きているとは思いません。私はあなたからは人間とは違う力を感じます。人間である娘さんを、あなたがそのまま生かしておく筈がありませんよね?」
紫と言う女性はふふふと笑を溢し、私の顎を掴む手を強め紅い瞳で私の目を無表情でじっとみている。殺される、私は覚悟した。だが紫と言う女性は私の顎を持った手を軽く押す様な感じで私を床に腰を着かせた、そして私に背を向け何やら指で横を書く様な感じでスーと動かしてる。そして紫と言う女性は私に言葉を返して来た。
「真実は貴方自身で見届けてはどうかしら?私がどうしたとかそう言うのを考えるのはそれからでも遅くはなくて?それとね、まだ自分では気付いてないかも知れないけど貴方にはこの世界に勿体無い力が眠ってるわ。それを見つける為にも貴方には私の異界の国、幻想鄕へと来てみないかしら?嫌なら止めはしないわ、けど後悔はするかもね」
私がそれを聞いた途端、先ほど紫と言う女性が指で線を着けてる箇所に亀裂が入る。そしてそれは人が入れる程の入口になり紫が先に入り、私も来るよう仕向けてる。私の隠れた力等、自分で見つけるとか訳の分からない話しだが。だが、確かに自分の事も気になる。それに娘さんの事も、恐らく私がこの空間に入ったら二度と戻っては来れないだろう。これも何かの縁なんだろう。私は目を瞑り、その空間の入口に飛び込んだ。そして私が入ると亀裂は閉じ、誰もいなくなった霧雨店の中は掛時計の音だけが静かに響き渡っていた。
作者の銀髪の執事です。ここを読んで頂いてると言う事はプロローグを最後まで読んで頂けだんですね笑)まず何でこんなお話しを書きたくなったかは色々とありますが、私も東方は大のお気に入りで何時かはそう言った世界に行ってみたいなと言う思いからです。皆さんは幻想鄕に行けないのは何故だと思います?私は真剣にお応えしますと、私が幻想鄕に受け入れられてないからだと思います(^_^;)でも逆にその世界が貴方を受け入れたら、もしかしたら私も貴女も幻想の世界の魂を持って生まれた人なんでしょうね。では次回なんですが、このプロローグは大体3000文字数位で1ヶ月位の時間で作りました。次回もこの位のペースを保って続けて行きますので、次回もまた立ち寄って頂けたら幸いです。ではまた次回で、さようなら(*´ω`*)




