対馬・壱岐
ライたちは、九州を制覇した。しかし、軍規を乱し、自由行動する、自称、天才がいた。その名を薩摩の大名、島津義久である。
「すまん、こういうおなごを知らないか?」
「知りませんね。」
「そうか・・・ありがとう。」
義久は、海竜の使い、やさぐれ海ちゃんを探しに来ていた。対馬の島中を探しまくっているのだが、海ちゃんは、なかなか見つからなかった。
「どこにいるんだ、海ちゃん。」
義久は、海を見ながら、目線の先に海ちゃんを思い浮かべる。
海ちゃんは、義久たちを助けるために、竜化し、巨大な海竜になり、鬼を倒しまくった。しかし、海ちゃんは、化け物の姿を見せて、義久に嫌われたと思い、姿を隠してしまったのだ。
海ちゃんと同じ竜の使いの火ちゃんから、海ちゃんなら対馬か壱岐でバカンスしてるよ。と聞いたので、義久は、海ちゃんを探しに来たのである。
「その女の子なら、壱岐の砂浜で、水着を着て、サングラスをかけて、パラソルのしたで、クリームソーダを飲んでいたぞ。」
「ありがとう! まさに、海ちゃんだ!」
船で帰ってきた漁師から、有力な情報を得た義久は、壱岐を目指した。
「海ちゃん、待っててね!」
義久は、海ちゃんに近づいている手応えを感じていた。
その頃、壱岐の砂浜。
「ああ~退屈だな。」
海ちゃんは、バカンスで体力を回復し、暇を持て余していた。
「ライのヤツは元気にしているかな? まあ~あいつのことだから、私に蹴られたがっているだろうな・・・。」
まずライの心配をする。
「竜の姿を見せてしまったから、人間は「化け物!」「妖怪!」と言って、石とか岩とかを投げつけてくるんだろうな・・・。」
これは海ちゃんの被害妄想であり、火竜の使いの火ちゃんは、今も普通にライたち人間と一緒に戦っている。
「私は何をやっているんだろう・・・。」
海ちゃんは、一人寂しく砂浜の砂を手ですくってはサラサラ地面に落としている。
「私の旅は・・・終わったんだな・・・。」
寂しそうな表情を見せている。
「海ちゃん!」
そこに、砂浜を走って、義久が現れる。
「義久さま!?」
夢か幻か!? 義久の姿が近づいてくる。
「海ちゃん、探したでござる。はぁはぁはぁ。」
走ってきたので、息が切れている。
「義久さま・・・。」
海ちゃんは、神妙な表情になる。
「海ちゃん、一緒に帰ろう!」
「私みたいな巨大竜でもいいんですか?」
「なにを言っている? 海ちゃんは海ちゃんだろう?」
海ちゃんは、義久の言葉に心を打たれ、涙を流す。
「遅い!」
と言いながら、義久をぶん殴る。
「ギャア!?」
不意を突かれた義久は、ノックアウトされる。
「遅い! 待ちくたびれました!」
これが、やさぐれ海ちゃんの照れ隠しである。
「ハハハ!」
本当は、義久が迎えに来てくれたのがうれしかったのだ。
「あ!? 義久さま、大丈夫ですか!?」
「ピクピク・・・。」
こうして、2人の絆は深まり、義久は、海ちゃんが鎧化する、海竜の鎧を身にまとうことができるようになったのだった。ここまで特殊にすると、手探りから、オリジナル作品になってきた気がする。
おわる。




