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嘘つき、真面目に闘う。

「行きますかー。私何も出来てません。召喚サモン


臨戦態勢になったルナは、不満を漏らしながら、ルナの周りを漂っていた光球を消し、代わりに、足元に二匹の猫を召喚した。紅い毛並みと、白銀の毛並みを持った二匹がルナの両肩へと乗っかったのが視える。


「闇明。闇明。」


「闇明。」


僕がイリアとルナに闇明をかける。優衣も自身に闇明をかける。優衣も闇系の魔法を使えたのかと思いもしたが、ダンジョンの中でも黒く輝くように視える髪をみると何故か納得してしまった。


「うわ便利ー。」


「ですねぇ。」


「サイクロプス3体。プラスボス1体。」


イリアの緊迫した声が響く。


「数が多い‼︎」


こちらに気づいたサイクロプスの3体の内の2体が、突進してくる。


「ペネトレイト。」


「誓願の障壁ウォール


「チェルシー。クラリッサっ。お願いっ‼︎」


紅猫チェルシーが、優衣の相手しているサイクロプスに、火炎を放ち、銀猫クラリッサが、イリアに自動回復を付与した。なにか援護をしようと思ったが、何をしていいのか分からない。更に言うなら、自分が何が出来るのかも理解していない。確認しておかなかった自分が悪いのだが、何もしないわけにはいかない、しかし、そう考えれば考える程、頭が働かなくなる。

とりあえず、スキル欄を開き、スクロールして何かを模索するが、刻一刻と変化する状況に対応することが出来ない。

次第に、イリアのHPが削られ始め、優衣の障壁にもヒビが入り始める。

それを見て、残りの1体のサイクロプスがこちらに攻めてこようとするが、それをボスのサイクロプスが抑え付けた。


「まき、全部覚えて。まだ保てる。」


一つ深呼吸をして、再度スキル欄を開く。優衣の声に余裕があったようには聞こえず、いつサイクロプスが攻勢に出てくるかわからない。状況はお世辞にも良いとは言えない。

名称、動作、効果の三つを覚えなければ、真っ当にスキルは使えない。

答えは出た。

スキル欄を高速でスクロールする。それと同時に目と脳に加速をかけ、動体視力と、処理能力を底上げする。頭に痛みが走るが、そんなものは無視して暗記を進める。一夜漬けになるだろうが問題ない。

3往復程して、スキル名の暗記を終えた。

今度こそ、サイクロプスはこちらに攻めてきて、あわよくば覚えようとしていた動作は覚えられない。

優衣が時間を稼ごうと障壁を張るも、サイクロプスを止めることは叶わない。

動作を覚える時間は無いのなら、


「バインド、バインド!」


動作は無い為、一発目は空撃ちに終わる。しかし、ニ発目はサイクロプスの動きを縛った。

魔力で形成された鎖を引きちぎろうともがくが、つぎ込まれたLevelで上昇したステータスがそれを許さない。MPの消費はでかいが、二発打てば、一度は発動するという事実に余裕が少し出来た。全体を改めて見渡す。


「ペネトレイト‼︎」


イリアが槍を突くのと同時に、


加速ブースト


加速する対象をイリアの槍に指定する。加速の動作は覚えている為、一度の発動で効果を発揮した。

威力の上昇した槍がサイクロプスを貫き、鮮血を撒き散らす。イリアに返り血が飛び散るが、ルナの使い魔のクラリッサがイリアの周りに氷を張って、血がつくのを防いだ。

イリアとルナがアイコンタクトを交わして居るのを見て、僕は優衣の援護に向かう。

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