第三部 第三章 決闘の申し込み
とりあえず、ヨシクニ君には帰って貰った。
見つかると、今後の集落の件で大変だろうし。
「まーた、面倒くさい事になった」
本当にウンザリする。
大体、何でご先祖はいろいろと面倒くさい因縁をあちこちで残してるんたが。
「とりあえず、私達、そこの岩の上で見てるわ」
「だよな」
由宇と雄二が大きな岩の上に登って座ろうとしているる
「いやいや、俺を助ける気は無いの? 」
「だって、二階堂家の因縁だし」
由宇が可愛らし気に答える。
「武術に拘る俺にとって一騎打ちは邪魔したらいけないからな」
雄二がうんうんと頷きながら答えた。
「いや、俺、やる気無いぞ」
「でも、相手がやる気なら仕方あるまい」
「ふざけんなやぁ! 」
本当に碌なもんじゃない。
そしたら、向こうからどでかい熊が走ってきてる。
「でかっ! 」
由宇が最初に気が付いた。
猟師をやってるだけあって、遠くにある熊でも大体サイズが分かるのだろう。
そして、近づいて来て、そのサイズは分かった。
三メートルを超える。
マジかよ。
ホッキョクグマよりでかいじゃん。
しかも、頭には一本のでかい角がある。
あれで、相手を突き刺すのだろうか?
俺を見ると山王が立ち上がった。
三メートルが四メートルにも五メートルにも見える。
それだけ、強いと言う事だろうか。
「お前が二階堂か? 」
山王が唸るように聞いてきた。
「いえ、違います」
俺が爽やかに手を振った。
「いや、お前だな」
「何でぇぇぇぇえ? 」
「クニハタの嫁が絶対否定すると言ってた」
山王が断言した。
あのババァ、ろくでもない事を。
「わしは今の山王をやっている。ピポポタマス-クニオコシ-ヤマトノオトコ-ヒムカ-クリオリリネストトギス-トリモリオス-ドラゴネスーオオクマノミコト-ニカイドウ四世だ」
「名前、長っ! 」
そして、山王は地位なのか。
「仕方あるまい。今まで戦って来た勇者として認定されたものをつけるのだ。特に我が一族は二階堂と戦ったのを誇りにしており、わしの代まで一世二世と語り継いで来た。だが、戦ってもいないのに二階堂の名前を名乗るのは辛い。そこへやっとお前が来たと言う事だ」
山王が笑った。
むう、笑うとあまり悪くないモンスターのように見える。
「さあ、わしと戦え」
山王がウキウキしてるのが分かる。
嫌だなぁ。
「と言う事だそうです。二階堂さん」
俺が振り返って雄二を見た。
「ちょ、おまっ! 」
雄二が動揺しいる。
「いいじゃん。モンスターと戦えるんだぞ」
俺が笑った。
「いや、お前だろ? 」
器用に俺を山王が指さした。
「え? 」
「お前だけ、他の奴と違う」
山王が断言した。
ほげぇぇぇぇぇぇ!
何が違うんだぁぁあああ!




