なぜ恋愛はあるあるばかりなのか
ここは普通の会社恋愛に興味のない女性主人公まゆみ彼女はいつもどうりの日々を送るたがときおり新入社員の恋愛とはなにかとの質問に悩まされる
私は疑問に思う。
よくある恋愛映画やドラマではイケメンしか出てこず、まるでイケメンしか恋愛できないような設定ばかりだ。
そんな疑問を頭の片隅で転がしながら、今日も会社のパソコンとにらめっこしている。
「あー……これ、どうやったらいいんだっけ」
「なんだお前、まだ悩んでるのか?」
声をかけてきたのは桧木先輩。
顔は確かにイケメンだが、私の理想とは程遠い。裏では色んな女性と付き合っているという噂だし、顔が綺麗だからといって性格まで綺麗とは限らないのだ。
「あー、桧木先輩。ここが分からなくて……」
「ほー、そうか。ここをこうしてやると解決するぞ」
「あー、ありがとうございますー」
棒読みでお礼を言いつつ、(早くどこかに行ってくれないかな)と心の中で願う。
「そういえば今日、新入社員が来るらしいぞ。良かったな、後輩ができるぞ」
「そうですねー……」
新入社員なんて正直めんどうだ。大体すぐに辞めるか、指示しても「分かりません」を連発する。
「男性ですか? 女性ですか?」
「あー、男性だな」
「了解しました……」
また調子の良い陽キャか、あるいは陰キャが来るのだろうか。
うちの会社は朝礼のついでに新人を紹介するスタイルだ。
朝礼の時間になり、パソコンを閉じて社長の話を聞く。
「おっほん。皆さん、おはようございます」
「おはようございますー」
社長の話は無駄に長いので、全員聞いてるフリをしているだけ。見た目はまるでタヌキだ。
「今日は新入社員が来ています。この方です」
どれくらいで辞めるやつかな、と顔を上げる。
「本日よりお世話になります、竹内と申します!」
私は少し驚いた。
イケメンではない、ごく普通の人。丸顔で体は細く、髪型は坊主頭だ。
「皆さん、優しく教えてあげてくださいね。それと……」
あとはいつもの無駄話だったので無視した。話が終わると社長はエレベーターで4階の社長室へ消えていき、社員たちは姿が見えなくなるまで頭を下げ続ける。
「あー、長かったな……」
「本当ですね。旅行の話とかどうでもいいのに」
それぞれ席に戻る中、オドオドした声が聞こえた。
「あっ、あの……席、ここでいいですか?」
「あ、竹内くんの席はそこだね。何か持って来た? パソコンは支給されないから、自分のを持ってくるルールだけど」
「はい! 持ってきました!」
竹内くんは鞄からノートパソコンを取り出した。
「これです。僕の相棒です!」
「いいパソコンだね」
「ありがとうございます……!」
照れくさそうに頭をさする姿を見て、(……なんかちょっと可愛いな)と心の中で思う。
そこから仕事のやり方を教えているうちに、あっという間にお昼になった。
「あー、お腹すいた……」
「ですね。これ、食べます?」
竹内くんが鞄から取り出したのは、まさかの焼きそばパン。
「やっ、焼きそばパン……!?」
実は私は焼きそばパンに目がない。普段から「焼きそばパンの山に埋もれて暮らしたい」と思っているほどだ。
「ありがとうございます……!」
一口かじった瞬間、私の中でビッグバンが起きた。
「美味ーーーーっ!?」
ふわふわのパンに、甘辛いソースが絡む温かい焼きそば。こんなに美味しい焼きそばパンは食べたことがない。
「こ、この焼きそばパン、どこで買ったの!?」
「えっと、うちの実家がパン屋で……朝、ついでに作ってくれたんです」
(絶対そのパン屋に行く……!)と心に誓ったその時、竹内くんが思いがけない質問を投げかけてきた。
「そういえば先輩って、恋愛とか興味あります?」
「ゲッホ! ゲッホ!」
思わず吹き出しそうになり、むせる。
「な、なんだ突然……!?」
「いや……よく恋愛ドラマとか映画って、イケメンばっかり出てくるじゃないですか」
まさか、朝から私が考えていたことと同じ悩みを言われるとは。
「まあね……難しいことだけど、やっぱりイケメンを出した方が見る人が増えるからじゃない?……まあ、私の持論だけどね」
「そうですか。勉強になります!」
そんなバカバカしくも平和な会話を交わしながら、賑やかなお休み時間が過ぎていくのだった。
こんちゃー渡り鳥だよ初めて別の小説作ったよまあ頑張りましたコメント待ってますー




