“計画”の話。
「陽藍、先刻敦之が“夏臣”って言ってたが、そっちは?」
“大丈夫なのか?”と、カーズィは言った。陽藍が応える。“そっちは気にするな”と。
「それは“仕事”のあれだから、気にしなくて良いよ。」と。カーズィは表情を動かしたが、諦めた様にも納得した。
「で? …………“その男”は?」聞き直した。そして、
「“原因”。」と、言われた。
「………それは“理解った”から。…………」
陽藍に“にやり”とされたカーズィは、其処で漸く肩の力を抜いたのだった。
「“優”と知り合いかは、知らないが、な。さてと“何処から”紛れ込んだのか、探ら無えと、なあ。な?“海”君?」
「げっ、“お父さん”が、笑顔だ。…………。“紺”。」
“そうだね海。”と、紺は応えたのだった。
「なあ? “カード・マスター”?」
バーディシュナがそう呼んだ。陽藍に否定される。“だから違う”と。
「誰がカード・マスターだよ。」
「“愉し”かった?」
“友美”が、“笑顔”だった。“ほら見ろ飛火したぞ?”と、陽藍は言ったが、
「“その美人サン”いや“女神サン”は?一体?いや、“紹介”して?」と、
「あらやだ!」
“友美”は照れた。陽藍が突っ込む前に、突っ込んだのは“カーズィ”だった。“そっちか!”と。
「はっ!間違った!思わず!“美人”過ぎて!違うって! “マサル”、“マサル”言ってるが、…………。あの“道具屋”の?」
ーーーーと、“バーディシュナ”は言ったのだった。その“優”だ。今はカンミで“道具屋”を営んで在た。“カーズィ”の“要請”で。「調合師御用達の、な。」
“その優だ”とカーズィは応えた。「ああ、彼奴な、“異世界から”『来た』んだ。」ーーーーと。
「…………。は?」
「“優”は“異世界人”だ。長居し過ぎて“帰れない”から、“俺”が“陽藍”に頼まれて預かってるけど、な。」
間違い無くカーズィ・キルシュはそう答えたので在った。“バーディシュナ・クリスタ”に。
「元々“陽藍の星”の住人だよーー」と。今はそれよりと。
「“此方”だろ。」と。陽藍が掴んだ“男”を、見て。暗い顔で。“で?”と。
戯けた陽藍は応えた。“だから”と。
「“知らない”って、の。だから“調べる”って言ってるだろ。しつこいぞ?カーズィ。良いから。“此方”に任せとけ。“俺達”の領域だ。理解ったら“新婚旅行”でも何でも、して来いよ。 良いか?カーズィーーーーー、良く聞け? “後”ってのは、いつでも“コワイ”モノなんだぞ?
“ユリシア”を『後回し』にするなって、オレは言いに“来た”の。“振られちまう”ぞ?御前ーーーー、良いのか? ん?」
「理解った? “カーズィ”君? “親心”よ? 私はどうしようかな? 理沙ちゃん帰っちゃったし、ね?
“太一”にでも“エスコート”して“貰おう”かしら? ねえ?太一?」
“女神”はそう言った。青褪めた“御指名”は、“! 御供します! 何処迄も!”と、叫んだ。
「調べるのは分かったけど、お父さんは駄目だよ? “行かせない”よ?」
「お父さん、太一可哀想。お母さんと留守番してて?」
「うん、僕と紺で調べるからさ? 後“バーシルさん”で間に合うよ。女神さん達も、残ってね?」
海と紺が、さくさくと話を進めた。気押されるカーズィ・キルシュを、後目に。「“バーシル”さん、不安なら“大和兄ちゃん”の、手も借りる?」と、聞いて。ーーーーーーーー
“ガイサース”の者や、イチゴにシランも手を上げたが、却下された。海が言ったのだ。“ごめん”と。
「ごめんなさい、お気持ち“だけ”で。バーシルさんの“負担”に成るから、足で纏は要らないんです。“今回”は。」と。
にこりとしたので、にやにや止まらないティティナウドの横で、レイは思わず吹き出した。それで堪え切れずに陽藍も吹き出した。嫌、笑い出した。盛大に。“遠慮”しないで。ーーーー“豪快”だった。
「…………つまり。それは“俺達”も、“大和以外”は“使い物”に成らないって、意味?海君ーーーーーー」
“滝 蓮”はそういって、海に“にやり”とされた。“凄いっ!”と。
「滝さん! 凄い! 成長した? 今回は“正解”ですよ」と。
「…………………………。海…………、君。…………………。そうか。それは……………。どうも“ありがとう”。…………。」
陽藍は未だ、笑って在た。滝に睨まれながら。
「ははは。理一、そう睨むなよ。仕方無いだろ?御前元々“戦闘向き”じゃあ無い、しな。“海”に任せとけ。大丈夫、“あの”兄貴達に、“教育されてる”んだから。な?」
「嫌、………………海が“凄い”のは…………“知ってる”けど。元々俺の“目的”は、“優”だし。…………」
理一はそう答えた。
「ごめんなさい“お待たせ”。」と、
「!」 「は?」 「いっ?!」 「はあ?!」 「!すげえ!」
「びっ、美少女!」 「はっ? お人形さん?!」 「うわお」
「! 悠太!」
「あれ? 悠太兄さん? どうしたの?? 又何か在ったの??」
と、“美少女”嫌、華月家六男、“悠太”は突然登場して、
「! 海、違うよ? お父さんもう、“無理”出来無い身体でしょ? だからね?
敦君と和希さんに此方の様子を聞いたから、来てみたんだ。」
と、“微笑んだ”ので、在った。「! ッてん、天使ーーーーーーっ」と、言われながら。
「と、いう訳です。お父さん、お母さん。僕に任せてお父さん“達”は、“今後”の計画の話を、カーズィさん達と、相談したら? “大事な話”でしょ? あ、しまった!」と、
悠太は言った。そして、
“?”な周囲視線を余所に、カーズィへと向き直り、歩み寄った。そして、カーズィへと言った。
「お久し振りです、カーズィさん。暫くお邪魔しますね? “ユリシア”さん? 初めまして。
“陽藍”の息子で、“悠太”と云います。“華月”の“六男”です。“海”や“紺”や、それから“友理奈”や“直君”迄、以前は御世話に為りました。ああ、“巧”もですね。失礼しました。あ、そうだーーーー」
「?」
不思議そうな顔をした“ユリシア”に、悠太は天使の様な笑顔を向け、こう言った。
「急ぎだったので、大した物では無いのですが。良かったら。」と。
「はっ! 悠太! 悠太!それは真逆ーーーーっ、海っ、あれ!」
「落ち着きな、紺。 僕等は“又の機会”だよ。」
「何?」
カーズィは不思議そうに、悠太と海達の間で、視線を泳がせて在た。答えは悠太から帰って来た。“二人に御土産”だと。
「ん?」
と言ったカーズィに、悠太は天使のまま応えた。
「先程迄、僕が焼いてた“お菓子”です。」と。「洸君の“おやつ用”だったんだけど、」と。
“持って来ちゃった”と。海が補足した。“カーズィさん”と。
「“絶品”だよ。“兄さん”のお菓子。後ーーーーーー」と。「…………後?」
海は“にやり”と、返した。「“稀少”」だと。
ふと気付くと太一が、理一に取り押さえられて在た。“おまえのじゃ、無いから”と。勿論太一は“狡い!”と叫んだ。受け取ったカーズィは、どん引きしていた。そして言った。“ありがとな?悠太?”と、そして、
“計画って何?”と。
「お父さん? 今だけ“全権”を、僕に下さい。」と、だけ、悠太は答えたのだった。




